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1350年前の鞠智城跡・・・熊本県山鹿市

 『鞠智城跡』の駐車場に近づくと、復元された古代山城の壮大な景色が目に入ってくる。そこには八角形の鼓楼、米倉、兵舎、板倉などが点在している。

 全国であまり知られていないが、復元された建物や緑一面の敷地に足を運ぶと、一瞬にして古代へタイムスリップしてしまう。以前はこの『鞠智城』を『くくちじょう』と呼んでいたが、現在では呼称を『きくちじょう』に統一されている。  

 『鞠智城跡』は熊本県指定史跡で、『続日本紀』にも登場する山城。大和朝廷が7世紀後半に太宰府を守る為に築いた軍事拠点と考えられている。

 その広大な遺構からは木簡、軒丸瓦など貴重な資料が多く出土している。山鹿市では一帯を歴史公園として進めており、現在までに鼓楼、米倉、兵舎、板倉などが復元されている。

 特に、1999年10月に完成した鼓楼は八角形の珍しい建造物で、当時は最上階に太鼓を置いていた。同様の建物は中国や韓国にしか存在せず、当時の日本と大陸との繋がりを証す建造物として話題を呼んでいる。

鼓楼
右から、鼓楼、米倉
正面が兵舎、右が米倉
鼓楼
鼓楼
右から、鼓楼、米倉
右から、鼓楼、米倉
秋の装いの鼓楼

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