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カワガラスの証人 探鳥会レポート<A公園編>1/3話 2024年4月

 先日、ゆる支部の探鳥会に参加してきました。
 場所はA公園です。

 私が着いたときには参加者がけっこう集まっていました。
 探鳥会の受付に記名して、4月なので年会費も支払いました。

 定刻になって集まるように声がかかりました。
 担当役員が自己紹介をし、参加者も端から自己紹介をしていきました。

 ざっくりコース説明があって、探鳥会ご一行は歩き始めました。

 桜は既に散ってしまい、緑色の葉を伸ばしています。
 ツバメが円を描いて飛んでいました。

 「タダノツバメ」

 ツバメはコシアカツバメとかイワツバメなど、いろんな種類がいます。
 普通のツバメのことをゆる支部では「タダノツバメ」と、まるで種類名みたいに言うのでした。

タダノツバメ

 集合場所近くの建物には去年のものと思われるツバメの巣が残っていました。
 ツバメはその巣を覗いて、中を点検しているみたいに見えました。

 探鳥会ご一行は舗装されていない細い道を歩き始めました。

 道の左側は運動施設、右側はやぶになっています。
 細い水路がありましたが、これは前の日に雨が降ったからで、晴れの日が続くと枯れてしまうとのことでした。

 「オオルリ!」

 スコープ隊、猛禽類担当のSさんがスコープを合わせました。

 道の左側は崖になっていて、その上に生えている木なので、どんでもなく高いところに鳥がいるようです。

 鳥が動く影があって「あれか!?」と思って撮ったのですが、種類がわかりませんでした。

君はだれ?

 「いなくなった」
 「崖の向こうに行ってしまった」
 そんな声が周囲から聞こえて、オオルリは行ってしまったのだと思いました。

 ヒー ヒー ヒー

 こういう鳴き声が聞こえるなと思ったら「イカルが鳴いているね」という声が聞こえました。

 確かにイカルだなと内心で思う私。
 イカルの鳴き声はキーコーヒーと覚えるからです。

 探鳥会ご一行は先へと進み、川に出ました。
 ここも前日の雨で水量がかなり多くなっていました。

 川の下流を見ていると、黒い鳥が飛びました。

 さっと振り向いて
 「今、カワガラスが!」

 その時、みんなは川の上流を双眼鏡で見ていました。
 「って、誰も見てなかったか・・・」

 証人がいないとカウントできません。

 そこへ役員のMさんが来て
 「カワガラスがいてもおかしくないんだ」

 しばらく見ていたら
 「いた、カワガラス!」

 カワガラスはかなり流れの速い川の中に潜っていったり、川からあがって石の上に立ったりしました。

カワガラス

 カワガラスを楽しんで、探鳥会ご一行は川の上流を目指して歩き始めました。

2につづく。


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