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面接の基本対策

面接活動は転職活動において重要な要素となります。転職活動や就職活動において、99%の企業が面接活動を実施し、採用の意思決定をしております。その為、就職を行う上では、欠かせない面接活動。累計数千名の就職支援をしてきた当社のノウハウを用いて面接対策を致します。

1)面接対策全体観

面接の基本的な流れは、「①自己紹介」「②ヒアリング」「③逆質問」となります。「各社」「各担当者」それぞれ個性があると思いますが、凡そ、以下の流れで、面接を行うケースが多いです。図示しているものが基本的な概要なので、このままインストール頂いても良いですが、今回のnoteではより一層の詳細をお伝えします。

- 面接官のスタンス

企業の人事は、原則「見極め」と「惹き付け」の2つの役割を持っています。その為、採用担当者は落とす為に面接をするわけではない。採用が目的で面接は行われる。と、思って頂く事をベースにしましょう。

- 会話の主導権は「面接官」という意識

基本的に、面接とは、どのような論点であっても「相手」がボールを持ちます。なので、相手が「質問」をするものだ。という基本で臨んでください。
イメージとしてはサッカーのようなイメージです。(わかりづらいと感じた方ごめんなさい。)簡単に言えば、ゴールを決めるときに、地陣地から相手ゴールに決める時に、相手にボールを取られないで、ゴールをする事は不可能だと思います。相手にボールが保有されることを前提に、ゲームを作っていくと思います。面接はそのような内容だと思ってもらえると良いと思います。

- 根拠を持って発言をする

ビジネス経験が豊富な方には「釈迦に説法」と映るかもしれませんが、
自身が発言する主語は、必ず、根拠を混ぜて発言するようにしてください。
基本的には、主張と根拠はセットです。ビジネスの基本は、要素分解。言語化と定義化となります。なので、発言の内容以前に、「基本能力」として言語化と定義化と構造化の会話が出来ないと、能力が低い、と判断される可能性があります。

2)自己紹介の基本

改めてここから、面接の基本的な対策へ話の力点をずらしていきます。人物概要「所属名」「氏名」「活動内容」「将来像」などの、基礎的な情報が共有できると、良いです。簡単に言えば「性格」「価値観」を把握を持つような時間となります。特に、力点が強いのが所属コミュニティの経験となります。特に、強調するのは「コミュニティの"目標"と"活動"」を話しする事が出来ると良いです。

- 自己紹介のチェック項目

☑元気でハキハキと御話する
☑早口にならないようにする
☑目線は真っすぐふらふらしない
☑身だしなみを整える
☑オンラインの場合は背景を無地にする
☑活舌を正しく、ハキハキと話す。
☑清潔感を持つ、男性は髪を上げる、女性は髪を結ぶ

原則、ここで強調したいのは「清潔感」です。大なり小なり会社で働く、というのは人間関係が必要です。「人」と「人」の対話である限り、相互関係が「円滑」になるように、配慮が出来る人物なのかが求められます。
これらのチェックシートのレベル感が、特に高い次元で求められるのは、
「サービス職」となります。営業職、接客職はもちろん、コンサルティング職などの職種全般となります。逆に、技術職は、サービス職よりも、モノを作る能力で、能力保証が出来る為、ご自身がどの水準ある環境を求めるのかに応じて、レベル感の上げ方を決めると良いです。

- 自己紹介(例)

自己紹介は、一般的には「挨拶→所属名→氏名→業務内容→志望理由→お礼」、このような流れでお話すると、凡そコケる事は少ないです。

例)

この度は貴重なお時間を頂き有難うございました。【挨拶】

株式会社AAという●●県の地場メーカーに勤めております田中と申します。【所属と氏名】

株式会社AAでは、3年間営業職として新規顧客の開拓と既存顧客のフォローアップを行っております。クライアントは、中小企業の工場へ対し、アルミの提案営業をして参りました。【業務内容の説明】

御社を志望した背景は、理念とビジョン、そして経営方針になります。私自身が経験してきた営業経験は、一部分の商材を扱いクライアントの1側面のみの解決に留まりますが、御社のサービスの領域は広く感じました。私自身、クライアントに対し徹底的に妥協せず提案を行う姿勢、熱量を持って取り組む姿勢は大切にしてきております。御社に入ってお役立ちできることはきっとある、そのように思いながら貴社に入社し活躍をしていきたいと感じ、本日を迎えました。【志望理由】

