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クラフトビアライブ2023!

クラフトビアライブ2023とは? 

今年も大阪南港で開催されたクラフトビアライブ2023に行ってきました。
ちなみに、昨年の模様は以下参照(注:途中で力尽きて未完ですがw)


今年は昨年より参加ブリュワーの数が増えて、56の醸造所から300種類以上のビールが一堂に介しており、なおかつ一般的なクラフトビアバーよりはるかにお手頃な値段で飲める夢のようなイベント。
会場にはご機嫌な大人しかいないのもよい。
陽気なライブとかもやってる。
天国に一番近い場所かここは。


前売り券7枚分(一杯200mL×7杯で2700円、開始1時間前に入場できる特典付き)をじっくり選んで堪能してまいりました。

遠くに鎮座しているのは新造船・さんふらわあくれない(乗りたい)
人がたくさんに見えますが、各ブースは混んでない(フードは並ぶ場合あり)
ちゃんとカップ洗浄用の水タンクもあって至れりつくせり



オフィシャルガイド

入場に際して手渡されるわくわくのビール表がこちら。
飲んでる間もこれと首っ引きで、次に飲みたいビールやら、行ってみたいブリュワリーを探す。楽しい。

ちなみに、昨年と違って、各社表に載ってない「シークレット」を隠し持っていたり、表にはのっていても「今はまだつないでません!」ってのがあったりとわりとフリーダムな感じだったりもします。
それも一期一会として楽しむのがよいですな。
(じっくり10分以上かけて選んだのに、しょっぱなに目星をつけた2タップがつながってなくて変更を余儀なくされた人)(第二候補くらいまで選んでからブースに行くのをおすすめします)

数がめちゃくちゃ多い。私は放っておくと第四象限(右下)を選びがち。
全56ブルワリー!去年より増えた!


ということで、以下、怒涛の私が飲んだやつメモです。


① ハーバルエール @奥大和ビール(奈良)

一杯目は、アクセスしにくそうな立地条件で選択。宇陀のあたりにあるブリュワリーだそうです。車でないとアクセスできないかな?、と思いきや、近場の駅から10~20kmくらい走れば行けそうだったのと、目的地付近に朝からやってる温泉があるのでランナー的なハードルが下がった!近くに石舞台古墳とか又兵衛桜とかあるし行ってみたいな(帰りはバスしか手段がなさそうですが、帰るの面倒だったらゲストハウスが併設されてるらしいすごい……そして飲み放題プランもあるのか……ごくり……)

選んだのはハーバルエール。名前だけあって、ハーブの香りがかなり効いてます。人によって好き嫌いが分かれそうな味ですが、個人的には一発目からスマッシュヒット。妙な風味が後引いておいしいぞこれ。柑橘系のさわやかなハーブの香りの奥に、スパイスカレーっぽいなにかがいる……と思っていけど、コリアンダー、ナツメグあたりですね。どっかの異国の料理で食べる味がほんのり存在する。全体的には苦み控えめですっきり飲みやすく、食べ物とあわせても意外と懐が深そうな感じ。ものすごくバランスのよいハーブ感だなぁと思いました。ちょっと他にはない味だし、「おいしくて癖がある」やつを飲みたい人にはとてもおすすめ。

地元に根付いた果物や薬草を使ったビールがお得意なんだそう
初日開始と同時に行ったら、なんとカップが昨年度のつかいまわ……いや、エコだね!SDGsだね!(今年のは緑)




② まるごとフルーツラズベリー @瓢箪山ビール(大阪)

実は、色薄め×フルーティーにあたる分布図の第二象限(左上)は、個人的に若干苦手としているゾーンなのですが、序盤のうちにここからも1つチャレンジしておきたい。ちなみに、苦手な理由としては、せっかくクラフトビールを飲むのならガツンと濃い味の方がありがたみが増す、という貧乏性ゆえでもあります。飲みやすくてごくごく一気にいっちゃうともったいないからさぁ……。

とはいえ、第二象限のビールは、各ブリュワーともにいろいろ試行錯誤をしやすいゾーンらしく、めちゃくちゃ数が多く密である……ということで、グラスの色が「ピンク」という変化球の中から選ぶことに。

当初は京都醸造の巨峰をねらっていたのですが、タップ接続前、ということで、昨年「まるごとおやさいしょうが」を飲んでその圧倒的な生姜感にノックアウトされた東大阪のマイクロブリュワリーを選んでみました。

あれ?しょうがも分布図にはのってたのにブースにはないぞ……?


