見出し画像

友よ、髪を切ってくれ!

今週僕は会社帰りに美容室に行った。

次の日は大事な予定があって、
お洒落になろうと思っていたのに、
出来上がった髪型を見て僕はガッカリした。

後ろ髪が完全にタラちゃんだ。

僕は正直「またか」と思った。
僕は高確率でタラちゃんにされる。

僕はかれこれ8年以上、
刈り上げマッシュという髪型をしている。
それは僕の大好きなバンド、
クリープハイプの尾崎さんがマッシュヘアーだからだ。

尾崎さんへの憧れが強い僕は
なるべく髪型もマネしたい。
だけど、この髪型には難点があって、
僕好みの刈り上げが出来る人が中々いないのだ。

僕が目指している刈り上げは、
丸みのあるシルエットで刈り上げ感が薄いもの。

でも僕の硬い髪質のせいなのか、
僕が理想とする写真を見せても、
そこにいるのはいつもタラちゃんである。
「刈り上げしてまっせ!」感が全面に出ている。

僕は理想的な刈り上げを求めて、
色んな美容室を普段回っているのだが、
中々「ここだ!」と思える美容室には未だに出会えていない。

でも唯一僕の注文を完璧に再現出来る男がいる。
僕のnoteのアイコンの写真を見て欲しい。


これは凄く気に入っている理想な刈り上げなんだ。

これは僕の中学校からの親友、
ハシ君という友達が美容師をしていて、
ハシ君に切ってもらった時の写真だ。

ハシ君は刈り上げが上手なのだ。
普段僕はバリカンで刈り上げされることが多いのだが、
ハシ君はバリカンを使わずにここまで綺麗な刈り上げをすることが出来る。

しかもハシ君は友達だから、
気になる箇所があれば気兼ねなく言うことが出来るから、
僕は彼をだいぶ信頼している。

じゃあずっとハシ君に切ってもらえば
いいんじゃないかと思うかもしれない。

僕もそう思う。
ハシ君が切ってくれる限り、
タラちゃんにされることはないのだ。

でもハシ君はまだアシスタントの立場。
お店に行ってもハシ君には切ってもらえないのだ。

この時は僕がハシ君の練習台として営業終わりに無料で切ってもらった。

3回ほどカットモデルをしたけれど、
さすがに毎回無料で切ってもらうわけにはいかない。

それで僕はハシ君がスタイリストになるまで、
理想的な刈り上げをしてくれる美容室を探し求めてるわけだ。

僕から見てハシ君の実力は十分ある。
これは親友だから言っているのではない、
一客としてお金を払う価値がある美容師だと思ってる。

これをお店の人は分かっているのだろうか。
僕は中々ハシ君をスタイリストにしない美容室に腹を立てている。

ちなみにハシ君の店はリッチな場所にあって、
髪を切るのに6000円くらいかかる。
普段僕は3000円でも高いと思っているのに、
その倍以上の値段である。

その僕がハシ君が切ってくれるなら、
お店に行くと言ってるのだ!!
これからヘビーユーザーになるかもしれないんだぞ!!

「ハシ君をスタイリストにしろ!」と
お店に直談判しに行きたいくらいだ。

でもそんな勇気もないので、
大人しく他の美容室を転々としている。

でも今回タラちゃんにされ、
僕は耐えきれずハシ君に速攻LINEをした。

「やっぱお前に髪切って欲しいんだけど」

告白みたいなメッセージになってしまったがしょうがない。
僕は切実に君に髪を切って欲しいと思っている。

そしたら、ハシ君から返信がきた。
まだ本店では切れないが、
アシスタントが練習としてやっている支店があるから
そっちなら切ってもらえるとのこと。

ハシ君も普段は本店で働いているから
週に1回くらいしか行けないそうなのだが、
9月に行く日があれば教えてくれると言ってくれた。
値段も3000円くらいで切ってもらえるそうだ。
(正直6000円は高いと思っているのでありがたい)

これで僕は安心したのだけれど、
鏡を見ればタラちゃんな僕がそこにいる。

しばらく髪が伸びるまでは
この髪型で過ごさないといけない。

明日会社に行くのが少し憂鬱なのは
変わらないのであった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?