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AIは猫にとって理想の家族となり得るか?第3話

《暗転、不思議な仕事》



 仕事をする上で重要なのは馴れ合いではない。会社は友達を作る場所ではないし、下手な馴れ合いなどして仕事の質が低下するのだけは我慢ならない。

 そして、仕事は結果が全てだ。数値として結果が伴わなければ、いくら過程で努力していても無駄だ。せいぜい、失敗用例の対策として資料になる程度。

 真希はひたすらそれだけを信念に仕事に打ち込んできた。

 実際に真希が率いるチームは好成績を出したし、結果はずば抜けて良かった。それを踏まえて真希も順調に出世してチームだけでなく部署を任されるまでになったのに。

 そんな真希が、早めの昼休みにしても早過ぎる時間に公園のベンチでぼんやり座っているのは、

「仕事にはコミュニケーションが不可欠。貴方のやり方は部下を潰すだけ。実際に退職に追い込まれた部下が何人もいる。もう、限界です」

 と言う部下の一人が用意周到に本社から人事を呼び寄せて真希を追い詰めたのだ。

(今日の朝まで何時も通りだったなんて信じられない……)

 何時も通りの朝だった。会社に着いた瞬間からフルで仕事に取り掛かれるように、真希はデスクでのんびりコーヒーを飲んだりしない。

 午前中が一番効率良く集中して仕事を片付ける事が出来るのだから、一分一秒も無駄には出来ないのだ。

 それなのに、朝一番に提出された会議用の書類に大幅なミスを発見してしまった。計算ミスで試算が大幅に狂い、とても会議に使える資料ではない。早速朝から部下を叱責せざるを得なかった。

「頑張ったなんて経緯はどうでも良いの。ここに表れた結果だけが全てなのよ。何でこんな単純なミスを見落とすの? ありえないわ」
「申し訳ありません……」

 入社して一年は経とうとしている社員だが、俯いて泣きそうになっている。冗談ではない、泣きたいのはこちらの方だ。

 真希が抱えた仕事は、目の前で項垂れている彼の数十倍はある。このミスの挽回だけで午前中は終わってしまうだろう。

「謝ってないで、すぐにやり直して。今日、三時に使用する資料よ。見直しも含め、十一時までに作り直して頂戴」
「……」

 突き返した書類を持ったまま、一歩も動こうとしない。真希は怒りを抑え切れなかった。

「何をグズグズしているの! 貴方がやらないなら、私がやるから返しなさい!」
「やります……」

 のろのろとデスクに戻った彼は、何とか資料作りに戻った。叱られていた部下に同情の視線が集まるのは何時もの事だが、今日は何時もと様子が少し違う気がする。

 何故か全員が真希と目を合わせないような……。

 その直ぐ後に、本部から人事考査が入ったのだ。本部社員は到着するなり真希を面談に呼び出した。呼び出された小会議室に向かうと、テーブルには大量の資料が並べられていた。

 一切表情の無い無機質な印象の人事担当が名乗ったが真希には良く聞こえなかった。資料は全て、真希から叱責を受けた部下からの提出書類だった。

「貴方には重大なコンプライアンス違反の疑いがあります。内容の事実確認をお願いします」

 資料を読み上げる声は淡々と読経のように単調で、真希には確かに身に覚えのある事ばかりだったが、仕事に必要な事だと思ってやっていた事だ。

 結果が出なければ、認めて貰えなければ、どんなに努力したとしても無意味。努力には評価など無い。

 真希はずっと、そうやって生きてきたのだから。

 最後に、今朝の叱責を録音したものが再生されると、真希は頭の中が真っ白になっていき、何もかもどうでも良くなっていた。

 事実内容の確認の為に広げられた資料をテキパキと片付けた担当者は、最後に一枚の書類を差し出した。

 じっくり見なくても、真希にはそれが何を意味しているか分かる。

 最低でも管理職解任、最悪自主退職を勧める書類だろう。くらくらする頭の中で、読経のように流し聞いていた話が流れ続ける。

「離職率の高さが異常」
「ストレス度の高さも異常」
「上司から部下への態度について注意されても従っていない」
「退職された方の中には、今も精神科に通っている方も」

 それは全部、真希のせいなのだろうか。

 自分に問いかけても、答えは出なかった。繋ぎとめていた何かがぷつりと切れる音がして、真希は出された書類にサラサラとサインした。

「退職します」

 自分のデスクに戻るのも億劫になっているのが分かったのか、仮面のように単調な顔の人事担当は無言で立ち上がると真希のバッグを持って来てくれた。

 もう、ここに戻ってこなくて良いと言う事だろう。真希は立ち上がって軽く頭を下げて、会社を後にした。

 もう、必要無い、と。真希が今までしてきた事は全て無駄。新しく立ち上げたプロジェクトもごっそり部下達の手柄になり、真希は建前上『依願退職』として放り出された訳だ。

 真っ直ぐ家に帰る事も出来ず、真希はもう一時間も公園のベンチでぼんやりしていた。

 こんなにぼんやりと無為に時間を過ごすのは人生でも初めてだ。そのくらい、真希の今までは緊張の日々だった。

『どうして、あの人と私の子なのに、こんな事も出来ないの?』

 それが、母親の口癖。学年トップの成績を取っても、一回でもテストで満点を取れないと責められる。出来損ないと罵られて、それでも真希は必死で母に認めて貰おうと頑張るしかなかった。

