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古今集巻第十七 雑歌上 881番

池に月の見えけるをよめる
きのつらゆき
ふたつなきものと思ひしをみなそこに山のはならでいづる月影

二つ無き物と思ひしを水底に山の端ならで出づる月影

池に月が映って見えているのを詠んだ歌
紀貫之
二つは無い美しい物と思っていたのに、水底に映る月、山の端ではなく、水底から昇る月の光は、なんと美しいことか

月と言えば山の端から昇るものが唯一の美しいものとされているが、池に映る月もきれいなものだ、と言う歌です。少し理屈っぽいところが紀貫之らしい感じだと思います。

月影は、月の姿形や光のことです。

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