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富山マラソン2023

自身3回目の富山マラソンを走ってきました。

毎回ぼっち参加なのですが、今回はご近所勢3名が、続々と富山入りしてきて、前日受付からゴール後(てか最寄り駅帰着)までご一緒いただき、めちゃくちゃ楽しかったです。とはいえ、なぜ関西人(しかも半径3km圏内のご近所勢)しか参加しておらんのだ??




【総括】

この三連休は全国各地で11月とは思えない暑さになり、例にもれず富山マラソンも史上最高気温での開催となりました。
11月の北陸で、スタート時点から20℃を越える気温で走るとは……おそらく、私のフルマラソン史上最高気温でもあったと思います。

これは(いつものように)欲張って突っ込んだら後半、屍化確実……!!
ということで、序盤は意識的にかなり抑えて入り、余力があれば30kmから上げて3時間40分に近づける……の計画でしたが、30kmから上げるどころか静か~~にペースダウンして、ネットで3時間44分台で軟着陸。
え!?あんなに序盤抑えたのに、ネガティブスプリットできないんだ私!?と苦笑しながらゴールいたしました。
てことは、もっともっと前半抑えないといけないのか……これは相当な精神力がいるぞ……(できる人すごいな)

とはいえ、気温や後半の向かい風等を考慮すると、ガクッとつぶれたわけではなく、じわじわとペースを落としはしたにしろ、気持ちを切らすこともなく、(感覚的には)ちゃんと最後まで走り切ってゴールできたのは、前半慎重モードだったおかげかな、とも思います。

ゴール後は脚にも内蔵にも異常なく、フルマラソン後の状態としてはかなり元気。10月半ばにコロナっぽい何かに罹って、ロング走を全部ぶっ飛ばしてしまった割には上出来な結果かもしれません。
ここを刺激に、年明けの本命ではもう一段階ギアを上げられるようにがんばりたいな。

昨年は声出し禁止ということで応援も控えめだったのですが、今年は4年ぶりに応援が全面解禁され、沿道からの応援が近いし多いし多彩ですごかった!
もともと好きな大会ではあるけど、こんなに地元の人がたくさん応援してくれる大会だったんだ、と再認識し、とっても楽しく走らせてもらいました。


【詳細】

START~5km:5:45-5:18-5:10-5:04-5:05 (Total 26:22)
Dブロックからのスタート。
ブロックは去年と同じだが、今年の方が参加人数が多いからかスタートロスが多め(1分50秒)。最初の3kmまでは、市街地の細い道でカーブも多数ありで前が詰まるので、急がず流れにまかせる。3km以降はある程度、周囲のランナーがばらけ始め、予定通りキロ5分ちょいで巡行できるようになった。
ただ、やはり暑さがきつく、2km時点で汗が噴き出す。これはめいっぱい給水していかないとだめだなー、と心に決める。



5~10km:5:06-5:07-5:07-5:11-5:14 (Total 25:56)
抑えめを意識して体感で走っていたら、あれ、ちと速すぎる。
まあ、レースの高揚感があるし、少し走って身体も動き始めるポイントだから当然か。加えて、4~6kmはこの大会唯一の長めのスライド区間であり、一緒に参加していたご近所ランナーさんを探すのに夢中で、ついつい速度が上がってしまった。
もっともっとのんびり気分でいかないとだめだぞ、と10kmの計測マットを踏んだ時点で意図的にペースを落とす。



10~15km:5:13-5:14-5:12-5:11-5:11 (Total 26:07)
515目安までペースを落としたので心肺はとても楽。
沿道に途切れなく応援が続き、豪華な山車も出てきて盛り上げてくれるのを楽しく鑑賞しながら走れる。
あと、うる星やつらのラムちゃんの仮装をした男性ランナー二人組がいたのだが、うち一人は器用にけん玉をぽんぽんしながら、周囲の応援にもこたえながらこの速度で走っていてビビった。おぬし、元は相当の走力があるな……。大変に人目を惹く仮装なので、沿道からも声援が飛ぶのだが、決して「ラムちゃんかわいい~♡」ではなく「ラムちゃんすごいー!」一辺倒だったのでちょっとにやにやしながら走る。