全力でお話が出来たらと思います。本日の面接は、よろしくお願いします。【お礼】

3)ヒアリングの基本

「価値観」と「人物評価」と「能力評価」を判断します。

・価値観=企業の考えと合うか否か
・人物評価=自社社員と親和性があるか否か
・能力評価=自社結果を出せるか否か

1)結果を出し続けられるか否か
2)長く続けてくれる、離職しないかどうか
3)入社後の他社員への影響度

の3つの要素で、採用を判断します。
活躍ができるかな?長く働くかな?社員への悪影響はないかな?
など、基本的には、「性悪説」に採用の判断をしていきます。

面接の基本的な内容は、
「過去」「現在」「未来」の順番で質問をされるケースが多いです。

過去は、
・小中高大現職前職はどのようなコミュニティで経験をしていたか?
・経験をしていたコミュニティの目標と実績はどのようなものなのか?
・過去の経験では、どのような能力を得る事になったのか?
※ポイントは「目標」と「行動」と「実績」を言語化するのがポイントです。

現在は、
・あなたはこれからどのような将来のキャリアを描いているのか?
・あなたはこれからどのようなライフプランを描いているのか?
・あなたはこれからどうしていきたいのか?
※ ポイントは「過去の経験」と「現在」が繋がっている事が重要です。

未来は、
・あなたは、将来のキャリアプランを叶える為に何をしますか?
・あなたはこれからどのようなライフプランを叶える為に何をしますか?
・あなたはなぜうちに(業界:職種:企業)興味を持っているんですか?
※ポイントは現在の意思が、未来の実現にどのように繋がるのか。説得力になります。

代表的に聞かれる質問は以下内容です。

代表的な質問例

原体験の確認(質問)
・生まれてから現在に至るまでどのような生い立ちでしたか?
・今までで一番よかった経験はなんですか?
・今までで一番苦しかった経験は何ですか?

原体験の確認(判断軸)
・人生の出来事にどれだけ主体的に取り組めたか
・本人の性格や価値観を把握する

自己評価の確認(質問)
・自身の強みはなんですか?
・自身の弱みはなんですか?
・自身の性格はなんですか?

自己評価の確認(判断軸)
・入社後活躍できるイメージを持つことができるか
・過去の経験と一貫性があるか否か

将来像(質問)
・将来の展望はどのように考えているか
・その為にどのような経験と環境、行動意志があるか

将来像(判断軸)
・解像度が高くなくても良いが、やり切れる理由になるか
・環境にすがる受動性ではなく、環境を作る能動性があるか

能力判断(質問)
・学生時代最も頑張った「環境」において
「創意」「工夫」「結果」はどのようなものか

能力判断(判断軸)
・言語化が出来ているか
・論理化と再現性を持つことが出来るか
・目標の水準とコミットの水準が高く深く濃いか否か

価値判断(質問)
・最も尊敬する人物はどなたか
・今の自分がある事に、周辺の人間へ感謝する事はできるか

価値判断(判断軸)
・自責性があるか否か
・利他的な人物か否か

カルチャーマッチ(質問)
・なぜうちに入社したいと考えるか
・なぜうちに入社後、長期就業が出来るといえるか
・なぜうちに就業を行い、活躍したいといえるか

カルチャーマッチ(判断軸)
・自社の考えに紐づいて就職活動をしているか否か
・成長意欲を持って自社で頑張ってくれるか否か

- 不合格者の傾向

基本的には、前段で伝えた通り「活躍度」「定着度」「影響度」の何れかの判断で、合否になります。その上で、代表的に落ちる方の傾向は以下に収斂していきます。対策の意志を持ってもらえますと幸いです。

志望動機不明確
・1次面接などは、将来方向レベルが話せると良い。
・最終面接に近づけば近づく程、入社意思と理由を言語化できるか否か。

価値観のズレ
・やりたいが優先、或いは何も決まっていない為、企業の発展と利益を考えられていない。
・自身の将来が、入社した企業の発展に繋がっていない。

受け答えが出来ない
・質問に対する回答がズレてしまう。(PREP法を意識すると良い。結論→理由→事実→結論の流れで説明)
・自身の将来が、入社した企業の発展に繋がっているか否か。

印象面
・男性は前髪がおろしていて幼い印象、女性は髪が結われていなくて清潔感が感じづらい印象など。
・言葉が暗い、声が小さい、挨拶が出来ない、笑顔が少ないなど。
・発言がネガティブ、日本語の使い方が幼い、学生言葉が多いなど。

