見出し画像

十牛図

偽りの自分、そんなものは「犬に喰わせてしまえ!」というのが師の教えです。(「師」とはキネシオロジーを教えてくださる「師匠」とは別の存在です)。

「偽りの自分」とはペルソナのことです。自分が自分であると思っている「我」のことです。「我」には反応しかありません。インプットに対するアウトプットだけです。

「十牛図」というものがあります。悟りの階梯を十段階に表現したものです。(イエス•キリストのシンボルは魚ですが、ゴータマ•シッダールタのシンボルは牛です)。

十牛図の表す十の段階を以下に記します。

  • 尋牛(じんぎゅう)

  • 見跡(けんせき)

  • 見牛(けんぎゅう)

  • 得牛(とくぎゅう)

  • 牧牛(ぼくぎゅう)

  • 騎牛帰家(きぎゅうきか)

  • 忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)

  • 人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう)

  • 返本還源(へんぽんげんげん)

  • 入廛垂手(にってんすいしゅ)

「十牛図」では牛を見つけて家に連れ帰った後、牛はいなくなります。その後、牛を連れ帰った本人もいなくなります。

いなくなるのではなく、元々いないのです。

従って「我」を食べてくれる犬もいなければ、食べさせる自分もいないことになります。

ペルソナは仮面のことですが、そんなもの、「犬も喰わない」でしょう。

仏の教えが「我」を喜ばす道具になっていないか、「我々」は常に注意深くあらねばなりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?