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駆け出しの投資家🤔 Write more, Invest more😀

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最近の記事

株式の格言「5月に売って、9月に戻って来い!」は本当か?

株式市場には様々な格言がありますが、その中でもよく知られているもの「Sell in May and go away. But remember to come back in September」があります。 これは5月に株を売って、株式市場から離れ、9月になったら戻ってこい!という意味の格言になります。 この格言の由来はイギリスから来ていて、当時の貴族、投資家、商人達はロンドンの暑さから逃れるために5月に株式を売却して夏休みに入りました。 もし夏の休暇を楽しんでい

    • 長い目で見れば最後に勝つのはトヨタ。いつもの常勝パターン

      日本人としては、日本で時価総額1位の企業、トヨタの未来がどのようになっていくのは非常に気になるところです。 数年前まで、トヨタは米国のテスラや中国のBYDなどといった企業と比べて電気自動車(EV)事業に遅れをとっていると懸念されてきました。 しかし、最近では大きく盛り上がっていたEVに対する期待が、世界的に鈍化し始めています。2023年の世界のEV販売台数は前年に比べて30%増えましたが、2022年の前年比60%増に比べると増加のペースは鈍化しています。 EVの分野で世

      • 「イールドカーブ」の意味を理解することで、日本経済をより深く理解する

        最近、ニュースなどを見ていると「イールドカーブ」という言葉を聞くようになりました。 「イールド」とは利回りという意味で、「イールドカーブ」は金利の利回りを描く曲線ということになります。 まずは背景知識として、日本は2001年からデフレ化を防ぎ、物価上昇を促進するという考えから世界初の量的金融緩和を実施しました。日銀が大量にお金を市場に供給し、物価上昇率が0%を超えたということを理由に、量的金融緩和は2006年に終了しました。 こういった日本が先駆けて行なった量的金融緩和

        • インデックス投資の最高のアクションは「何もしないこと」 そのために投資信託の中身をしっかりと理解する。

          投資家に人気の投資信託と言えば、全世界株式(オール・カントリー)とS&Pで、大抵どの証券会社でも、この二つが常に圧倒的な人気を誇っています。 S&Pは米国市場に集中して投資するのに対して、全世界株式はS&Pよりも世界中により広く分散されているため、多くの投資家に人気があります。 2024年1月からの新NISAで、この制度の対象となる公募株式投資信託への1月の資金流入額は約1兆3700億円でした。この中で、全世界株価指数に連動する投資信託、いわえるオールカントリーと呼ばれる

        株式の格言「5月に売って、9月に戻って来い!」は本当か?

          ハワード・マークス「金融市場において、楽な時代は終わった。」

          ハワード・マークスはウォーレン・バフェットが最も信頼する投資家の一人と知られ、1,200億ドルの資産を運用しています。 ウォーレン・バフェットがかつて、「自分のメールボックスにハワード・マークスから何かが届いていたら、真っ先に開けて読む。そこにはいつも学ぶものがある」と述べていた通り、マークスの言葉には、他の投資家とは違う言葉の重みがあります。 マークスは近年の金融市場は、金融緩和政策のおかげで、異常なほど楽な時代が続いたが、その時代はもう終わったのだと述べている。 マ

          ハワード・マークス「金融市場において、楽な時代は終わった。」

          2024年は大統領選選挙の年。歴史的に、株価は選挙でどう動いてきたのか?

          2024年は4年に一度の米国大統領の年ですが、大統領選の年に株価がどのように動くかは気になるところです。 1926年以来、S&P500の指数は累計で1,456,754%のリターンを上げており、長期的に見れば、どの政党の候補者が大統領になっても、株価は上がり続けています。 そう言った意味で、大切なのは、どの政党の候補者が大統領になるかということではなく、市場にどれだけ長い時間居続けることができるかという部分なのでしょう。 ただ、単純に過去のデータだけを追ってみると、過去1

          2024年は大統領選選挙の年。歴史的に、株価は選挙でどう動いてきたのか?

          世界的な資産運用会社も注目。2024年は日本の劇的な変化の始まりか?

          村上ファンドの創設者である村上世彰氏は2023年4月のインタビューで、現在の日本経済を見て、自身の投資人生の中でも、かなり「動きそうな」予感を感じていると述べています。 その理由としては、1990年代は東証全体で数兆円程度であった配当金は、現在は数十兆円に達し、株主還元が進んでいること。それに加えて、金利上昇の期待とインフレが進んでいることから、2023年の時点で、ここ数年は日本企業への投資はすごくチャンスになるのではないかと指摘した上で、次のように述べていました。 「そ

          世界的な資産運用会社も注目。2024年は日本の劇的な変化の始まりか?

