#026 耳から得たF1の感動
TBSがダイジェスト放映していた時代からF1は観ていたのだが、夢中になったのはフジテレビが全戦中継を始めた1988年からだった。特に12月に放映したシーズン総集編を観て、虜になってしまったと言っていいのだと思う。まだ実際に現場では観たことがなかった暑さや熱気、サーキットを取り巻く空気を味わせてくれたのが、そうした映像に被せられる言葉だった。
そこでは、例えば、ドライバーをこんなふうに表現していた。
『ピケは、ロータスで4年間を無為に過ごしてきた。自ら失った情熱を再び取り戻せ