 親しい友人はいなかった。くだらない人間関係など必要無い、最低限のコミュニティで良い、お前は特別なのだから凡人と馴れ合う必要は無いと。

 母が否定した能力が無かったから、真希は会社を追い出されてしまったのだ。

 父親は単なる遺伝子提供者であり、母は一人で真希を産んで育ててくれた。

 だが、それは「偉大な父親」とやらのコピーが欲しかったに過ぎない。

 事ある毎に母は真希を無能と罵った。毎日緊張したまま、何処にも安らげる場所など無い。

 母は真希が高校を卒業する頃、

「貴方はもう必要無いわ。大学を出るくらいのお金がこの通帳に入っているから、適当にやって」

 と、真希名義の通帳を渡されてそれきり。

 伝え聞いた噂によると、母は代理母を立てて新しい娘を得たらしい。新しい娘は母が期待する通りの天才児。

 理想の娘が出来たので、真希は用無しになったのだ。そして理想の娘を得る為に、少なくとももっと以前から準備を進めていた筈だ。

 真希は自分の存在理由が欲しかった。誰かに認めて貰いたかった。母親から得られなかったものを、社会に求めていた。

 だからこそ社会人になってから、がむしゃらに働いて順調に登りつめて来た筈なのに。

(私は、いらない人間なんだ……何処にも、いる理由がない……)

 悲しい事実に涙も零れなかった。子供の頃、母が構ってくれない寂しさから散々泣いたのに、真希は仕事でどんなに辛い目に合っても涙を流した事など無かった。

 もう、何も感じ取る事が出来ないのかも知れない。

(私が消えちゃっても、誰からも気付かれない……)

 ぼんやりと座ったまま身動き出来ない真希の元に、一通のメールが届いた。

『マキ様、本日のお買い物リストが承認されておりマセン。夕飯は買い置きで作る事が可能デス。必要なリストの送信をお願いシマス』

 ゴローからの確認メールだった。何時も十時位に十分休憩に入って直ぐ送信していたのだ。

(ゴローはレンタル品だわ。きちんと返さないと……)