企業理解不足
・業界内容、収益構造が理解できていない
・仕事内容とそれに伴い、コミットする意思が弱いこと

将来像が不明確
・抽象的でも良いが、コミットしたい将来が言葉に出来ていない
・暗記したような将来となっている為、自分の言葉に出来ていない

現実と夢の乖離
・楽して御金を稼ぎたい、やりたいことだけやりたい など、一般労働を軽視し理解していない発言。
・努力が前提にないリターンを求めている傾向 など、成果が前提にない報酬志向や受動志向が伴う発言。

自責性が無い
・不都合な事象を、自分の改善で、考える事が出来ない。素直ではない人間など。
・失敗と敗北に直面した瞬間に、自分自身の改善へ考えが向かない。向上心が無い人間など。

-代表的な書類判断軸

書類は、端的に言えば、自身の写しとなります。詳細は私のnoteにおける書類対策を見てもらえたらと思いますが、一般的な書類の記載で、落ちる内容。いわば国語のチェックについては以下になります。

■書類作成におけるチェックシート
☑インデントがそろっているか
☑半角全角がそろっているか
☑用語は統一されているか
☑語尾が「です・ます調」「だ・である調」など統一されているか
☑所属組織の説明に、所属組織の目的が記載されているか
☑所属組織の活動における、相違工夫が結論ファーストか
☑結論→理由→結論 と纏まりがあるか
☑フォント、文字サイズ、カタカナ、漢字が適切か
☑誤字、脱字、などの変換ミスがないか
☑元号、西暦、など時間軸に間違いはないか
☑句読点、接続し、形容詞の表現は適切か
☑主語が分かりやすく説明されているか

4)逆質問の基本

逆質問は、基本的には、ご自身の為に設けられた時間になります。
凄く簡単に、単的に言えば、採用担当者は「落とす事が目的」ではなく
「採用が目的」です。なので、人事は見極め(落とす)と惹き付け(意向度を上げる)という2つの役割を担っています。

この2つの役割に徹した時、
惹き付けに特化した時間と認識頂けますと良いと思います。

その上で、
入社がゴールとなるような質問をしない事を推奨しています。

オススメしている質問は、
「自身が活躍する為に必要な情報」。
いわゆる、活躍をする為の事前準備、
というメンタリティで臨んで頂けると大変良いと思います。

■逆質問チェックシート

☑自分自身で自分の志望度を上げられるスタンスを持ちましょう!
☑福利厚生など受け身と思われる質問はできるだけ避けましょう!
☑入社を目的とせず、活躍を目指した質問をしましょう!
(活躍できる員物はどのような傾向にありますか?など
☑HP or 説明会で伝えられる内容ではなく、書いていない事を質問しましょう!
☑事前に調べた事を基として質問をしましょう!
(HP or 説明会で●●と伺いましたが、★★も伺ってもよろしいでしょうか。など
☑面接における自身の改善点や課題など、
 失礼の無い限り聞いてみましょう!
☑次回の選考情報など、失礼の無い限り聞いてみましょう!

- 就活の事前準備

☑HP情報を調べる事が出来ている。
☑社員インタビューをしっかりと見る事が出来ている
☑業界の事が大まかに調べられている
☑仕事内容に対して大まかに調べられている
☑説明会で伝えてくれた情報を思い出す
☑読書、新聞、資格取得、学習全般などのスキルトレーニングをしているか

5)その他:面接の全般的な注意点

・現職or前職に絶対に感謝し褒める
・加点方式だと思い、積極的な姿勢を貫く
・過去の環境にリスペクトの気持ちを持ち大袈裟でも感謝をする
・話すスピードをゆっくり話す

・面接では、伝えすぎなくて問題ございません。企業は絶対に気になった事を質問してきます。その為、不十分でも質問される事を前提に回答しましょう。

・オンラインは特に、画面明るく背景は無地にしましょう。心象に関わります。

・再度記載となりますが、緊張すると早口になりやすいのでゆっくり話しましょう。そして、楽しみながら話しましょう!

・目線を揺さぶると挙動不審となるので、基本的には相手の旨辺りを見て、穏やかに話しましょう。

・企業へ質問を行う際は、●●を調べた所、☆☆という情報を拝見しましたが、御社では、現在どのような事をされておりますか!?の、ように、事前情報を調べた上で、ネットにない情報を質問しています。のような温度感で向き合うと良いです。

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