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奈良まで走ってハシゴ酒

居住地から公共交通機関で奈良へ行こうと思ったら、京都か大阪を経由するしかないのですが、車で行くと意外と近いんですよね。
線路は通ってないけど、車道はまっすぐ東に通っていて、それを突き進めば奈良なので(ただし、大阪-奈良間はもれなく峠がある)。

居住地から、奈良中心部までは最短で約35km。

電車で行くとちょっとした小旅行気分になるので、ことさら用事がなければなかなか行かない場所だけど、徒歩で行けるとなると心理的ハードルがだいぶ下がるのでは?と、虎視眈々と実現する機会を伺っていたのですが、先日、お誘いいただいた奈良マラニックの際に、高槻→生駒間(約21km)はクリアできまして。

やっぱり徒歩だと近いじゃないか。ほくほく。
しかも、某暗峠と違って、北摂からだと峠らしい峠もなく山を越えられるのだ。うふうふ。

てな感じで味を占めたので、さらに奈良中心部へ侵攻すべく、目的地をかの平城京に定めて意気揚々と出発したのですが、前回は未踏だった生駒→奈良間の約11kmが想定よりも難易度が高く、まっすぐ走っているつもりでも道がふんわり曲がっていて方向を見失ったり、googleさんが走れると案内してくれた道が歩行者が立ち入るには憚られる自動車専用道だったり、迷いに迷った挙句、這う這うの体で平城京まで到達しました。ぜぇはぁ疲れた……大阪や京都であんまり道迷いしたことないのに、奈良、魔境かよ……(思うに、大阪・京都ほど縦横無尽に道路が整備されておらず、直線でのルートが設定しにくい、かつ住宅地に迷い込むと完全に方向を見失う、かつかつ平坦と思っている道が地味にアップダウンが激しく体力をけずられる、などの何重苦か重なっているように思うぞ、奈良)

今回、31kmほどと見込んでいた道のりに35kmかかったし、明らかに遠回りした経路もあるので、次回は鋭意修正したい所存。
(帝塚山大の横はどうルート取りしたとしても絶対通るとして、その後国道1号(阪奈道)に入るのだが、富雄川を横切るあたりで歩行者が通れない雰囲気になる。今回はそれをぐるっと南に迂回してしまったが、住宅街に突っ込んでしばらくやりすごせば、学園前ICから東側はまた国道沿いを走れると噂に聞いたので(ほんとか?)、それなら2~3kmは短縮できるぞ。阪奈道のどこが通れるのかは、近々お会いする予定の奈良県民に聞こう)

ということで、今回の不本意なルートです。

注:生駒近辺で迂回してるのはパン屋に寄り道したからで迷ったわけではない


今回、目的地を平城京にしたのは、平城京のみはらし館という施設で、シャワーを300円で使えるからです。奈良の銭湯がのきなみ14~15時以降オープンなので洗浄場所に思案していたところ、よきものを見つけた(みはらし館から大和西大寺駅まで1.3kmほどの徒歩圏内だし、なんかすごいVR映像も無料で見れた。ただ、シャワー利用者が激少ないためか、管理人さんが手続きするのにえらい時間かかってたよ。みんなもっとじゃんじゃん公共施設を使おうぜ!)(男女、シャワー二基ずつあるし、更衣場所も広々きれいだし、とっても快適に使えました)


さて。ものすごい汗をかいて異臭をはなつ身体を丸洗いして、クーラーで冷え冷えのみはらし館でクールダウンもしっかり完了して向かった先は大和西大寺駅。まずは、ここにあるクラフトビールショップで給水をば。


YAMATO Craft Beer Table大和西大寺駅店

大和醸造の直営店。
近鉄奈良駅近くの本店の方にも行ってみたかったのですが、前回すごいウェイティングになっていたので、まず確実に飲めそうなこちらで一杯。大和西大寺駅の改札内の眺望ダイニングスペースVIEW TERRACEとやらにあります。行き来する近鉄電車を真下に眺めながら飲めるので素敵。

購入するとQRコードを発効してくれて、自動でサーバーから注いでくれます。ハイテク!
一番人気だというアールグレイ。ほんとに紅茶の香りがしっかりして、めっちゃうま。
あと、フードの種類は限られているけどピザもうまうまでした。これで600円は安すぎるわ……。

本店の方が大人気だったのは、フードもおいしいからなんだな。納得。


Golden Rabbit Beer

続いて、そのまま近鉄に乗って奈良駅まで移動し、少し歩いて向かったのは、奈良らしさにこだわったビールを造っているGolden Rabbit Beer(猿沢池近く)のタップルーム。

