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Séducta …ronched by Charles Jourdan

皆様、こんばんは。昨日は夜分にも関わらず、インスタライブで永遠1920-40sあたりの靴について語っていました。冷静に考えたらシンプルに気持ち悪い…ね…自分でも思うわ………

さてそのライブでもちらっとお見せしたのですが、手に入れたヴィンテージシューズがまさかまさかのレアアイテムだったので、メモがてら書かせてくださいね。

こんにちは上質なブラウンサンダルさん

まぁまずは手に入れた子を見てやってくださいよ。(ただの押し付け、ゴメンナサイ)

つま先には型崩れ防止の鉄板が入っていると見られ、柔らかい印象を抱く丸いフォルム、甲上のレザーはギャザーが寄せられなんとも優美。

カカト部分に引っ掛けるストラップのバックルまでかわいいんです、見づらいけれど…笑

そして!この!裏!!!!!大体はゴムだと思うけれど、金属なんですよね、現代でもこういった金属のものもあるとは思うけれど、なんとも言えんのよね、この柄。可愛い。ずるい。

で、こんな可愛い子、当然のように『もっと君のことが知りたいんだぁ!!!』と青春真っ只中な学生のようになるのは避けがたく。(いやアンタだけやでってツッコミは心の中で止めておいてネ)

大体は何も検索引っかからんかったな〜で終わるのですが、え、なになに、シャルル・ジョルダン?!ん?どうした?!?!と珍しく引っかかったわけです。さぁここからが沼のはじまりです…

Séducta 
...ronched by Charles Jourdan

Séductaはあのシャルル・ジョルダンが初めてローンチした高級靴ブランドだったんです。

Charles Jordanといえばエレガントなデザインで有名な高級靴ブランド。靴好きで靴に対してはものすごく見る目が厳しい母が大切に履いている靴もこのブランドということで驚くことばかり。

まぁ日本でも有名なところやとBALLYのヴィンテージシューズ、アンティークシューズは博物館におさめられていたり、ヴィンテージシューズの本にも掲載されているけれど、それに近いアイテムと思われます。…やばすぎる。

シャルル・ジョルダン公式ホームページによると、1921年に会社をたてたようで、こちらのサイトによると、1930年にこの"Séducta"というブランドをローンチしたそう。何故かこのブランドについてはあまり書かれてないんだなぁ…不思議。

私物のSéductaのロゴのアップ写真

ブランド名下にうっすらと『marc deposée』と書かれていますが、こちらはフランス語で商標登録という意味でそれがなされているということがわかります。さすが高級婦人靴なだけある…

画像引用元:pinterestより

こちらはローンチ当初、1931年のSéductaの広告。初期のロゴはこのように鹿?が描かれていていますが…

画像引用元:pinterestより

こちらの画像は1954年の広告では一応左下には動物付の飛んでいるロゴがありますが、より簡素化されており、メインとして押し出されているロゴはもはや動物はおらず、ブランド名だけに変わっています。

画像引用元:pinterestより

そして1958年以降のロゴは明朝体っていうのかな?字体がよりすっきりとしたものに。このことからおそらく30年代と伺ったことに間違いはないと思われます。

***

さていかがでしたか。

正直ブランドとか年代とか重要視してないけど、やっぱり一流がつくるアイテムやからこそ、何十年経とうと色褪せないということがよくわかるアイテムでした。

かといって、年代物からブランドやから絶対いいもの、というわけではないから、そこはきちんと審美眼磨いていかなあかんなって改めて。

さて今週はここまで。そろそろ秋準備がてら、衣替えでもはじめようかなぁ?


 
Chiro (Chihiro Takatsuka)
大阪府出身。2013年より主にフランスヴィンテージを取り扱うPetit Bonheurに販売員として勤務。現在はデジタルディレクター、ビジュアルプレスも兼任している。また"ヴィンテージをもっと日常に!"をモットーに各種SNSにてレディースのヨーロッパヴィンテージについて発信している。
スキル販売サイト"ココナラ"にてビデオチャットを用いたコーディネート提案サービスも展開中。
 
ココナラ:@chirock_xxx
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