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(戯)ポマードとお受験

※写真の人は記事に全くカンケーナイ人。

高校一年、二年と同じ担任でした。先生になって間もない熱血教師。「イソップぅーーっ
(泣)」兄貴分みたいないい人でしたが、三年になり、お受験組になると担任は変わりました。

見るからに反社かというようなコワモテ狂師でした。坊主頭に度付き色付きメガネ、背が小さいのがたまにキズ。白衣の下に派手なネクタイ(笑笑)。

さて、三年生初日、登校するともうクラスメートから教室から、知らない風景でした。
俺の席はと…。前の方でした。

始業まで座って待つとタンニンが「おい!お前!ちょっとこっち来い!!」と言うではありませんか。

この反社ジジイは転勤で来たばかり。
今まで職員室で見たことはありません。

「はい。何ですか?」と行くと、タンニンは俺の髪の毛を掴み、やにわに「なんだ!このポマードはぁっ!!」と引っ張って、その後、拳固で頭をぐりぐりぐりぐりしました。

おい、おまー、手ぇ見てみろや!ベタベタじゃねぇか?ひひひ、とほくそ笑んでいると「おい!これ、明日までに落として来い!分かったな!!」となぜか視線はみんなの方を見ながら凄みます。

けっ!見せしめのつもりかよ、ダセ~狂師、というのはおくびにも出さず、「はい!」と答えて、トイレで髪型を直しました。

私の髪質はゴワゴワでした。何もつけないと謎のサバサバ(爆発)になります。決して下へは降りてきません。

翌日、整髪料を落としてスッピンで行きました。タンニンは一瞬、ハッとした後、なぜか笑いを堪える仕草をし、笑顔を取り繕いました。他の生徒は誰も笑いません。

そのまた翌日は、シレーっといつものスタイルに戻して行きました。タンニンは何か言いたげでしたが、お咎めはありませんでした。

さて、この人、現代国語の狂師でしたが、中間試験以降、なぜか私をちゃんと扱うようになりました。

けどね、タンニンさんよ、三者面談で「おまえなら必ずどっか引っ掛かる」と言ったよな!?え?おい、コラ!!(タンニンのせいではありません。)

私は大学受験で志望校全て落ちました。
ライバルの男は、明治現役合格、蹴って一浪で、早稲田受かってました。

(なにさらしとんじゃ!ごるぁ!!うらやましいじゃねーか!)

ただ単に頭が悪かったのでしょう。全部落ちたので死のうと思いましたが、おめおめと生きています。

学歴なんかカンケーナイね!と言いながら。

※心が学生時代にタイムスリップしたため、乱暴かつ不適切な表現が含まれています。
時代考証優先のため、あえてそのままま掲載します。

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