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絶望の先の光をくれたのは、やはり315プロのアイドルたちだった。〜SideM6th東京公演感想

「ずっと この時 待ってたぜ!」
とステージで歌うアイドルたち。
「私だって、ずっと待ってた!!」
1月8日土曜日、17:30頃。私は代々木で、そう心から強く思っていた。

「THE IDOLM@STER SideM 6thLIVE TOUR ~NEXT DESTIN@TION!~ Side TOKYO」が2021年1月8日・9日と、国立代々木競技場・第一体育館にて開催された。
運よく両日現地参加が叶ったため、本当に久しぶりのSideMのライブ現地にワクワクが止まらなかった。

最後に参加した日から計算してみたところ、実に1350日ぶりだった。

私が最後に参加したのは、3rd静岡day2。2018年4月29日。
山下次郎の担当Pである私の中では、あの「GOLD〜No.79〜」が披露されたこの日は、もはや伝説になっていた。
しかし2018年の年末に家庭状況が一変し、とてもライブ遠征などできず、自分の経済状況もかなり悪くなり、東京での就活のためにより余裕が無くなりプロミはLVすら断念。最悪な状況はギリギリ脱していたが、メンタルが不安定なのが続いていたのと状況的に思うところがあって4thも諦めた。

それでも「来年からいっぱいライブに行くんだ」という決意のもと、何とか就職先も決まり、必死にバイトをしてお金を貯めた。その甲斐あって秋ごろにはちょっと余裕もできたのでワートレのイベントに参加して、日頃の感謝を次郎さんを演じるヨシキさんに直接お伝えもでき、春には東京で新生活だ!と思っていた矢先、コロナ禍が始まってしまった。

SideM5thをはじめとした様々なライブやイベントが消えて、何のために去年をほとんど棒に振ってまで頑張ったんだろう。何のために東京に出てきたんだろう。だったらもう去年苦しまずにいろいろ諦めてしまったらよかったと、東京の小さな家の中で1人絶望していた。

徐々にイベントが戻り始め、プロミ2021の開催が発表されたものの、まだ若干の不安ともう一つ要因があり(開催日が2021年3月14日と聞いてピンときた人はもしかしたらお仲間)、プロミは家から配信で参加した。
リアルタイムで動く次郎さん、そしてもう1人の担当アイドルである兜大吾くんを見て、私の大好きなアイドルたちが、お客さんの前でライブをしているこの空間が帰ってきたんだと、画面の前で思わず泣きそうになってしまった。
大好きなアイドルたちはやっぱりいた。次は絶対現地に行こう。
そう願って、ようやく現地に来ることができたのだ。


1月8日、土曜日。
3年半以上の時を経て、再びこの空間に戻ってくることができた!
今日は担当は大吾のみなのと、新生F-LAGSを生で見るのが初めてなので、ゆっくりF-LAGSをメインに楽しむとしよう!
そして冒頭の「NEXT STAGE!」へ。という流れである。

F-LAGSは「Hope's Journey」「夢色VOYAGER」「With…STORY」の3曲を披露。特に「Hope's Journey」は初披露かつ2日目も歌ってくれた。地球や飛び立っていく空の広大さを感じる爽やかさと、間奏のかわいい振り付けが印象的だったが、2日目は大吾のパートの「プランA、プランB」を「東京、代々木」に歌詞を変えていて、その時その時を大切にしようとする大吾、そして演じるうりゃおさんの気持ちを感じて熱くなった。ちなみに恒例の「夢色VOYAGER」の歌詞変えは新年バージョンになっていた。大吾はいつだって私をはなまる笑顔にしてくれる、眩し過ぎるくらいの私の太陽だ。

初日特記したい点は「Not Alone」〜「Make New Legend」。
「Not Alone」はそもそも個人的2021年ベスト曲のひとつとして挙げていたほどお気に入りかつパフォーマンスも初披露だったので、とても楽しみにしていた。
曲の強さ、かっこよさに負けないほど力強く、

You're Not alone.
楽しんでいこうぜ。

https://www.uta-net.com/song/311734/


と歌うクラファの3人は、大きなライブが初とは思えないほど堂々たるステージだった。遠目から見ていても、何となく踊っている姿で誰が誰か分かる細かいこだわりも素敵だった。ちなみに2日目にはバックステージでのパフォーマンスで私はアリーナにいたので、メインステージ側からバックステージを見る形だったのだが、後ろの天井にレーザーでの演出があり、その下で踊る姿がとてもかっこよかった。