          「この額を投資して夜ゆっくり眠れるか?」と言う視点で、一括投資か分割投資を考える。

          前回の記事に引き続き、株式などに投資をする際に、一括投資が良いのか、分割投資が良いのかを考えていきます。 前回の記事でもご説明した通り、投資期間を数十年単位で長く見ているのであれば、資金を一括で投資してしまった方が最終的には高いリターンを生み出す可能性が高くなります。 ウェルスナビ代表取締役の柴山和久さんによれば、1992年から25年間のシミュレーションで、最初に100万円でスタートし、毎月3万円ずつ積立投資をして、投資した総額(累積元本)の1000万円は25年で約2.4

          「この額を投資して夜ゆっくり眠れるか?」と言う視点で、一括投資か分割投資を考える。

          最大50%の大きな下落を受けれる覚悟があるのであれば、一括投資の方が高いリターンを生み出す。

          株式投資をするにあたり、いま自分の手元にあるまとまった資金を一括でまとめて投資してしまうか、それとも、毎月5万円ずつといった形で、分割して投資した方が良いかは、どんな投資家でも一度は頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか? 結論、一括投資が良いか、分割投資が良いかは、その人の心理的なリスク許容度やどれだけの期間を「投資期間」として考えているかによって、大きく変わってきます。 もし、投資期間を数十年単位で考えているのであれば、迷わず一括投資した方が、リターンは高くなると

          最大50%の大きな下落を受けれる覚悟があるのであれば、一括投資の方が高いリターンを生み出す。

          株式好きなバフェットが、なぜ290億ドルもの短期国債を購入したのか?

          投資家のウォーレン・バフェットは、妻への遺言の中で、自分の死後、妻の資金の90%を手数料の安いインデックス・ファンドに、残りの10%を短期国債に投資するように指示しています。 国債は株式に比べてリターンが低く、投資対象としてあまり魅力がないように感じてしまいますが、中にはそれなりのリターンを生み出す国債もあり、少し前は米国の短期国債が話題になっていました。 昨年、ウォーレン・バフェットが290億ドルの米国短期国債を購入したことがニュースにもあり、2023年の時点で、バフェ

          株式好きなバフェットが、なぜ290億ドルもの短期国債を購入したのか?

          アップルの業績は文句なし。でも株を買うのは少し待つべき理由。

          自分自身、iPhone、Mac、AirPods、Apple Watch、iPadと、アップルが出している商品は、ほとんど持っているわけですが、アップルの株を購入するかと言われると、なかなか行動に移すことができません。 現在、アップルはアクティブなディバイスが20億台を超え、このエコシステムの中で、iCould、Apple Music、App Storeなど様々なサービスを展開し、高い利益(粗利益率73%)を生み出しています。 iPhoneは世界のスマートフォンの出荷台数の

          アップルの業績は文句なし。でも株を買うのは少し待つべき理由。

          100のニュースを毎日見るよりも、バフェットから1通の手紙で1年間安心できる。

          11歳から投資を始め、今年93歳になるウォーレン・バフェットが年に一回、自身が経営するバークシャー・ハサウェイの株主に当てて出す手紙は、世界の状況を理解する上で、深い知恵が詰まっていると、多くの投資家が重きを置いています。 今年も2月の終わりにバフェットの株主への手紙が公開されました。 日本のメディアも、手紙の一部を切り抜いてバフェットは「現在の市場はカジノのよう」と株式市場に警戒心を抱いているという形で伝えられましたが、メディアの都合の良い切り抜きだけを流し読みしても本

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          日経平均株価が最高値。34年続いた日本人の心理的な壁は壊されたのか?

          2024年2月22日、日経平均株価が1989年12月29日に記録した38,915円を超えて、最高値を記録しました。 バブル絶頂期の1989年に記録した38,915円は日本人にとって大きな心理的なハードルになっていましたが、34年かけてやっと1989年の基準に戻ったことになります。 2013年に故・安倍晋三首相が提唱したアベノミクスによって、株価が上がり始めるまで、日経平均株価は一時期7,000円台まで下がり、30年以上、過去の最高値を下回ったままの状態が続いていたのです。

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          バフェット「100万円あげるから、iPhoneを手放せと言われても、あなたはそれを断るだろう。」

          資産14兆円とも言われる世界一の投資家、ウォーレン・バフェットがアップルの株を大量に保有していることはよく知られています。 バフェットは2016年からアップルに対しての投資を開始し、現在ではアップルの株の約6%(約26兆円)を保有し、バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイのポートフォリオの中で、アップル株は半分近いウエイトを占めている。 バフェットは自身があまり理解できないテクノロジー企業にはあまり投資しないことで知られてしましたが、バフェットはアップルをテクノロジ

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          EPS(1株当たり利益)とは?純利益を見るだけでは、投資判断をすることができない。

          以前、株式投資をする上で最も重要な数値の一つであるPERに関する記事を書きましたが、EPS(1株当たり利益)も合わせて覚えておくと、株式投資をより深く理解することができます。 EPSはPERのベースとなる数値で、EPSとは株券一枚あたりどれくらいの利益が今年出たのかを表す数値です。 EPSは一年会社が上げた利益を、今まで会社が配った株数で割ることで計算され、これを計算することで、一株あたりどれくらいの利益が出たかが分かります。 世の中には、大きい規模から小さい規模の会社

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          資産が5000万円を超えたら、資本主義のバグを見つけられる?

          あるYouTubeの動画を見ていたら資産5000万円を超えたら「資本主義がバグっているのではないか?」と感じるほど、お金に対する意識が変わってきたと述べている方がいました。 お金持ちになる方法は、基本的に起業するか、資産運用するか、相続するかの3つくらいしかないと言われますが、少なくても数千万円単位の一定の資産を持たなければ、労働と消費をひたすら繰り返す労働回帰ループから抜け出すことはできないのでしょう。 数千万円単位の資産がないと、エスカレーターを逆走するように、なかな

          資産が5000万円を超えたら、資本主義のバグを見つけられる?