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短編『何も気にならなくなる薬』その129

インターネットというのは便利だ。
というのは今更過ぎる話か。
大多数が関心を持っていることに関しては情報は集めやすい。
とりわけダイエットに関する情報は見ていて面白い。
良い方法、悪い方法、あからさまに怪しい商品。
溢れてしまった情報を処理するのは難しいが、上手く判断できれば有用だ。
簡単に言えば、
基礎代謝と活動代謝、これを足したものを、摂取kcalが超えなければいいだけの話。
例えば、私の場合は2000kcal以上食べると良くないらしい。
数字にすると簡単そうだが、意外と難しい。
細分化すればどの栄養素がどうとか、水分量がどうとか、言い出したらきりがない。

何気なく食べているものが摂取kcalの1/10を占めていたりする。
おにぎり一個で150kcalくらい
豪華なラーメン一杯、たったの一食分で1日の基準値を超えてしまうこともある。
今まで何も考えずに食べてきたことが恐ろしいくらいだ。

しかし、美味しいものはkcalが高い。
「食べたければ動け」これがやはり世の中の真理なのか。

「絶滅」

「狼男」

「バラエティ番組」

今回はこの三つ。


テレビの画面に映るのはいつもと変わらないバラエティ番組。
あの頃は面白いと思っていたはずなのに、今では娯楽がありふれたせいか、ありきたりな内容では面白いと思えない。
「絶滅したはずの狼男、その謎を追う」
あるかどうかもわからないオカルト話は今では全く興味が持てない。
少年だったあの頃の気持ちはどこに行ってしまったのだろう。
世の中の物事を知りすぎたせいか、世の中の物事が色褪せて見える。
何も知らないほうが幸せだというが、ある意味そうなのかもしれない。


美味しいご飯を食べます。