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鯖街道ウルトラマラソン(Bコース:半鯖)2023


【スタートまで】

鯖街道ウルトラマラソンBコース(半鯖:41.5km)を走ってきました。
ちなみに、水都→半鯖、の流れは、三週間後の飛騨高山ウルトラマラソンに向けての練習の位置づけです。ウルトラ大先輩のご近所ランナー某Mさんのルーチンに完全に従っておれば自動的に必要な練習ができるんじゃないか、という思惑のもと、しつこくストーキングをしている次第です。(あと、どの大会も最寄り駅からスタートまで至れり尽くせりでアテンドしていただけるのでめっちゃありがたいです)

ということで、7時ちょい前に最寄り駅集合で出町柳にGO。トイレは乗換の際に京阪祇園四条で済ませておいた方が吉(出町は混んでる)。会場である加茂大橋のたもとには8時すぎに到着して、そこからバスにのって1時間ちょいのスタート地点まで輸送され、トイレ&おにぎり補給。車道を1.5kmほど歩いてようやくスタート地点に到着。


バスで運ばれた梅ノ木は絶景でした


【コースマップ】


【スタート~トレイル入り口(久多エイド)まで 0~4.5km】

スタート直前!がんばるぞー

半分より前に並んでいたのでスタートロスは1分ちょい。キロ6分弱くらいでゆっくりめに走る。ここである程度前にいておかないと山で渋滞する、と速い人たちは言っていたけど、どうせ山の上り方なんかわかんないしそこそこで進めばいいや、とのんびりジョグペース。新緑が目に鮮やかで、めちゃくちゃキレイなので楽しい。道路の温度表示は24℃。空気はさわやかだけど汗は既にめっちゃかくなぁ。

こんなところを走ります
こんなところも走ります。気持ちいい!


【1回目の上り(オグロ坂峠まで)4.5~9km】

山に入る直前にエイドがあり、オレンジ1つとお水補給。山ではどこまで周りの人たちは走るんだろう?とドキドキしていたが、とうてい走れそうもない登りが出現して全員歩いているので安心した。よし、歩きペースならしんどくないぞ(この時点では)。とはいえ、ずーっと人が連なっているのでペースを合わせなければいけないし、ちょいちょい倒木があって乗り越えたりくぐりぬけたりしないといけないので、ちょっとずつ疲労が蓄積していく感じ。息は上がらないんだけれど、足がねー……。あと、1km進むのに15分以上かかるので、まだまだ距離があるのに全然進んでいる気がしない。だ、大丈夫かしら……??

歩きながら撮ったのでぶれっぶれだが、ずーっと上まで人が歩いているのがおわかりだろうか。ひたすらつづら折りで登っていく(写真撮った時は気づいてなかったけど、配色的に、めっちゃ上の方にいるのは某Sさんのようですね)


【下りトレイル(二ノ谷エイドまで)9~11.5km】

「ここ上り切ったら走れるよ!」と経験者の方の言葉通り、つづら折りを上り切ったらゆるやかな下りトレイルがはじまった。と、同時に、周囲の男性陣がぶっとばしていく。こ、こわ……!! 今思い出したけど、私、下りがクッッッッッッソ遅いんですよ。ロードだろうがトレイルだろうが、下りがクソ遅い(別に登りが特段速いわけではなく、下りと比べると他人様にご迷惑をかけない程度にはマシっていう程度ですが)。なので、おそらく走力的にこの位置にいる方々の誰よりも下れないので、マイペースでいけば必然的に私の後ろに人が溜まりがちになるが、それはそれで背後からの無言のプレッシャーにノミの心臓が耐えられそうにないので、できるだけ周囲の速度についていくようにするが、速いよう……こわいよう……マイペースで走りたいようTT  こういう人が多いトレイルって走ったことなかったけど、これは心理的にめちゃくちゃいやだなぁ……と内心半泣き状態で進む。

……とそこに、周囲のペースを度外視してガシガシ歩いている人がいたので、わーいついていこー♪とにこにこご安全に下っていたのですが、しばらくしたらその方は後続ランナーに道をゆずるために脇に寄ってしまわれたので、私も(私はあなたについていきます……♡)とばかりに一緒に脇に寄って後続者をスルーしていたのだが、さすがに見知らぬ女が黙って意図的に行動を共にしようとしてるのはわりとキモイよな……と思案していたところに、ちょうどタイミングよくご近所ランナーYッシーがやってきたので、こっちについていくことにした。万一盛大にコケて突っ込んでも知り合いなら許してくれそうだし。