結果、大成功!
カップからふんわり香るラズベリーの香りで、最初の一口は軽い口当たり……でも甘くなくてするっと飲めるんだけど、第二波としてちゃんとしっかりビールの苦みがやってきて満足感もある。いやこれとてもおいしいぞ(最初から2連発で当たりを引き当ててご機嫌である)。少し時間をおいてからまた飲んでみるとやっぱりうま~。こういうビールは本当においしいやつだ。箕面ビールの桃ヴァイツェンといい、ちゃんと苦みを生かしてフルーツと共存させてるビールはおいしいですねぇ!(大喜び)

ちなみに、もともとお店は石切にあったのですが、最近、瓢箪山に移転したそうです。ということで、暗峠と合わせてぜひマラニック的なやつをやりたいです。今年中には必ずや……。



③ 琥珀の夢で酔いましょう @CRAFTMAN UMAMI(大阪)

昨年は見かけなかったブルワリー。こちらは、完全にビールの名前で選びました。このタイトルのビール漫画を楽しく読んでいるので。

現在、6巻まで発売中。関西が舞台なので身近なビールが実名でたくさん出てきて楽しい



ちなみに、ブースにいたのはめちゃ日本語が堪能かつ笑顔がステキな外国人の方で、「漫画のタイトルですよね?」と聞いたところ、「う~~~~~ん……全然関係ないんやけど……パクった!www」との満面の笑みでのお答え。

全然関係ないけどパクったんかいww 正直やなwww

とはいえ、漫画も愛読されてそうなので著作権的に問題がないのであればウェルカムだ。なんていうの?リスペクト?オマージュ??(知らんけど)


肝心のビールの味はわりとしっかりしたブラウンエール。苦みも強めだと思ったので、個人的にはうたい文句に書いてあるような「飲みすぎ注意ってくらい飲みやすい」とは思わなかったな。どっちかというと、のんびり飲むのに向いているような。アルコール度数も9%と高いし。とはいえ、同じ高アルコール度数のビールの中では癖がなくて飲みやすい方だと思います(逆にそれを期待するとちょっと物足りないかも)。このビール以外にも、ネーミングセンスが秀逸で、ちょっと選んでみたくなるビールがたくさんあったので、茶屋町にあるお店にも行ってみたくなりました(飲み放題1280円もあるそうですよほほう……)

笑顔がお見せできないのが残念なほど楽しそうなお店の人
横のやつも気になるな……



④ 黒豆ダークブラウンエール @丹波篠山ジグザグブルワリー(兵庫)

真ん中には、満を持してリピート飲みをもってきました。
昨年のレポで力尽きて書けてないのがめちゃくちゃ口惜しいのですが、実は一番気に入ってぜひまた飲みたい!と一年間思い続けていたMVB(モストバリュアブルビール)が黒豆のビールだったんですよ(同行者が飲んでいたのを一口もらって気にいってしまい、自分でも買いに行った挙句、今年も絶対飲むと決めていた)

一年ぶり待ってたよ~~
黒豆ダークブラウンエール!


一年越しの待望の味は、相変わらずめっちゃうま!いや、これが手に入りやすければ普通に家にストックを切らさないレベルで超好きなんですが、なかなかお目にかかったことがないんですよね。かといって、丹波篠山は行くのも大変。(関西中心圏で飲めるところはあまりないらしいですが、最近はフードカーで販売しているとのこと)(いろいろ調べても、ほんっとに販売してるとこがないんですよ……)

黒ビールの香ばしさと、黒豆(要はきな粉)の香ばしさがめちゃくちゃマッチしてて、うまいうまい言いながら大事に味わって飲みました。来年もまた飲みたい。他のも絶対おいしいだろうので、黒豆以外も飲んでみたい!(完全にファンになっている)



