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愚痴だらけのネガティブ人間が、書いて変われた。

年末にね、走っていたら、安田美沙子さんに抜かされちゃいました。

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4年ぶりに参加した、10kmマラソン。

のろのろと走っていたら、横からスッと、スレンダーな女性がすり抜けていきました。

「うわぁスタイルいいな」

意識もうろうとする中で、その女性の背中をパッと見ると、ゼッケンに「安田美沙子」の文字が!マラソン大会のゲストランナーとして、安田美沙子さんが走っていらっしゃったのです。

(芸能人は自分のフルネームのゼッケンをつけて走らなきゃいけないなんて大変ね・・)

なんて思いながら、私はゼエゼエと安田さんの後ろを走りました。同じくらいのスピードで走れたらいいな、なんて思いつつ、その間隔はどんどん開いていくのでした。

安田美沙子さんばかりではありません。

私は10kmを走る途中、何人もの方に抜かされていきました。

10分遅れで走っていたはずの、5kmマラソン組の方にも抜かされたし。見た目では絶対速くはないであろう(失礼)、お腹の出ているおじさんも、私の前をゆらゆらと走っていきました。

久しぶりすぎの10kmラン。すべてを走って終えられるのか、私は不安でたまりませんでした。スタートから全力で走る方が多いなか、自分なりのペースをくずさないことだけを考え、走ります。

5〜7kmくらいの地点で、「もう止まっちゃおうかな」「歩こうかな」と、たぶん数十回は思いました。

しかしそのたびに「あと2.5kmだから頑張れる」とか「給水地点までは走ってみよう」と、自分を鼓舞して、ただ足を前に進めることだけを考えました。

もう周りの景色を楽しむ余裕などは、どこにも残っていません。
ただ耳から流れる音楽と、沿道で応援してくれる人の声が励みで、とにかく10kmを完走することだけを考えて1歩1歩を乗りきりました。

そうして、あっという間に、あと1km。

ゴール間近の太鼓の音がどんどん近づいてきて「あと少し、あと少し」と思いながら、若干ペースを上げて。そうして、たくさんの人が待つゴールを、最後だけは全速力で駆け抜けました。

走り終えたばかりの私は、ヘロヘロのふにゃふにゃな状態で、とにかく息をするので精いっぱい。それでも、

「私は10kmを走り切った・・・・!!!」

というものすごい達成感に、からだじゅうが包まれていました。全身から湯気がたちのぼるような満足感でいっぱい。負けそうだった自分に勝てたんです。

自分で決めたことを、自分で達成する。

これは私にとって、達成感や満足感のみなもとだと改めて思いました。

何人に抜かされたとか、人と比べて遅いとか、そんなことはどうだっていいんです。ただ自分が決めたことを自分でやり切ることができた。それがいちばん「スゴイ」!

思えば、文章を書くこともそうです。

「自分が書きたいと思うことを、noteで書いてみたい」

その願望に、とにかく忠実になろうとして動いたのが、私にとっての2021年でした。

恥ずかしいとか、時間がないとか、面倒くさいとか、言い訳は今までたくさんあったんです。でもその言い訳ではなく、書きたい欲のほうに、素直にしたがってみることにしました。

夏には3ヶ月ちょっとの間、平日に毎朝更新することにもチャレンジしてみました。毎朝書いてみると、不思議や不思議。今まで感じていた「恥ずかしさ」とか「面倒くささ」が、消えてなくなっていきます。

とにかく子どもが起きる時間までに、1本文章を完成させる。

そのチャレンジはまるでマラソンのようで、ゴールしか見えなくて、恥ずかしさや面倒くささなんて脇に追いやるほかになかったのです。

たくさん書くと、次から次へと新しく書きたいことや、アイデアが湧いてきます。「文章の書きかた企業秘密ワザ」をお伝えする有料マガジンも、そうした中で生まれた"やってみたい挑戦"のうちのひとつでした。

はじめは「購読者が集まるのかな」とか「書き続けられるのかな」という不安でいっぱい。きっとそれまでの私だったら、同じようなアイデアが湧いたとしても「いやいやまだ無理でしょ」と、自分で却下してしまっていたことでしょう。現実を見るのが怖かったからです。

でも去年の私は違いました。

「きっと書けば1人くらいは読んでくれるだろう。その人のために届けたらいいんだ」と思って、その週にnoteの審査に出して。ぶじ通過して、すぐに更新をスタートすることができました。

毎週1回、全力で企業秘密をお届けするのは、案外パワーがいることもわかりました(笑)でも楽しいし、これが「今の私のやりたいこと」なので、読んでくれる人がいる限りは続けていこうと思っています。

以前「書くのと走るのは似てる」という記事を書きましたが、自分で決めたゴールを自分で達成することができるのは、両者の最大のメリットだと思います。

はじめは1kmでもいいし、1段落だけでもいいんです。

最初から長く走れる人も、うまく書ける人もいないですから。でも、どんなに短くても、どんなに簡単なものでも、自分で決めたことを自分でやり切ると、達成感が違います。

それに私はもともと、自信がなくて、すぐに愚痴っぽくなる性格です。

友達と会っている時も、浮かない顔をしていたり、悩み相談や悪口をつい話してしまったり・・。

でもnoteなどSNSでは、ネガティブなことを書かないことだけ、心に決めました。どんなに嫌なことがあっても、それをアウトプットするのではなくて、もっと他に見つけた面白いこと・気づいたこと・きれいだったこと、を書くよう心がけました。

すると、そのイメージになんだか脳がコントロールされ続けているのか、日常生活でもあまりうじうじと考えることが少なくなってきました。久しぶりの友達から「なんだか顔が生き生きしているね」と言われることも。

タレントの中川翔子さんが以前、ご自身のブログのことを「明るい遺書」だと言っていました。

もともとコンプレックスだらけだったという彼女が、せめてブログでは前向きな様子を綴ろうと意識していたところ、そこに書いたポジティブなことがどんどん叶っていったのだそうです。

私はこれを読んで「ああなるほど」と、とても深く納得したのを覚えています。

ひとは自分が書いたことに、引っ張られていくのかもしれません。少なくとも私の場合は、そうでした。


読んでくださっている方は、何か今年、書いてみたいことはありますか?

「言いたいことも言えないこんな世の中」だからこそ(笑)、書きたいことを書くって、とっても気持ちがいいです。そして書くことで、どんどん自分の未来が叶っていく気が、私はします。

もしなりたい自分の姿、今年こそやってみたいことなど、2022年のはじめに書いてみるのはどうでしょうか。

私は今年も変わらず、書く人が好きで、書く勇気のある人を心から尊敬しています。

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年も書くことを楽しむ人が、増えますように。

コピーライター 小森谷 友美
noteで書ききれない話はTwitterで

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