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「なぜ」を書くと、もっと共感される。

「女性用の下着を集めています。今まで10万着の下着を触ってきました」

もしこれを、合コンで初対面の男性から言われたら?私だったらドン引きしちゃいます(笑)

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しかし、次にこうきたらどう思いますか。

「じつは、下着メーカーで研究開発を担当しているんです。あらゆる下着の研究・データの収集をして、最高の下着をつくるため日々奮闘しています。どんな女性でもスタイルが良く見える下着をつくることが僕のいちばんの夢ですね」

へ〜〜そうだったんだ。なんだかすごい、もっと話を聞かせてほしい。応援したくなる気持ちさえ、湧いてきます。

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「下着が集めが趣味」だけだと、ただの変人です。しかしそこに「最高の下着をつくることが夢だから」という情報が加わることで、一気に納得し、共感できるのです。

いまの現象を図にすると、こんな感じ。

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わたしたちは日頃、「何を言うか」ばかりに力を注いでしまいがちです。しかし人が納得し、共感するのは、「なぜ」の部分があるからです。


「なぜ」が明確な企業は売れる

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自己紹介ばかりではありません。「なぜ」をハッキリ打ち出している企業は、共感され、結果的に売れるケースがあります。

たとえば、Apple。
私は持っているスマホ、パソコン、タブレット、そのすべてをApple社のものでそろえています。

Appleが「何を」売っているかというと、シンプルで使いやすくてカッコいいデザインの電子機器ですよね。

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でも周りを見渡すと、シンプルでカッコいい電化製品、ほかにもたくさんあります(笑)ではなぜ、それらをつまみ食いせず、Appleでそろえたくなるかというと。

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Apple社の有名な企業スローガン「Think different」が、知らず知らずのうちに、自分のなかに浸透しているからなんです。

この企業スローガンは「なぜApple社が存在するのか」をあらわすもの。Apple社の製品はすべて、その考えのもとつくられています。

私はこの考え方に無意識に共感し、Apple社の製品を使うことで、「違う発想をしよう」「人とは違うことを考えよう」と賛同するような気持ちになっています。だからこそ、10万円以上する高いiPhoneを、わざわざ選んで買うのです。


「なぜ」が明確な文章は読まれる

そして文章も、「なぜ書いたのか」がハッキリしていると、より多くの読者から共感されやすくなります。

note編集部に選ばれた「今日の注目記事」をよく読むと、かならず筆者が「なぜ書いたのか」が透けて見えます。

私の書いた中でも、より多くの方に読まれている記事は、書く時点で「なぜ書くか」が自分の中で明確だったものしかありません。

たとえばこの記事の場合でいうと。

これは「育児がぶっちゃけ苦手だと思う人に、育児のささやかな楽しみを感じてもらいたいから」書きました。

そして最近書いたこの記事は。

「今いる環境を変えようか迷う人に、私の経験を伝えてちょっとだけ応援したいから」書きました。

読者は知らず知らずのうちに、筆者が「なぜこの文章を書いたのか」を受け取っています。

それは人と会話していても同じこと。「謙遜している風だけど、きっと自慢したいのかな」とか、その人がなぜ話しているのか、無意識に相手は受け取ってしまうものです。

その「なぜ」の部分に深く納得・共感してもらえると、今後もっと読者が増えていくことと思います。ファンになってもらえることもあるでしょう。

そして「なぜ(Why)」とセットで考えたいのが、「誰に(Who)」向けて書くかということ。それについてはこの記事に詳しく書いてあるので、よかったら参考にしてみてくださいね。

「なぜ」を書くことは難しいように見えるかもしれませんが、自分の素直な気持ちを書けばいいだけです。

「肉まんが好きです。おばあちゃんと昔食べたことを思い出すから。」

人は理由を聞いただけで次のストーリーを知りたくなります。ぜひ試してみてくださいね。

きょうはまたまた暑〜い水曜日。たまった仕事がたくさん!ひとつひとつ片付けていこうと思います。みなさまもよい1日を。

小森谷 友美
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