1Fはがっつり醸造所でした。飲食できるタップルームは2F。
うさぎさんのロゴがかわいい。お酒の神様を祀る日本最古の神社と言われる「三輪明神大神神社」に鎮座する「撫で兎」に由来するんだそうです。
ビールの名前も「あおによし」「しろたへ」「そらみつ」と日本古来の単語を使っていて雅。レギュラーサイズがたっぷりサイズで満足感あり。ビールの種類によって異なるグラスで出してくれます。

三輪素麺を使ったおつまみなど、奈良色の濃いフードもあっておしゃれな雰囲気でした(逆にがっつり系のおつまみは少なめ)。


小川又兵衛商店

続いて、元興寺前まで移動して、小川又兵衛商店へ。
酒屋さんなのですが、店の前のオープンスペースで日本酒やらビールやらいろんなカクテルが飲めます。角打ちっていうには、解放感がありすぎるw
ショップコンセプトは「ぬるい・ゆるい・あやしい+胡散臭い」だそうですが、まさにそんな感じ。めっちゃ好き。(おまえオシャレなクラフトビールとかにすり寄ってってるけど結局立ち飲みとか角打ちが好きなんだろ?え?いやオシャレなクラフトビールも好きですってまじで)

ここらへんですでにいい感じにほろ酔いになってきて、お店の写真を撮り忘れたのが口惜しい……めちゃくちゃ居心地のいいまったりした雰囲気で、小さいころに大好きだった駄菓子屋さんの店先で、アルコールが嗜める感じといったら通じますでしょうか?百聞は一見にしかずなので、酒好きランナーはぜひ一度立ち寄ってみていただきたい(オープンエアだから汗だくでも飲めるよ!)(とても重要ポイント!)

奈良の利き酒セット。三種類たっぷり入ってこの値段にふるえる……ちなみに、ビールもウルトラぷはーサイズとやらいうものすごいでっかいジョッキもありました。全体的にめっちゃ安い。八咫烏、おいしかったです!

とにかく酒ならなんでもある。つまみは、200円均一のスナックとか缶詰。あと、こんにゃくもあるらしい。とにかくゆるくてよい。



なら麦酒ならまち醸造所

さらにちょろっと歩いて「なら麦酒ならまち醸造所」へ。
今でこそ、数種の醸造所がありますが、こちらが奈良市内初のクラフトビール醸造所だそうです。店内は、広くて長いカウンターがどんとあり、外の光を取り入れてとても明るい雰囲気で、タンクを眺めながら飲めます。解放感のある静かないいお店でした。

ここはとってもきれいな店構えなので、汗だくランナーは近くの花園新温泉(13時開店)で身を清めてからの方がいいですね。
店員さんが丁寧におすすめを教えてくれます
これは「こはるブロンシュ」。ハーブの香りが押し寄せてきてうまうま。私はハーブエールが大好きだ。
フードも充実!王道フィッシュアンドチップス!



蔵元 豊祝 奈良店

最後は帰る直前に、近鉄奈良駅構内の「蔵元 豊祝 奈良店」にて一杯。……のつもりが、二杯。
豊祝セット、なるものが日本酒グラス+おつまみ3品で550円という素敵設定。蔵元直営店なのでもちろんお酒は超おいしい。直前まで飲んで電車にのれる立地が最高ですねぇ。

噛むとじわっと肉の味がする豚タンと地鶏が日本酒にあうー……


お店の中を忙しそうに行き交っていた店員さんが、ふとやってきて、「また会いましたね!」とおっしゃったので、なに!?!?とマスク越しの顔をよくよく見れば、さきほど訪れたなら麦酒でカウンター越しに接客してくれたお姉さんでびっくり。
なるほど……ビール屋と酒屋のバイトを掛け持ちしていらっしゃるんですね!そして、ハシゴ酒をしている私と再会したのですね!!(それは、ちょっと恥ずかしいぞ……><)(でもお姉さんも、お酒が好きなんだね……)


てな感じの偶然もありながら、普段、居心地がよかったりおいしかったりすると、ついついもう一杯、と腰を据えて飲みがちなのですが、今回は「せっかくだからハシゴするぞ!!」と強い意志でもって、(最後のお店以外は)酒一杯+つまみ一品でがんばりました。
たくさんのお店を回れて楽しかったなー。
奈良は、ビールと日本酒両方飲めていいですね。

絶対もう一回行きたいのは、小川又兵衛商店と、なら麦酒ならまち醸造所。
次はぜひ本店に行きたいのが、大和醸造かな。
あと、今回いけなかった「今西清兵衛商店(時間切れ)」と「ワインの王子様(力尽きた)」にも行かなくては!「ビンチョス専門店mikado」も気になる!!

……ということで、近日中に、走って奈良ハシゴ酒第二弾をやりたいです。