Netflixオリジナル『家をめぐる3つの物語』(2022)
皆様こんばんは。春の陽気で外に出たい!とはいえ、花粉との戦い…と思ってひきこもりがちなちろです。(インドアなだけ、ただの言い訳)
さてさてそんな中、家で何してるん?と言われると基本は写真を撮ったり、雑誌を読んだりしているのですが、映画をひたすら観る日もあって。
本日は最近見た映画の中からひと作品を選び、久しぶりにオマージュコーデとその作品の紹介をしたいと思います。
Netflix Original special『家をめぐる3つの物語』 (2022)
可愛らしいフェルト人形のストップモーションアニメーション映画『家をめぐる3つの物語』(原題:The House)。
正しく邦題通り約30分の短編×3本のオムニバス形式のもの。それぞれ監督さんも違っていて、なんだか得した気分に。
「私が好きな作品」ということはダークファンタジーやブラックユーモアなどのそういった類のものなので万人受けはしない映画だと思います。
特に2本目の短編は虫がうじゃうじゃ出てくるので本当に注意。私も気分が悪くなりました…(そこは無理なんかい)
あらすじ
Ⅰ.内側で聞こえて紡がれるウソ
こちらは19~20世紀ぐらいなのかな?を舞台にしているので、調度品までもアンティークのあの特徴的な雰囲気が出ていて見入ってしまった。
もちろんお話も引き込まれるもので…。どんどん不穏な空気感が出て「可愛いお人形さん!」という訳にはいかなくなってしまう…映画の掴みとしてばっちりで引き込まれたお話でした。(誰目線)
Ⅱ.敗北の真理にたどり着けない
これはもう「マジで虫無理な人は観たらあかん」に尽きる。ストップモーションならではな感じもすごくわかるねんけど…無理すぎました………。
スマホが出てきたり、Uber(?)も出てくるのでおそらく現代かなぁ、と思ってみたり。
けれど耐えて鑑賞した先には現代を生きる我々だからこそ考えさせられることが多くて。ニヒルでブラックユーモアたっぷりのお話でした。
Ⅲ.もう一度耳を傾けて 太陽を目指して
一番好きなお話。猫ちゃんたちも可愛いし、何よりも希望が持てる作品。前出2作品よりもニヒルさは少なめ、後味が良い作品です。
家賃を払わない困った住人と何が何でも「家」を立て直したい家主を巡るエトセトラ。きっと海面が上昇した未来の話なのかなぁ、なんて。
レビューはfilmarksにて
どうでもいいと思うけれど、私自身のレビューはfilmarksにて綴っておりますのでよろしければご覧ください。
オマージュコーデ
さて今回は先程もお話した一番好きな作品「Ⅲ.もう一度耳を傾けて 太陽を目指して」より、住人のジェン(cv:ヘレナ・ボナム・カーター)をオマージュして。
何年も前に「時間」は捨てたという彼女ののびやかで自由な生き方は重なるところがあるなぁ、なんて。(少々奔放すぎるかもしれないけれど)
~1920sのアンティークレースボレロに1960sぐらいのネグリジェを重ねて、部屋着のリラックスモードとスピリチュアルな彼女のエキゾチックな雰囲気を纏うように。
先日ちらりと載せた写真は猫さんたちが出てくるのでつい。カップの色は彼女のお洋服の色から。ヨーロッパヴィンテージでは有名なメーカー「アルコパル」のミルクガラスのものと思われるもの。
可愛いよねぇ、知らずしらずのうちにその年代の子たちが集まってきてひとりにんまりしてた休日でした。
どこかのレビューで見かけたのだけど、これは「執着」に対する話だと解釈している方がいた。
ひとつのものにこだわりすぎると身動きが取れなくなってしまったり、本来の姿が見えなくなってしまったり…。
可愛いフェルト人形に癒やされる反面、とても考えさせられる映画でした。すべてを語りすぎることもせず、あくまで物語で終わらせてくれる映画が好きです。
さていかがでしょうか。また皆様のおすすめ映画もお聞かせくださいね。
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