盗み聞きして勝手に傷つく

皆さんは学生時代、友達と色んな歌を歌いながら帰った記憶はありませんか?

自分達の足音しか聞こえない帰り道、友達の鼻唄を一緒に歌ったり、練習している合唱曲をガチで歌ったり、おんなじ歌をヘビロテで歌ったり…(儚い私の記憶…)

そんな思い出が皆さんの中の誰かにはきっとあるはずです。あってて欲しいです。

そんな青春の背表紙にもなりうる帰り道の歌は、ゲーム化していきます。

歌揃えるゲーム!

壊滅的なネーミングセンスはさておき、ルール説明を。
本日中学校の近くを歩いた際にすれ違った中学生女子の会話によると

・テーマを決める
・何も相談せずにテーマにあった歌を歌う
・せーのでサビを歌う(すれ違った女子中学生の決め事)

確かTikTokで流行っていたと思われるこのゲーム、
すれ違った女子中生のテーマは「夏と言えば」

このゲーム、参加したい。

一人歩く私、中学生との年齢差およそ5~6歳。なぁに、大したこと等ない。たかが5~6年だ、共に生きた時代の方が長い。夏と言えばこの曲しかないだろう!

「じゃあいくよ!せーの!」

盗み聞きの合図で歌い出した
ゆず「夏色」

背中から聞こえた
Mrs.GREEN APPLE「青と夏」

見事なまでに揃ったあの歌は、揃った喜びの歓声で8小節しか聞けませんでした。

「だよね!!」
「これしかないよね!」

盛り上がる三人の女子中学生

一人無言で歩く齢21の限界大学生

まだまだ若いなんて言われますがジェネレーションギャップというものを不意に感じてしまうお年頃。

これが…若さってやつか…
5~6年でこの差なら、10年の年の差なんぞ違う世界の住人になってしまうじゃないか。

そう、それは間違いではなかった。
最近の小学生は大人なファッションアイテムを着こなし、私の知らない歌を歌う…

知っていたことなのに、その差に胸が痛い。

ここ最近の流行りは体感一ヶ月単位で過ぎていくから全くもって追い付かない。速い。時間の流れが速い。
相対性理論が年齢差で働いているのか?

笑い声と青春の音楽が少しずつ遠ざかっていく音がした秋の夕方でした。


夏と言えば、ゆずの「夏色」だろ…?
私だけなのか…?