⑤ 十人十色 @Two Rabbits Brewing Co.(滋賀)

このあたりで、顔見知りのキラキラビールインスタグラマーさんにばったり出会い、そちらの陣地にお邪魔して好き勝手に喋っていたところ、有識者(いっぱいいるw)からおすすめを教えてもらったのでそちらを。滋賀の近江八幡にあるブリュワリーで、自分でも一度行ってみてとても雰囲気もよくビールもおいしかったのですが、コロナ禍の間にタップルームを閉じてしまっていたのが残念なところ……が、注いでくれたお店の人情報によると最近復活したそうですやったー(ただフードはやってないので持ち込みだそう)

おすすめされたのは京都醸造とのコラボ限定ビール(京都醸造バージョンもあるそうです)。とりたてて強い癖はないのですが、さわやかな香りとすっきりした苦みで、5杯目で少々疲れてきた喉にもやさしいビールでした。

ここもとてもビールの種類が多いブリュワリーです(滋賀県内だと割と流通している)
限定コラボの「十人十色」。二匹のうさぎのコースターもかわいい。



⑥ ゆずふわり @曽爾高原ビール(奈良)

ビールチケットもあと2枚……ということで、ふと冒頭のビール一覧表を見たら、第一象限(右上)を飲んでないことに気づく。これはいかん。バランスよく飲みたい……ということで、右上の中から、またもや場所的に行きにくい曽爾高原を選択(奈良とか和歌山の奥地をついつい選びがち)

曽爾高原でつくったゆずに惹かれて。

地産地消に力を入れてるっていいよね
曽爾高原の名水いいなぁ……


ベースがゆず、ということで、レモンほど柑橘系の味が主張しておらず、まろやかな酸味で好みの味でした。曽爾高原……さすがに奥大和よりだいぶ遠くて車じゃないと行きにくいなぁ……。



⑦ HAZY JUICY IPA @明石麦酒工房 時(兵庫)

最後は間違いなくおいしいやつで〆たい。箕面ビールの限定醸造(Blooming IPA)もいいなぁ……とブースには行ってみたのですが、大人気で結構長めの行列ができておりまして(ちなみに、他のブースは行列ができるほど混んでることはまずない。こういうさくっと並ばず買えるとこもフードイベントと違っていいよね)。さすが箕面ビールだ。関西全域でみると箕面は行きにくい場所にあるし知名度も高いから大人気なのはわかるが、我々北摂民(機動力高め)にとっては、徒歩でいけちゃう場所だからなぁ……、と箕面ビールはまた別の機会に直営店に行くことにして、名前からしてどう考えてもおいしそうで目についたこちらを。

明石麦酒工房
ジューシーヘイジーIPA。名前だけでおいしいやつ。


濁った酒ってだいたい全部うまいよね……。

〆に最適な濃いめ・苦い目・香りがつよい、という三拍子そろった王道ビールでした。やっぱり最後は間違いなくおいしいやつでしめたい!

明石駅の近くにお昼からやってるパブがあって、地域密着&値段もお手頃らしいので、鼻息荒めにブックマークしておきました。明石は海鮮がおいしいお店もたくさんあって腰据えて行きたい場所の1つです。


まとめ

ということで、怒涛の7連発。
最後の方はいい感じに酔っ払いながらも、ちゃんと味メモしていた私えらい。

少量でいろんな味が飲めるので、通常なら選ばない変化球もいってみよーとかいろいろ試せるのがとてもいいイベントだと思います。まるごとシリーズとか、黒豆とか、ここで出会わないと多分一生出会ってない味もあったり、一年越しに再会できて喜びもひとしおだし。7杯分のチケットをどう組み立てるか、飲みながらもビール表とにらめっこしながら考えるのも楽しい。
あと、ほろ酔いでビール片手に音楽を聴くのも楽しいし、たまに知り合いがいたりして楽しい。

という感じで、とにかく楽しいイベントなので、来年もぜひとも参加したいです。(鯖街道ウルトラとかぶらない日程であることだけを切に願います)


私がのんだ7種類の分布(なんとなくバランスを意識した……つもり)