15~20km:5:10-5:10-5:11-5:12-5:12 (Total 26:13)
18km地点くらいになるとこれから制覇する巨大な橋(新湊大橋)が目の前にちらちら見えてくる。あれをのぼるぞー!と気合が入る。チアダンスやら仮装やらで応援団も最高潮。楽しい!
橋の手前にます寿司やらおはぎやらが並ぶ豪華エイドもあるのだが、さすがにフルの最中に固形物は食べられないので、横目でうらめしく見ながら通過。エイド豊富な大会でグルメランとかしてみたいなぁ……。
新湊大橋の高度はしっかりあるのだが、そこまでのアプローチの斜度は、設定の15~20秒落ちで走れる程度なので、そんなにこわがることはない。遅れた分は下りで取り返せる。ただ、1.5kmくらいのぼりっぱになるので、息が上がりすぎないようにだけ気をつけながら淡々と上る。
橋の最高地点でちょうどハーフの距離の中間地点。立山連峰は残念ながら靄で見えなかったが、海はきれいに見えて爽快。ここ、ほんとに富山マラソンで好きな場所だなぁ。



20~25km:5:36-5:13-4:54-5:09-5:10 (Total 26:05)
去年までは下り方がよくわかっておらず、無駄に脚を使って疲労したが、今年は鯖街道→飛騨高山で会得した「ピッチぶんまわし下り戦法」があるのだ。ストライドを短く、可能な限りピッチを回して、なんの力も使わないように脱力しながらどんどん下る。
やはりこの下り方だと、上がっていた息はみるみる平常に戻る(力を使ってないので)のに、周囲のランナーを抜き基調になってすばらしい。
いや~ほんとにこれできるようになってよかったわぁ、とるんるん気分で下っていき、傾斜の角度に合わせて徐々にもとのピッチとストライドに戻して、平坦ルートに着陸。
うん、ここまでは全然去年より脚が残っている。
これは、憧れの30kmからペース上げて爆走ができるのでは……?(なんならキロ5でいけるのでは?)という甘~~~い、甘すぎる期待を抱く。



25~30km:5:14-5:11-5:12-5:13-5:14 (Total 26:20)

まだ余力あるぽよ。
いや、ちょっとなんか体全体がダルいけど……まだ我は余裕ぽよ!!!(言い張る)
橋が終わったあたりから、出走ブロック的にはかなり速いランナーでも歩き出す人や脚攣りで沿道に立ち止まっている人が増え、相応の実力者たちも暑さに苦戦する状況を目の当たりにし、かなりビビる。
まだだ……今はまだその時じゃない……まだだだだだだだだだ……



30~35km:5:21-5:27-5:27-5:29-5:20 (Total 27:18)
30km以降の田園地帯、ちょいちょい方向を変えながら進んでいくコース。例年はあまり気にしたことがなかったが、今年は風が強い。
北(海側)に向かう場合はかなりの向かい風、南に向かう場合は追い風になるのだが、逆に体に暑さがこもるのと日差しがまぶしくてジリジリと消耗する。
30kmマットを踏んで以降、ペースを上げられるか試してみたのだが、ちょうど向かい風区間のため、ペースアップどころか同じ出力でもじわじわ速度が下がる。そして、追い風区間でもそれを取り返す速度までは上げきれず、ああ……これはネガティブスプリット不発だな、と悟る。ぴえん。
夢の爆上げはできなかったけど、粘り倒すぞ、と(いたしかたなく)作戦を切り替え。
ここで上げられないと特に目標タイムもなくなるので、とにかく心を切らさずに粘る。なんもなくても粘るのだ。このメンタル修行が、今後の何かに役にたつはずだ。きっと。いや知らんけど。



