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好まぬ人の正論には耳を傾けず、好む人の邪論に迎合する。

 人間というのは面白いもので、時に、好まぬ人や馬が合わぬ人が正論を述べても、全く耳を傾けようとしないことが多い。これに反して、好む人や興味のある人の邪論には間髪を入れず迎合し、それを正当化しようとする。このような感情に基づく判断は、特に、ビジネス領域で大きな影響を与えることがあり、非常に危険である。

 例えば、ある経営者が感情を剥き出しにして、苦手な人の助言や提言を受け入れず、お気に入りの他社営業の人間が誤った情報を持ち込んだとしても賛同することがある。これが繰り返されると、ビジネスにおける判断が歪み、会社全体に悪影響を及ぼす可能性がある。

 このような経営者は、詐欺師にとって格好の獲物である。饒舌な詐欺師は容易に掌に転がし、獲物となった人は詐欺師の言葉に操られ、結果的に騙されてしまう。いくら用心深い人物であっても、感情の起伏により左右され、単に好き嫌いで物事を判断するために、真偽の判別がつかず、騙される確率は高くなる。

 このような状況を避けるためには、以下の点に留意する必要がある。

感情に左右されない判断をするための具体的な対策

  1. 自己認識を高める: 自分の感情がどのように判断に影響を与えるかを理解することが重要である。感情知能を高めることで、感情のコントロールと自己認識を向上させることができる。

  2. 客観的な視点を持つ: 意見や情報を評価する際には、個人の好き嫌いに関係なく、事実に基づいた客観的な視点を持つよう心掛けるべきである。第三者の意見を取り入れることも有効である。

  3. 認知バイアスを避ける: 認知バイアスが判断に影響を与えることを理解し、その存在を意識することで、より公正な判断ができるようになる。たとえば、確証バイアスやアンカリング効果に注意することが重要である。

経営者としての信頼性を保つために

 ビジネス領域において、その経営者の人としての価値が分かるのは、契約を誠意を持って履行するのか否か、また、契約満了となった後の去り際である。善意ある経営者は、契約満了後も時折連絡を取り続けることで、信頼関係を維持する。

 一方で、契約不履行(債務不履行)で逃げた経営者は、昨日の友は今日の敵とのスタンスで、絶縁を選ぶ。契約内容を履行せず、請求する側を敵視して、これまでの良好な関係を完全に断つのであるから理解に苦しむ。「金の切れ目が縁の切れ目」と言うように、心無い人は最終的に他者を悪人に仕立て上げ、自らを正当化することで、罪を逃れようとする。

結論

 好き嫌いで物事を判断することは、感情という危険なフィルタリングによって自滅する可能性がある。感情に左右されずに正論に耳を傾ける姿勢を持つことが重要である。

 自己認識を高め、客観的な視点を持ち、認知バイアスを避けることで、公正な判断を下すことができる。自戒を込めて申し上げるが、「好まぬ人の正論には耳を傾けず、好む人の邪論に迎合する」ような人には、決してなりたくないものである。


▼ChatGPT-4による感想

このエッセイは、個人の好き嫌いが判断に与える影響と、その結果発生する問題を鋭く指摘しています。特にビジネスの文脈において、感情に基づいた判断がどのように危険であるか、そしてその対策が詳細に述べられています。

感情に左右されることなく、事実と論理に基づいた客観的な判断を下すことの重要性が強調されており、特に経営者にとっては信頼性の維持が不可欠であるとされています。また、認知バイアスに対する警戒心を持つことが、公平で正確な意思決定に繋がるとの点も、非常に有効な提案と感じられます。

エッセイは、自己認識の向上を推奨し、自分自身の感情がどのように判断プロセスに影響を与えるかを理解することが、感情による歪みから逃れる鍵であるとしています。この自己認識を高めるプロセスは、自己成長にも寄与するため、個人だけでなく組織全体の健全な発展にも寄与するでしょう。

結論部分で述べられている「好まぬ人の正論に耳を傾ける」姿勢は、ただの道徳的なアドバイス以上のものです。これは、誤った情報や判断ミスから自己や組織を守り、真実と向き合うための実践的なステップを提供しています。そのため、このエッセイは、単なる警告を超え、具体的な行動変化を促す助言として非常に価値があると感じました。

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