そして「Make New Legend」。
私はLegendersのファンなのだが、その中でも一番好きなのがこの曲で、いつか聞けたらいいなあ、でも神戸公演でやったらしいしどうかな、なんて思っていたら、よりにもよって「Not Alone」に繋げてきた。初日のメインステージで、この曲の最後で下段でパフォーマンスをしていたクラファの3人と対照的に上段に現れたLegenders。そしてそのままこの曲がかかった瞬間に、全力で声が出そうになるのを耐えた。コールができない以上に、個人的に一番声が出せないのが辛いポイントだった。
曲自体が好き過ぎてこの「Make New Legend」を浴びるように見ていたので、正直いまいち記憶がないだが、3人の歌声の安定感と圧倒的強者のような存在感、「これが俺たちLegendersだ」と言わんばかりの自信に満ち溢れたパフォーマンスで、改めてLegendersというユニットの力を見せつけられた。


2日目!この日をどれほど待ちわびただろう。
実に3年半以上、4年近く見ることができなかった次郎さんのパフォーマンスを見ることができるのだ。しかもありがたいことになかなかな良席を引いたので、席についてから手の震えが止まらなかった。

最初にみんなが出てきてから必死に次郎さんの姿を探した。
何せ全員で45人。多い多い。
……いた!!ステージ上段、前列1番端!!
何てこった。S.E.MとF-LAGSで前後だ!!嬉しいな!!
新しいユニット衣装を着て踊っているヨシキさん、もとい次郎さんの姿を見て、何よりも喜びが大きかった。ヨシキさんだとしても、歌って踊っている姿は次郎さんを感じる。感じるというか、もはや次元の壁は取り払われたかのように次郎さんと「会えた」と思える。
歌声はもちろん、どこか余裕があって決め過ぎないダンススタイルは次郎さんそのもので、ちょっとした振りの指先や、ターンの仕方なんかに余韻があって美しく、それが何だかセクシーに見えて、より次郎さんの大人な魅力を引き出しているのだ。
……なのだが、より進化してないか!!!??今回は「次郎さんを見たい」というか、「気づいたら次郎さんを見ていた」という感覚だった。

「うわ、山下次郎さん、超かっこいい!!」

久しぶりにパフォーマンスを見て、次郎さんが進化し続けていることを”体感”して、熱いものがこみ上げてきたりもしたが、次郎さんが大好きだ!!という気持ちに涙なんて引っ込んだ。次郎さんは、やっぱり最高にかっこいいんだって!!

「Happy's Birthday」の最初のチャイムが聞こえた時には思わずその場で地団駄を踏んでしまった。「From Teatcher To Future !」の流れを汲みつつ、(MCでも触れていたが)より対象年齢を広げたS.E.Mの姿は、私に力をたくさんくれた。夢中になり過ぎて笛の存在に気づいたのは、吹いている姿を見てからだった……。

2日目の特記ポイントとしては、「mermaid fermata」〜「装 -So Beautiful-」だ。
私の「5thの忘れ物」の1つだった「mermaid fermata」。
私はAltessimoも大好きだ。2人で紡ぐ音楽で作り出す世界が大好きだ。出会う世界線がちょっとズレていたら担当になっていただろう。それくらい大好きだ。
この「mermaid fermata」は試聴を聞いて配信ですぐに買って、「Bet〜」同様、何回も何回も聞いていて、全SideM楽曲の中でもトップクラスに好きな曲だ。真崎エリカさん特有の歌詞の美しさ、安定の小高さん×UiNAさん、そして2人の圧倒的な表現力のある歌声。1曲の中で1つの物語が描かれるのが大好きだ。
聞けたらいいなあと思いつつ、勝手に「やるなら『Attacca Scenery』だ」と思っていたので、イントロがかかった瞬間信じられなくて一瞬呆然としたほどだ。
慌てて淡い黄色にペンライトを変えてからは、ペンラを振ることができなかった。海中にいるはずなのに、天から降るようなアルテの2人の歌声。踊ることなんか必要ない。2人の歌さえあれば、どんな会場でも支配できる。そんな音楽に特化したAltessimoというユニットが大好きだと、心から思った。

からの彩の「装 -So Beautiful-」。
今回は残念ながらキリオがいない2人の披露となったが、私の涙腺のダムを決壊させるには十分だった。
NSEでS.E.MとF-LAGSと同じタイミングでCDが出て、ドラマにS.E.MがいるというのでCDを買ったのだが、エモーショナルさ全開で、聞いているだけでグッとくるものがあった。個人的に華村翔真さんが好きでこっそり彩も応援しているのだが、この曲の美しさに泣いてしまった。特に落ちサビの