35~40km:5:28-5:35-5:43-5:39-5:26 (Total 28:05)
35-38kmは登り区間。静かに淡々と、しかし確実にペースが落ちる。ぐぬー。
肺から喉の調子がまだ万全ではなかったようで、ここまでくると喘息のような咳が出はじめるのをごまかしつつ、でも、私の体は動いているし、前に進む気持ちもある。動けている限りは、絶対に休まんぞ。
ウルトラと比べたら、高々40km。あとちょっとで終わるんだから、今がんばらんでいつがんばるんだ。数時間後の酒を美味くするために、とにかくがんばるのだ。うおおおお!(脳内モノローグが暑苦しい)



40km~GOAL:5:41-5:23-5:08 (Total 12:00) 記録:3:44:26(ネット)
富山北大橋を渡って(最後のまぁまぁキツイ上りな上、橋の前後で微妙に引きずり回されるので不評)、市街に入ると、そこは富山マラソンの花道。市立美術館や環水公園の美しい景色を横目に、たくさんの応援の歓声を受けながら、(気分だけは)爆走。実際のタイム的にはまったく爆走なぞできていなかった。こわ。
時計を見ている余裕はなかったのけれど、ゴールしてみると、ネットで3時間45分切れていたのでちょっとうれしかった。タイムを意識したらしんどかったし、がんばりきれなかったかもしれないので、無心で走ってよかった。


やっぱり富山マラソン好きだなぁ!(日差しを舐めてて太ももが焼けとる……)



ゴール後は、更衣室で着替えた後、電車の時間(2時間後)まで富山名物で打ち上げ!

なんとすばらしいセットが!
富山の地酒揃い踏み。富山入りしてからフラれ続けていた勝駒にもとうとう会えました!


……からの、サンダーバードに乗っても飲むよ!
(金沢駅乗換時に酒を仕入れる一行。各停(?)サンダーバードで、乗ってしまえば自宅最寄り駅まで連れて行ってくれるので安心安全)

満席だったので、ご近所さんの後ろの席でおとなしくぼっち飲むでござる


コースは走りやすいとはいいがたいかもしれませんが、応援やボランティアさんの一生懸命さがとても気持ちいいし、富山の街の雰囲気やおいしい食べ物飲み物も含め、個人的には何度でも参加したい大好きな大会です(来年は、おそらく三連休の中日開催ですし!)

また絶対くるよ!!!



【自分用メモ】

・前日受付は昼過ぎだと並ばずスムーズ。
・今回は、前日に高岡駅近くのホテルに15時着で移動。17時ごろに晩御飯だとお店も混まない。
・当日は5時起床で朝ごはん(おにぎり×2、バナナ、塩タブレット)。7時20分にホテル出発で会場へ。荷物預けとトイレをすませて8時20分頃にスタートブロックIN。Dブロック中央よりやや後ろで、ロスタイムは1分50秒。
・とはいえ、来年は高岡でなく富山で連泊ホテル取った方がいい。会場まで直通バス(事前申し込み要)での移動が楽でいいっぽい。あと、スタート前の女子更衣室がめちゃくちゃ居心地よくて天国らしい。行きたい。
・連泊しないなら、サブ4以内で戻ってくれば一番近い銭湯が使えそう。
・過去2回は、35km以降は完全につぶれていたからあんまり認識していなかったけれど、ここの上りは思ったよりキツイ。ペース設定する際は考慮に入れること(同じ出力だと10秒くらいペース落ちそう)
・その他のアップダウン(主に橋)は、上りのロスは下りでリカバーできるので、体感で走ってもトータルタイム的には設定どおりになり、あまり心配しなくてよし。
・メンタル的にもアップダウン的にも、後半きつめのコースなので、今回みたいに前半はかーーーなり抑えて入ること。新湊大橋攻略時点で元気モリモリでも後半上げられないと肝に銘じるべし。実は富山は過去3回、全部3時間45分弱でゴールしている。初回2018年は15kmで完全沈没で後はジョグ(走力はかなり高かった)、前回は前半突っ込んで25kmで打ちあがってその後はかなり苦しむ(気温は今回よりだいぶ低かったのでまだなんとかなった)。それと比べると今回は、気候条件も考慮すると一番まともに走れたと思う。来年、必ずこれを読んで心すること
・ヴェイパーnext%2は無印より脚攣らない。うれしい。