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探鳥会レポート<S峡編>3/3話 2022年11月 遠くにみえる小さな鳥

     先日、ニコ支部F分会主催の探鳥会に参加しました。
 場所はS峡という山深い谷でした。

 ダム湖を後に、元の道を引き返しました。
 つづら折りの道を今度は下ります。

 探鳥会ご一行を見送るかのようにエナガの群れが横切っていきました。

 途中、遠くの山を指した人が言いました。
 「あそこの枯れ木に鳥がいます」

 かなり遠くの山に葉っぱがついていない木がありました。
 「よくあんなところの鳥が見えるなー」
 そうに言った人もいました。

 スコープ隊が出て、スコープという望遠鏡で確認したところ
 「イカルです!」

 ぜんぜん鳥に会わないので、鳥合わせ用の一覧にいそいそと丸をつけました。

 少し進んで、別のカーブを曲がりました。

 リリリリ!
 大きな警戒の声を上げた鳥がいました。

 「ルリビタキだ!」

 声の聞こえた茂みに駆け寄る探鳥会ご一行。
 ルリビタキは驚いたのか、茂みの中から出てきませんでした。

 つづら折りの道を下りて、広場に出ました。
 先ほどジョビ子さんにあったところですが、すでにいなくなっていました。

 さらに下ると川原に出て、緑色片岩の川にかかった橋を渡りました。
 橋を渡って階段を上るとそこは駐車場でした。

 駐車場の近くの木に鳥がいたようで、人がそちらに集まっていました。
 「いいところに止まるなぁ」
 そう言うので見てみたところ、ジョビオ(ジョウビタキのオスのこと)は高い木の一番上の枝にいました。

小さい虫がいっぱい

 役員が
 「鳥合わせをします、集まってください」
 こうに声をかけてきました。

 参加者で小さな円陣を作ります。

 「イカル!」
 「ルリビタキ!」
 役員がこの日に見かけた鳥の名前を挙げて、参加者は鳥の一覧に丸を付けました。

 「保険を支払っていただきましたが、それもここで終了です」
 「気をつけてお帰りください」

 参加者が「ありがとうございました」と声をそろえたところで、探鳥会は終了となりました。


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