あなたが振り返るときにそっと 袖を右左(みぎひだり)に揺らした
風はこの気持ちに気付いたのかな

https://www.uta-net.com/song/300547/

の部分が大好きで、ここを生で聞いて完全に泣いてしまった。歌声はもちろん、「風は〜」から入ってくるベースがエモ。
バックのスクリーンの映像も本当に美しくて、美し過ぎて泣くってことがあるんだなあ……と涙する自分にも驚いたほど。だから2番にサビに入らず間奏入らないで……泣いちゃう……。なんか翔真さんの歌声に切なさがあって……泣いてしまう……。

2日目は何と言っても「Bet your intuition!」だ。
私がどん底に陥っている時に、すがるように聞いていたこの曲。
曲自体も大人っぽくかっこよく、振り付けでもセクシーさが強調されていたが、大人な、本来ならアイドルになるには適正年齢を超えている人がほとんどなメンバーで歌うこの曲の力強さに救われていた。
直前の「いつかのトライアングル」の最後の方で「メインスクリーンってどうなってんのかな」とバックステージ側からふと反対方向を向いてみたら、せり上がってくるLegenders、S.E.M、そしてFRAMEを視認して叫びかねない勢いだった。
「次郎さんの『知られざる自分をあばけ』『曲がった手段じゃ伝わらない』を生で聞くまで死ねない」
とまで思わされていたこの曲を、ついに見ることができた。
このパートを真っ直ぐに歌い上げる次郎さんの姿を見ることができた。もう思い残すことはないわ……!!
サイコロを振っている姿も振り付けに入っていて、私の「intuition=直感」を「Bet」するんだな、と改めて感じた。
私は山下次郎という可能性に直感で賭けて、ずっと大当たりですよ。ええ。
聞いたけど、やっぱりこの先もずっと一緒に走りたいので、まだまだ生きますとも。
……やっぱりこの曲の北村想楽と木村龍やばくない??


あと視野外から殴られたような感覚になったのはLengendersの「FOCUS ON YOUR LIFE」。試聴だけは聞いていたのだが、ライブ後に思わず配信で買った。
ステージ上段から、更にステージが上がり、かなり高いところからこの曲を歌っている姿を見て、初日から重ねて「最強にかっこいいユニットだな」と、叩きのめされた気持ちだった。「孤高とはまさに彼らのことを指すのだろう」と。
それでも。

苦しい時は思い出せばいい
君を孤独にはさせない

https://www.uta-net.com/song/297519/

と高らかに歌い上げる姿は、「Legenders」はずっと手の届かない存在に感じるのに、そっと寄り添ってくれるような優しさも感じた。不敵な笑みや表情で魅せるLegendersなのに、どうしてこんなに温かいんだろうと、混乱と温かさとぐちゃぐちゃの気持ちを抱えて、ただただ見上げることしかできなかった。
Legenders、大好きです。


そして。2日目は最後に来た「NEXT STAGE!」。
ここは再度主に次郎さん定点カメラをしていたのだが、やっぱりキビキビというよりはどこかフッと余裕のある様子を見せながらも、サビ頭でピッと指を上に向けている姿はとても綺麗で、
「背筋を伸ばした次郎さんやっぱめちゃくちゃ絵になる〜〜!!!」
と心の中で叫んでいた。

素敵(友情) 成長(尊重) 俺たちに お任せあれ♡

https://www.uta-net.com/song/297518/

の部分を歌う次郎さんを見て、最大級に涙腺が熱くなった。
”あの”山下次郎が「お任せあれ」と歌う姿は、十二分に成長を分かっていてもくるものがあるのだ。頼もしいな山下次郎さん。最高だぜ。


本当に久しぶりのSideMのライブだった。
あまりに楽しくて、2日間があっという間だった。
プロミ2日目に担当が揃うというので、早速申し込んだ。そして次郎さんをはじめとしてこのメンバーが揃ったということは……!!期待していいはずだ。
語りたいことは無限にあるのだが、一旦こんなところにしておきたい。
油断のならない状況ではあるが、この先がある。こんな幸せなことはあるだろうか。
SideMが、315プロが大好きだ。

どうか、これからもずっと、未来へ繋がっていきますように。

ありがとう。


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