ただこのYッシー、トレイル大好きなようで、けっこうな速度で走っていってしまい、途中からついて行けなくなった。くそう……。(で、結局私が後続の律速になるわけで、次回から、「抜きたい人は遠慮なく声かけて」っていう札でも背中に貼っとこうかな)(声かけてくれる人もいるんだけど、遠慮してずっと我慢してる人もいるだろうからさ……)


【2回目の上り(杉峠エイドまで)11.5~20.5km】

二ノ谷エイドから2kmくらいのロード区間を経て、2つ目の峠へ。1回目の上りよりも斜度は緩いが、足元が石だらけだったりぬかるみだったりでわりと歩きにくい。この辺から、登りに使っているお尻の筋肉が痛くなってきて、それをかばってるのかどうだか腰も痛くなってくる。ちょっとした緩めの区間では走った方が痛みがマシなので、走ったり歩いたりを繰り返して進むことにする。この辺になると人がばらけてきて、わりとマイペースで進めて気分は楽だった。

登りに強い人、下りに強い人、といろんな特性があるようで、登りで抜いた人に下りで華麗に抜き返されたり、というのを何度か繰り返してなんとなく見知ったウェアの人が固まりながら移動しているなぁ、という印象。特に女性のトレイルランナーは生足が多くて眼福です(虫とか草とかコケて擦りむいたりするのが嫌なので、私は断固として山道ではタイツを着用する)

杉峠エイドでは、事前に聞いて楽しみにしていた素麺があったー!おいしいです!ありがとう!あとオレンジも2つ補給。この日はオレンジばっかり食べてた。

一番見えてうれしかった杉峠エイド。オアシス。


お素麺たくさん!ありがとうありがとう!


【激下りロード(鞍馬エイドまで)20.5~28.5km】

杉峠エイドを過ぎるとロード区間。「こっから全部ロードだから」という周囲の人の声に歓喜する。そうか!トレイル下りはもうないんだ!やったー!(トレイル大会に参加している人間とは思えない言い草)

登りはほとんど歩き倒しているから変な筋肉は使ってるけど、走れる脚はまだあるし身体もそんなに疲労してない。ロードならこっちのもんだ、とこの時点では思っていましたよ。しかもしばらく下りだし。

で、大喜びでロード区間に入ったものの、想像以上にものすごい下りなんですよ。いや、いいけどね下り、楽できるし……と思っていたのは最初の3kmほど。一歩下るたんびに脚への打撃がすんごいし、そのわりに下りクソ苦手なので思ったほどスピード出ないし、ちらっと時計を見たら、めっちゃ脚使ってるわりには速度は5'30"/kmオーバーなんだが……(体感ではキロ5くらいだったのに)。これって、平地走った方が速いんじゃね、私……と、大層がっかりする。この区間、たくさんの人に抜かれたので、やはり私だけがクソ遅いようで気分はへこむし、足もどんどん疲弊して攣りそうになってくるし、後半4kmはもう速く下り終わってくれー、しかなかった。(後でこの件を愚痴ったら、サブ50ランナー様も「平地より下りのが遅い」、と言ってらして、そんなハイレベル走力でもそうなんか!?と驚愕すると同時に大層安心したのだけれど、安心しただけで根本的な問題はなにも解決していないことに今気づいた)(下りクソ遅いのどうにかならんか)

【平坦ロード(鞍馬~ゴールまで)28.5~41.5km】

鞍馬エイドはきれいなトイレがある、と聞いていたので、下りっぱなしで脚(と心)も疲れたことだし、とここで計画通り結構長めの休憩をとって立て直す。ひやしあめも八つ橋もおいしいです!あとクエン酸BCAAドリンクが甘酸っぱくてめちゃくちゃおいしいです!!(おかわりした)

トイレで手と顔も洗ってすっきりしたので残りのロード区間の攻略にとりかかる。苦手すぎる下りが終わって若干気が楽になったのか、市原エイドまでの3kmほどは5'20"/kmを切る速度でわりと快調に走る。ほらやっぱり平地の方が速いじゃないか。平坦区間といえども、河川敷に入るまではちょっとした上り下りがあって飽きずに走ることができた。

