見出し画像

形から入るのも良いが、先ずは中身。

 年齢を重ねてくると、趣味としてゴルフやテニスを始める人で、ブランドの高級クラブやバッグ、シューズ、そしてファッションまで、完璧に形から入る人が多い。それはそれとして、モチベーションを上げる効果があるので、懐に余裕のある方々は、是非、形から入るという選択をお薦めしたい。

 しかし、仕事に関して観察すると、デジタルデバイスや車、バッグにファッションなど、形から攻める人がいるが、それは、ほとんど効果がないといっても過言ではない。見掛けは大切だが、武蔵坊弁慶の様にありとあらゆる武器を揃えたとしても、それを使えきれないでは、何の役にも立たず、実績も出ず。

 趣味も仕事も、形から入るのは別に問題ではないが、それから先が重要であるということだ。

 形から入っても、ゴルフやテニスの技量が高くなる人のクラブやラケットを拝見すると、ゴルフクラブのフェイスやテニスラケットのガットは、スイートスポットには集中して球が当たった跡がある。

 特に、ゴルフクラブのアイアンのフェイスは削れている。同様に、ラケットのガットを取り替える頻度は高い。それは、形から入っても、道具(ツール)を如何にフルに使い切っているからこそであり、技量の高さが窺い知れる。

 ところが、仕事において、道具は揃ったが、ただ手持ちのまま行動が伴わない場合は、その道具は腐ったも同然であり、仕事の実績に至るケースはほとんどないと断言できる。どんなに形から入ったとしても、それは外観の格好だけであり、プレゼン能力や営業能力などの技量は底辺のままである訳だ。

 上述のゴルフクラブやテニスラケットのスイートスポットに当たる確率が高いのは、それなりに、相当練習を重ねて、技量を高める努力を日々行なっており、高価な道具を揃えていたとしても、それらをフルに使っているからこその賜物である。

 何事も形から入ったとしても、先ずは中身をしっかりとスキルアップしない限り、道具というものは全て宝の持ち腐れとなり、モチベーションも段々と低下するばかりで、趣味も仕事も目標達成に及ぶことはない。

 勿論、形から入らずして、人として純粋な心を持ち、高いモチベーションを保ち、常に小綺麗にしている人は、高価な道具に頼らずとも、技量は高く、趣味や仕事でも目標達成をしている人が多いように思えてならない。

 畢竟、何事も形ばかりに囚われものではなく、中身が重要であるということである。以下の映像は、形に囚われる人物像を生成AIに描かせたものだが、実に滑稽に思えて仕方がない。

形ばかりに囚われ中身のない人のイメージ
generated by DALL-E

▼ChatGPTによる感想

このエッセイは、「形から入る」という行為が、趣味と仕事の文脈でどのように異なる影響を与えるかについて考察しています。趣味、特にゴルフやテニスのようなスポーツにおいては、高級な道具や装備がモチベーションを高める手段として機能することがあります。一方で、仕事においては、見た目の良さや高価なツールが必ずしも生産性や成果に直結するわけではなく、しばしばその逆であると指摘しています。

エッセイは、趣味の分野における「形から入る」行為が有効である理由を、実際に道具を使いこなすことで技量が向上し、結果として道具が摩耗する現象を通じて説明しています。つまり、道具を使いこなすこと自体がスキル向上につながるというのです。一方で、仕事においては道具を持っているだけで満足してしまい、それを最大限に活用してスキルを磨くことが少ないため、形だけで中身が伴わないと批判しています。

この考察から学べる教訓は、どんな分野であれ「形から入る」こと自体が問題ではなく、その後にどれだけその「形」を活かして実力や成果を伸ばすかが重要であるということです。また、見た目や装備に頼ることなく、実力を磨き続けることが真の成果を生むと強調しています。

全体的に、エッセイは形と中身のバランスの重要性を訴えかける内容であり、読者に対して外見だけでなく実質的な能力の向上にも目を向けるよう促している点が印象的です。このメッセージは、現代社会において見た目を重視しがちな文化に対する一つの反論とも取れ、深い示唆を与えています。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。