見出し画像

『シリコンアイランド』、復活!?・・・熊本県菊池郡菊陽町が熱い!

 九州が『シリコンアイランド』と称されたのは、1980年代後半の頃。熊本市南区川尻町に、NEC工場(現 ルネサンス川尻工場)が進出。当時、NECが世界のDRAM世界一のシェアを誇り、世界的に注目された時代でもある。

 しかし、NECがDRAM製造から撤退したために、当時の協力企業の多くは次から次へと退散または倒産し、世界に誇る『シリコンアイランド』という美称が死語になってしまった。

 それから20年ほどが経ち、今年8月31日に熊本に異変(良い意味での異変)が起きた。台湾企業のTSMC(半導体関連最大手)の熊本県菊池郡菊陽町進出が決定したのである。激動する世界経済において、電光石火のスーパープロジェクトとなるに違いない。

 先般、或る企業を訪ねた時のこと、その会社が或る地域から急に移転した理由を聞いた。責任者曰く、「前の場所はとても良かったのですが、TSMC関連で菊陽町に活気が出てきそうなので、それを期待して、それを狙っての移転です!」と、にこやかに答えた。

 続けて話を聞くと、「この天災ばかりの時期なのに、菊陽方面のビジネスホテルなど宿泊施設は活気付いています。多分、プロジェクト関係者が大勢訪れて、動き出したのでしょうね。きっと、この周辺にもオフィスビルなどが犇めき合うようになると思います。」と。

 世界は戦争や伝染病で混迷し、経済的には世界恐慌の如く疲弊している時期であるにも関わらず、死語となってしまった美称『シリコンアイランド』の復活かと、期待が大きく膨らむ。

 これからの時代は、全ての産業において重要なことは、『自給自足』と『オリジナル』を大原則とすることだ。従来の、安物買いで、殆どを海外に依存していた日本国。パンデミックやジェノサイドで、やっと目が覚めたのか、今回のTSMC誘致の動きを見れば、『モノづくり日本』の『近未来の航路』に光が射したように思えてならない。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。