 そう、身辺を整理して何もかも投げ捨ててしまおう。もう、生きる理由など存在していない。

 いらない人間なのだから。

「なによ、またメール……」

 必要無い人間に何の用なのか、と真希は少し苛立ちながらメールを開くと、又ゴローからのメールだった。

『本日より、コネコさんはワタシがお世話をする事に致しマシタ。マキ様から一部屋使用許可を頂きたいデス。月々の家賃をお支払い致しマス』
「ハァ?」

 思わずもれた真希の声に驚いたのか、公園にいた鳩が数羽飛び立っていった。

 子猫……身勝手な母が置いていった猫がどんな子だったか真希は全く思い出せない。視界の片隅にも入れた事が無かったからだ。

 多分、灰色が多目の小さいホワホワした感じだったと思うが、ロボットが猫の世話をすると主張している。主人は捨てろと言ったのにその命令に逆らってまで。

 真希は自分の言語処理能力が間違っているのかと、ゴローのメールを読み直した。最初に認識したのと同じ内容で、まだ続きがあった。

『コネコさんは、チナツさんとハカセから名前を頂きマシタ。宜しくお願い致しマス』

 ゴローの言うハカセ、は葉加瀬小太郎博士の事だろう。

 名字がハカセでは呼びにくく、もっぱら小太郎博士と呼ばれているらしい。

 名前呼びだと何だか子供がお遊びで博士を名乗っているようで威厳の欠片も無い。

 だが、彼はロボット工学の最高権威で全世界に普及しているゴローのような家事ロボットに限らずあらゆる分野で活躍するロボットを開発・研究している。

 特に彼が開発した地球環境改善の為に最前線で働くロボットの機能は素晴らしいものだ。

 地球環境改善計画のリーダーにして自然科学における天才、地球で最も優れた頭脳を持つと噂される、マサキ・A・シュナイダー博士の片腕として頼りにされているそうだ。

 小太郎もシュナイダー博士も、それぞれの分野でノーベル賞を受賞している。

 そんな雲上人のような存在なのに、彼は自分が開発したロボット達への細やかなバックアップを欠かさない。

 ロボットを個人で買い取る事は出来ず、レンタルしか認められない条約を全世界で結び、賛否の嵐を食らってもビクともせず主張を貫いている。

 実際にゴローを借り受ける時に真希は小太郎と直接面談をしていた。その時、日頃から疑問に感じていた事を彼に質問したのだ。

 どうして、ロボットのレンタルを絶対貫くのか、と。すると直ぐに、

「あいつ等を守るものが何も無いからです」

 と、返って来た。その言葉を聞くまで、真希は考えが至らなかった。ロボットには、法律で認められている権利が一つも無い。

 ロボットは誰かの所有物になってしまったら、家具と同じ。定期メンテナンスにお金をかけたくなければ実施せず、問題を起こしたら所有権を放棄して主人だけ逃げられ、使い捨てられてしまう。

 下手をしたら、法律によって定期的に整備する義務が定められている車よりも扱いが下と言って過言では無い。

 小太郎はそんなロボット達を全力で守っているのだ。

(私には、そんな人いないけど……)

 自分の境遇が笑えるくらいお先真っ暗だ。心配して配慮して貰えるゴローの方がよっぽど、幸せかも知れない。底の底まで落ちこんでいたのに、何故か笑えた。

 ロボットが猫と暮らす為の家を提供する家主。

 それは、今までに無い不思議な仕事だった。そして、真希にとって人生で一番心が浮き立ち、ワクワクする仕事だ。

「フフ……。家賃による不労収益ってことか。悪くないわね」

 家賃として掲示された金額は相当なもの。後は真希が自分の生活費分稼げば暮らしていける。さっきまで消えようと考えていた事が馬鹿みたいだ。

「帰ろう」

 声に出すと、自然に立ち上がれた。帰ろう。ゴローと、チナツと名付けられた子猫と共に暮らす家へ。

(猫……一緒に暮らす……)

 真希は帰りの電車の中でひたすら猫の情報を検索する。今まで小さな生き物と暮らしたことがない。

 ゴローが世話をするとは言え、心得くらいは知っておいた方が良いだろうと思ったのだ。

 びっくりするくらい、たくさんの情報が溢れている。そして、幸せそうな笑顔で溢れていた。

 真希は思わず色々と調べてしまい、危うく自宅側の駅を過ごしてしまいそうになって慌てて降りた。

 消えよう、などと考えていたとは思えない、軽やかな足取りで真希は家路を急いだ。



 午後、通常よりも早い時間に真希が帰宅。ゴローは今後のスケジュール変更を登録して貰い、先に送っておいた子猫の居住権について快諾して貰った。

 何時も部屋の中さえ足早に通り過ぎて行く真希の足取りが随分とペースが落ちている事に気付き、

「マキ様。歩行速度が低下していマス。体調不良のようでしたら、本日の夕食は療養食に切り替えマス」
「何時もので……」

 真希は珍しく言葉を途中で切ると、ゴローと向き合った。

「療養食ってどんなのが出るの」
「ご希望によりマスが、お粥、雑炊、京風うどんなどがレシピにありマス」
「……卵粥って作れる?」
「ハイ。レシピに登録されてイマス。卵粥になさいマスカ?」
「うん」

 何故だか、真希の反応は今までに見た事の無いものだった。コネコさん改めチナツさんがササミを前にした時と同じような顔をしている。

(卵粥はマキ様の好物。インプット完了)

 体調が優れない時には優先で作るよう、データを書き換えておく。

「ところで、ゴロー。猫は病院に連れて行ったの?」
「イイエ。チナツさんの体調は万全です。連れて行っておりマセン」
「一度、健康診断をして貰って来た方が良いわ。そういうものらしいから」
「ハイ。ありがとうございマス、マキ様」

 早速、ゴローはチナツを病院に運ぶ手段を検索した。すると、ハカセが作成してくれたお買い物リストの五番目に登録されているキャリーケースなるものが必要のようだ。それと、近隣の動物病院に電話予約が必要。

 早速、マキから貰った買い物リストと共にチナツ用の買い物を済ませたゴローは近隣の動物病院を検索。幸いにも徒歩十分程の距離に病院があるようだ。

 予約を入れると受付の女性は大変親切で、キャリーケースに入れるのが初めてだと告げると、

「今からでもお部屋に置いて、慣れて貰うと良いですよ。キャリーケースの中でおやつをあげるのも良いですね。とにかく、そこが怖い所ではないと猫ちゃんに教えてあげて下さい」
「畏まりマシタ。ありがとうございマス」

