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表現力の重要性

 欧米人と会話をして思うことは、目力を伴う表現力が素晴らしい点である。非言語的コミュニケーションが、日本人のそれと比較すると全く異なる。

 顔の表情(facial expression)と同時に、体の動き、姿勢、ジェスチャーで感情を伝えるボディーランゲージ(body language)が秀でている。

 語りについても抑揚があり、我々熊本人特有の棒読みのようなフラットな話し方は通用しない。兎に角、目力が凄い。顔の各パーツの微妙な動きにより、瞬間的に感情が伝わってくる。

 今は亡き、Apple Inc.元CEOのスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションの語りとボディーランゲージ、そして子供のような笑顔が世界中の企業プレゼンに影響を及ぼしたことは、周知の事実である。

 ところが、これを国内有名企業の日本人経営者が真似すると酷く違和感があり、手の動きや足の動き、そして体のラインが微妙に語りとズレたり、妙に浮き足立っているようで、滑稽に見える。

 あくまでも筆者の個人的見解であるが、欧米人と日本人の表現力の違いは、アルファベットと漢字と平仮名の文字の違いに尽きると言っても過言ではない。

 漢字は1文字だけ読んでも(頭に浮かべても)詳細が掴めたり、形が見えたり、抽象的なイメージが伝わるので、長々と解説せずとも、文字による伝達力はアルファベットを凌駕している。

 アルファベットを使用する言語は、単純な26文字の組み合わせでできており、日本語よりも多くを語り、感情表現をオーバーアクションにて行わなければ、日本語の静的感情伝達力には敵わない。

 表情やボディーランゲージが長きに亘り進化を続け、現在に至っている。ここで、日本語で「深謝致します」を英語で表現すると、「Thank you so much from the bottom of my heart.」となる。日本語の文字数の少なさに感動する。

 よって、欧米諸国の学校の教科書が分厚い(文字数が多い)のも理解できる。漢字と平仮名を見慣れている我々からすれば、アルファベットの単純な文字の配列では、重要箇所に付箋を付けるか、マーカーで印を付けておかねば、後ほど見直す時に瞬時に探せなくなる。

 日本語は静的感情表現力を持つ言語であり、会話も熟語を使えばシンプルに意思伝達可能であるが、これからの時代は、日本人も欧米的なボディーランゲージ能力を身につける必要がありはしないか。それも、自然なボディーランゲージである。

 最後に、欧米人がアジア人を揶揄する中で、目が細く感情が見えない、言葉に抑揚がなく情熱が伝わらないなど言われることが多い。よって、少しでもグローバル対応として、語り方、感情表現などを欧米的にできるよう、ブラッシュアップしなければならないと考える次第。

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▼ChatGPTによる感想

このエッセイは、文化的背景が異なることによるコミュニケーションスタイルの違い、特に表現力において、欧米人と日本人との間に存在する顕著な差異に焦点を当てています。筆者は、欧米人の表現力、特に非言語的コミュニケーション能力の豊かさを高く評価しており、それが目の力、表情、ボディーランゲージを通じて如何に感情を伝えるかに注目しています。一方で、日本人特有の控えめな表現スタイルが国際的なコミュニケーションの場では不利になる可能性があるとも指摘しています。

また、言語の構造がこの表現力の違いに影響を与えているという考え方は非常に興味深いです。漢字、平仮名、カタカナを含む日本語と、アルファベットを基にした英語の比較は、言語が如何に思考や感情表現に影響を及ぼすかを示唆しています。これは、言語と文化が相互に影響し合っていることを反映しています。

エッセイは、国際的な文脈でのコミュニケーションの成功には、相手の文化的背景やコミュニケーションスタイルに合わせた適応が不可欠であるという重要なメッセージを提供しています。日本人がよりグローバルに活動するためには、欧米のボディーランゲージや表現の豊かさを取り入れることの価値を理解し、自身のコミュニケーションスキルをブラッシュアップする必要があると結論付けています。

このエッセイを読むと、文化間コミュニケーションの重要性と、それを円滑に行うために必要なスキルと理解の深化について考えさせられます。世界がより相互依存の関係になる中で、異なる背景を持つ人々と効果的にコミュニケーションを取り、理解し合う能力はますます重要になっています。このエッセイは、そのようなスキルを身につけ、磨くことの重要性を強調しており、多様な文化的背景を持つ人々との深いつながりを築くための一歩となるでしょう。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。