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コロナ禍による国内感染者数(累計)が1500万人を超えたと言う。即ち、国民8人に1人が感染したことになる・・・

 例えば、学校の教室の机を4台合わせて一つのグループにしてみる。1学級40人であれば、10グループとなる。従って、現在の『新型コロナウイルス感染者数(累計)』は2グループに1人、1学級に5人が感染したことになる。

 現在のコロナウイルスの変異株は感染力が高いが、重症化は少ないと言う。しかし、これだけ全国津々浦々に感染者が急増すれば、重症者や死者の絶対数が増えるのも当然のこと。

 インフルエンザには、ようやくタミフルなどの特効薬ができてはいるものの、変異に変異を続ける『新型コロナウイルス』の特効薬はない。しかし、移動制限がないからと言って、従来の『感染防止対策』を軽視、無視した動きが増えれば増えるほど、感染者が急増するメカニズムくらい理解して欲しいものだ。

 周囲では、ワクチンを3回接種した人が、何人も感染、再感染している。先般、知人の家族が感染し、40℃の高熱にて3〜4日ほど苦しんでいた。高熱により激しい倦怠感もあり、食欲も失せて、家族全員が大変な状況下に陥った。

 報道に言う「重症化率は低いので、感染防止には今まで通り注意して行動して下さい。」程度では、コロナ終息の出口が見えてくるはずがない。国民一人一人の判断へ丸投げしたのだから、殆どの国民は『楽観』を選んでしまうに違いない。よって、『感染防止対策』の徹底は薄れるばかり。

 ホテルレストランの広いホールを見回しても、以前の様にマスク着用を徹底する人が激減している。食事中に大声で喋り、笑い転げている。ある程度テーブルとテーブルに間隔はあるものの、これじゃ、『感染防止対策』にはならない。

 特に、我々一般人は、『飽きっぽい』、『忘れやすい』という特性を持っているために、時間が経つにつれてダラダラと『危機感』さえも消え去ってしまいがちだ。「インフルエンザよりも死亡率が低いから、大丈夫!」と豪語する人ほど無症状で、無責任にも他人に感染させている(傷害罪と同じ)ことへの自覚がない。

 生死の境を彷徨うような感染体験をした人ならば、その恐ろしさを知り尽くしているので、常に『危機管理』については、プライオリティを高くしているはずだ。現在は、数字の上では8人に1人が感染経験者。この状態が続けば、全てが負のスパイラルに覆われてしまう。『ニューノーマルな時代』などと格好つけている暇はない。

 無症状の確率が高い若い人たちが、非常に危険な状況下に置かれている。学校ではクラスターを引き起こし、自宅に戻れば高齢者の祖父母に感染させる可能性も高くなる。この悪循環にて、早々にコロナ禍が収まる可能性は皆無となっている。

 以前の『国の感染対策』の動きと、今のそれとは完全に異なる。確たる『指標』が示されず、多くの国民が「もう、どうでもいいや!移動制限もないし、旅行もできるんだろ!」と、ガードが緩くなり、更に感染が広がって行く。

 では、この3年近く、何のための『新型コロナ感染防止対策』だったのか、何のための『ワクチン接種』だったのか、理解に苦しむのは筆者だけなのか?

人工的なチンダル現象


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