36kmからはいよいよ賀茂川河川敷。さすがに周囲より一段低い河川敷はむわっと暑くて汗が噴き出すし、路面があまりよくない場所もあって徐々にペースが落ちる。ここまでけっこうがんばったし少し歩きたいなぁ……と思ったのだけれど、時計を見るとあと5kmほどをキロ6でがんばれば5時間を切れそうな微妙なタイムだったので、ここで手を抜くと後悔するかも……と致し方なく脚を動かす(こんなことなら鞍馬エイドで大休憩せずに急げばよかったんだが、その時はそんな計算できていなかった)。

暑いよう……足がだるいよう……けど、今日の高々40kmと5時間ほどに耐えられなければ、三週間後の飛騨高山はきっともっとずっとしんどい。こういうメンタル修行のためにやってるんだろうが!とサボりたくなる自分と喧嘩しながら、なんとかキロ6を切る速度をキープ。進め進め。サボるな自分。進んだ分だけ早くゴールできて休めるぞ。

ということで、ご多分に漏れず、やはり最後はヘロヘロになりながらゴール。皆々様の言う通り、平坦ロード区間(特に河川敷)は想像以上にしんどいでした。けど、なんとかサボらずにがんばった、と思う。

快晴すぎる河川敷。暑いぞ。ボランティアさんも大変だ。


ゴールは出町柳中洲。かっこいい旗とかあってテンション上がる。


ゴールに近づくにつれ、河川敷のいろんな人たちが応援してくれるし、ゴールテープも毎回張りなおしてくれて、最後は大喜びでゴールしました。いろんな筋肉使ってボロボロだけど、全然飽きないコースで楽しかったよ!!



で、ワタクシめの感動のゴール!!の最中に、わざわざ応援に来てくれた近隣住民および先にフィニッシュした方々がどうしていたかというと、ゴール付近が一望できる土手の上で、ゴールに完全に背を向けてくつろいでいらっしゃいまして。

フィニッシュ後に配っているポカリをもらいに行った際に、足元に落ちている見知った集団を見つけてびびった。お、お疲れさまでございます。えっと……私、今さっきわりとがんばってゴールしたんですけど、誰も見ちゃあいないわけですね………そうですか………全力で応援してくれとは言わないが、せめてゴール方向に向かって座ったらいいのでは??

ゴールに背を向けて油断しきっている人々

ゴールは見ちゃいなかったようですが、その後はクールダウン中のしゃべり相手になってくれたり、麦茶を買ってきてくれたりいろいろとお世話になりました。とてもありがとうございます。今度はぜひゴールも横目で見といてほしいです。


【自分用メモ】

・荷物預けはブルーシートの上に置くだけなので、大き目の袋を持ってきて入れておいた方が安心感がある(袋にも何か目印を)
・トレイルの大会の時は着替え後にはく靴をもっていくこと!!
・晴れてたらシューズはロード用でOK(下手にトレイルシューズにするとロードが走りにくそう)。ちなみに今回は信頼と実績のリアクトインフィニティ。
・ザックの中身は、日焼け止め、ワセリン、補給食×2(いらなかった)、塩タブレット、ティッシュ、お財布、絆創膏(大)、カルピス600mL。
・エイドが思った以上に充実してるので、食べ物は持って走らなくてOK
・飲み物は最低500mLは持っていた方がいい。カルピス推奨。
・最初の山の上りでがんばりすぎると、トレイル下りがこわい(周りのスピードが速い)ので、最初の山の上り終了まではゆるめにいくこと。1個目の山を越えたら道が広め&人数がばらけるのであんまりこわくない。
・トレイル終了から鞍馬までの下りはどうしたら速く走れるんだろうね……???
・最後のロードは無心でがんばれ。全員しんどい。
・ゴール後は橋を渡った向かいにファミマがあるので飲み物食べ物調達可
・登り筋、下り筋、消耗後のロード筋、とバラエティに富んだ負荷をかけられるのがよい
・本格的なトレイルの大会は私にとっては敷居が高いが、鯖街道はトレイル気分も味わいつつ、ほぼロードの走力がものを言うので、これなら参加できる!また走りたい!(いつかは全鯖も……)

おいしくいただきました!