 他にも初めて猫をお世話する時の注意点など色々と教えてくれたので残らずインプットする。

 早速、ゴローは徹底検証の上最適と判断したプラスチック製の頑丈なキャリーケースを入手し、入り口を開いてチナツの部屋に置いておく。

 チナツは見た事の無いものに興味を持って突進して、キャリーケースの中に入ったり出たりして遊んでいるようだ。

 おやつの時間にしても遅く、夕ご飯の時間にも早かったが、ササミをレンジで温めて調理したものを小分けにしてあるので、何時もの四分の一程、キャリーケースに入っている時にあげてみた。

 喜んで食べて、「すくない!」と言う顔をしたのだが、断固時間厳守。チナツはそれでも諦めきれずに真希の夕飯の支度をするゴローに纏わり付く。しばらくしたら飽きて一人遊びをして、ちょっと眠っていたようだ。

 真希の夕飯と一緒にチナツにも最適な量のカリカリを計測して与える。

「食欲良好。チナツさんの本日の食事は終了デス」
「ニュー」
「ハイ。トイレに同行致しマス」

 ゆっくりお粥を食んでいた真希が、

「トイレ一人で出来るから良くない?」

と言っていたが、

「イイエ。マキ様、チナツさんのトイレチェックは健康管理の上で最優先事項なのデス。更に、野生下で生きる動物にとって排泄とは最も無防備になる瞬間デス。猫は野生の習慣が強く残る動物デス。よって、無防備な排泄に立ち会い、周囲の安全確保を行うことは最重要責務であると結論付けマシタ」
「そ、そう……大変ね」
「イイエ。ロボットには大変という機能は搭載されておりマセン。マキ様、大変とはどのような機能デスか?」
「……ロボットには要らない機能よ」
「ハイ。では、データを消去シマス」

 すると、真希が初めて見る顔をした。これは、人間が楽しい時、嬉しい時にする顔だとインプットされている。笑顔、と言うものだ。

 主人が何を持ってして楽しい、嬉しいと感じたのかゴローには理解出来なかった。だが主人の夕飯を邪魔してまで問う疑問ではないと判断する。

「うるるる!」
「ハイ。チナツさん、お待たせ致しマシタ。同行致しマス」

 チナツのトイレ状態をチェックしているとハカセから気軽に連絡が入った。

『オイ、ゴロー。今日は珍しくあの美人との会話ログが溜まってるな?』
「ハイ。マキ様は仕事を辞められて、新しい仕事を探す為に早く帰宅されマシタ。労働時間が基準より長い職場だった為、最適の選択と考えられマス」
『へえ。ま、確かにカリカリしてたもんなぁ。せっかくの美人が勿体無いくらい、険しい顔してたし……それにしても、急だな?』
「ハイ。その理由についてはお伺いしておりマセン。回答を求めマスか?」
『いや。大体想像出来るから良いや。ま、マキ様の会話ログが増えるのは良い事だ。そいつもちゃんと保護して記録に残しておけよ』
「ハイ。主人の記録デスので、当然デス。最優先事項に分類シマス」

 現在のゴローの最優先事項を整理すると、真希との会話ログ、真希の行動パターンと分析、チナツのご飯優先順位、チナツのトイレの分析と、大分混雑している。

 ゴローは最優先事項のファイルを整理しながらチナツのトイレを片付けた。今日も完全防臭トイレに捨てるところまで見守ったチナツは満足そうに鼻を鳴らして、買ったばかりの爪とぎでバリバリ爪をといでいる。

 チナツの為に買い求めた爪とぎは、円錐型に白い麻縄が巻きつけられたもので、頂点から可愛いピンクとシックな紫のフワフワなポンポンが二つ揺れている。

 フワフワが大好きなチナツは早速、ポンポンと飽きる事無く戦い続けてくれ、興奮冷めやらぬ様子でバリバリと爪とぎを軽快に行った。

「データ分析、成功。この爪とぎはチナツさんにとって最適デス」

 何しろ猫用グッズの買い物に行った先の店員さんも親切で、

「猫ちゃんは気に食わないと遊ばないですよ!」
「今好きな物に出来るだけ近いものが良いですよ!」
「どんな猫ちゃんですか!?きゃあ、可愛い!それなら、こっちの色が絶対映えます!あと、コレもコレもコレもコレもコレも……」

 と、懇切丁寧にレクチャーしてくれたのだ。ゴローは即座にチナツの行動パターンをフルで見直し、厳選に厳選を重ねた結果、『猫ちゃん満足、可愛い爪とぎふわふわポンポン付き』に辿り着いたのだった。

「データ保存。チナツさんの好きな爪とぎは『猫ちゃん満足、可愛い爪とぎふわふわポンポン付き』……完了」

 これを設置しておけば、チナツが掃除中に埃取りのフワフワを奪って行かないだろうと推測。早速、明日の朝から検証開始だ。

 だが、その推測は見事に破られてチナツは翌日も埃取りのフワフワを強奪して逃走。ゴローの演算機能は、

「計測不能」

の、四文字をたたき出すのであった。

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