見出し画像

管理者の持つべき技術                                        問題解決の技術

ももまろさんの記事で、「問題が分からない問題」と言う
記事を読んで、良いところまでいっているのだけど、
少し足らないと感じたので、補足の記事を書きます。

日本語は動詞と名詞などがあいまいだったり、広義な言語なので、
同じ言葉に多くの意味があったりします。
そのため、「問題」と言う言葉があいまいになりがちです。

自分が上司や先輩から学んできたビジネススキルでは以下のように
「問題」は定義されます。

「あるべき姿」-「現在の姿」=「問題」

あるべき姿は理想、目的、目標などで、
現在の姿は現実、結論、結果などで、
問題はギャップ、論理差、未達などになります。

一番理解しやすい目標で説明しますと、
売り上げ目標(あるべき姿)があり、売り上げ金(現在の姿)になり、
未達の金額が、問題という事になります。
ここで、問題を解決する方法論を考えた場合、
基本的には三っの方法しかありません。
一番目は目標金額を下げる。
 これは一番簡単ですが、一般的には許される方法ではありません。
 許される場合は、元々、目標が現実的ではなかった。
 間違った初期見込みのもとで、目標を設定した場合になります。
二番目には売上金額をを上げる。
 売上金額を上げるためには、顧客の再調査や、営業管理方法の見直し、
 営業部員の再教育など、色々な方法が考えられます。
三番目は目標の方向を分散する。
 A社とB社など既存の顧客にこだわらずに、新規顧客の開拓や、
 新規事業の開発などを行い、既存にこだわらない
 事業計画の策定が必要になりますが、これは経営者の範疇になります。

ももまろさんが考えているのは、一番理解しがたい問題で
人間関係におけるあるべき姿(理想)に対する現在の姿(現実)で
そのギャップに対する考え方なのですが、
ここで、困った問題があります。
人間関係における現実の姿は一つですが、
人間関係におけるあるべき姿は一つではないのです。
なので、差として現れるギャップはあるべき姿毎に違う言う結果になり、
この人にとってのギャップの差の量も違うし改善方法も違う。
あの人にとってのギャップの差の量も違うし改善方法も違うと言う、
回答が多数になり結果、結論が出ない上に、解決もできないと言う、
論理的に破状するのです。
ある意味、ワンバイワンの個対個で問題解決を実施しないといけません。

なので、ももまろさんがおっしゃる結論もある人にとっては正しいですが、
ある人にとっては不足があり、ある人にとっては過剰であり、
ある人にとっては受け入れられないと言う事になります。

具体的にあるべき姿と現在の姿のギャップを詰める方法として
一番目にはあるべき姿を下げる。
 あるべき姿の理想をもっと下げるには、そのあるべき姿を想定している
 人物ときちんと理解や信頼を図り、良く説明を行い納得してもらう。
二番目には現在の姿を上げる。
 これは自分の場合もあるし第三者の場合もあるので、かなり面倒くさい。
 自分は努力で何とかなるかもしれませんが、部下などの場合、
 信頼関係が構築されていいなければならない上に、自覚してもらう教育が
 非常に大切になります。
三番目には、ギャップがあることを無視する。
 幹部候補でもない工員全員数千人に一番目も二番目も、
 対応することは物理的に不可能なので、彼らへの対応はしない。

自分がこのような問題に直面したときに取った手段は一つです。
相手を敵か味方かその他に分け、敵は論理的に叩き潰すか見捨てる、
味方は丁寧に説明し、出来る限り理解してもらいもっと味方にする。
その他は無視する。
部下の将来を決めるようなときにこの様な問題にあたることが多いですが、
こちらにそれほどリソースが無いので、すべての部下に同じように
対応することは物理的に無理ですので、必要な幹部の人数×1.5倍ぐらいの
人数を味方にしました。

・・・
これは、自分が教育を受けたビジネススキルの話と、
かつ、勝手な思い込みで書いた、
ももまろさんの記事の紹介でもあります。      
あくまで、思い込みですので
揶揄する意図も、否定する意図もありません。
誤認しないようにお願いいたします。
・・・


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?