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病を学ぶ④高血圧症

血圧とは
心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のこと。
日本高血圧学会の診断基準では

診察室で測定した場合
上が140以上、又は下が90以上

家庭で測定する場合
上が135以上、下が85以上
が高血圧とされている。


高血圧症のタイプ

本態性高血圧

原因がはっきりしない高血圧。
日本では患者の大部分を占めている。
塩分のとりすぎ
野菜や果物不足によるカリウムなどのミネラル不足
運動不足
ストレス過多
肥満、喫煙、加齢
など多くの要因が関係していると考えられている。又
遺伝的要素や家庭環境
なども影響している場合がある。

二次性高血圧

心臓や腎臓、内分泌腺や血管の異常によって起こる病気。

症状
初期段階では血圧が高いだけで自覚症状がほとんど無い。
気付かず放置してしまうケースがめずらしくない。

しかし高血圧が長く続くと、常に血管に負担がかかり続けるため動脈硬化が進みやすくなる。
         ↓
脳梗塞、脳出血などの脳血管障害、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、腎不全などのリスクが高まる。
そのため高血圧を「サイレントキラー」と呼ぶこともある。

ほかにも高血圧網膜症や眼底出血などによる失明、末梢血管の動脈硬化による足壊疽など重篤な症状につながるケースも。

検査・診断

血圧測定は一度ではなく
複数日に複数回の測定結果に基づいて行われる。

医療機関で測定する場合と家庭で測定する場合がある。

近年、高血圧の診断は医療機関よりも家庭での測定値が優先されている。
自覚症状がほとんどないので毎日の血圧測定が大切。


・医療機関での測定値
上が140以上、かつ/または下が90以上

・家庭での測定値
上が135以上、かつ/または下が85以上


高血圧症治療は、基準値以内を維持することが大切。

食事療法や運動療法、薬を使った治療が行われる。


食事療法

1日の塩分摂取量6g未満を目標。
脂肪のとりすぎに注意し、塩分の排出を促すカリウムやカルシウム、マグネシウムの豊富な野菜や果物などを増やしたバランスのよい食生活に変える。
肥満を招く食べすぎや飲みすぎにも注意が必要。

運動療法

適度な運動を続け、体重管理を行って肥満防止などへの指導が行われる。

薬物療法

降圧薬には
・血管を広げて血圧を下げる薬

・血圧を上げるホルモンの働きを抑制して血圧を下げる薬

・循環する血液の量を減らして血圧を下げる薬

・交感神経(ストレス時に働く神経)が過剰に働くことを抑え血圧を下げる薬

など、複数のタイプがある。

血圧の状態や症状、他の病気の有無などにより服用する薬が決まる。
複数の薬を組み合わせて服用することもある。

薬物治療を開始した場合も、食事療法と運動療法は継続される。


二次性高血圧では、高血圧の原因となっている病気の治療を行います。

薬を服用している場合は、自分の判断でやめてはいけない。


      引用文献 みんなの家庭の医学より


ムズい

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