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自由律俳句

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私の書いた自由律俳句だけをまとめました
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記事一覧

[自由律俳句]⑫山頭火ちゃん(うまいもの編Ⅲ)IQってなに?美味いの?

[自由律俳句]⑫山頭火ちゃん(うまいもの編Ⅲ)IQってなに?美味いの?

400gを境に急上昇する ステーキのおバカ度

お稲荷さんのお揚げに包まれ 黙る飯の気持ち

冷やし中華はサラダだと私が言ったから 今日は冷やし中華独立記念日かも

コンビーフをパカっとしてガブっといくと懲役

蕎麦屋から玉子焼きの焼けるかほりは泣いちゃう

明太子しっかり焼いたらプロテインバーでよくない?

まっ昼間にマグロぶつ美味い店に入ったら貴族

スパ銭のソフトクリームに憑く魔物

焼きと

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[自由律俳句]⑪山頭火ちゃん(日常生活編)

[自由律俳句]⑪山頭火ちゃん(日常生活編)

じっと見つめるだけで願いが叶う星あるかな?

わしゃ、溢しながら進む空気浮上艇か?

難しいクイズに全問正解したい気持ち

洗い物は食洗機にお願いしています

洗濯は洗濯機にお願いしています

お昼ご飯はカップ麺を食べたりしています

サプリメントは3種類飲んでいます

コーラが好きです

コーヒーはブラック派です

お酒はなんでも飲みます

肴は炙ったイカがいいです

[自由律俳句]➓山頭火ちゃん(美味いもの編II)かなりIQ低め

[自由律俳句]➓山頭火ちゃん(美味いもの編II)かなりIQ低め

はがさないで カステラじゃないの バッテラよ

卵から玉子へ 歩む未来

ねぎタン塩 三日月レモンの香り

鶏の南蛮貿易

ちゅーーーーハイッ ぐびぐび

牛食べたい故 牛焼く

バター醤油なら ティッシュでも美味い

「そんなところで食べちゃダメ 」という名のスパイス

茶色いもつ煮?白いもつ煮?赤いもつ煮?

[自由律俳句]❾山頭火ちゃん(Surrender編)

[自由律俳句]❾山頭火ちゃん(Surrender編)

それとは知らず生まれたなかにかが育っている

柔らかいところを押し潰さない まぁるい手

じわりじわり青くなる森

蜜蜂に聞く 彼の花の蜜は甘いか

迷子の手紙の右端に 森の土

点が線になり やがて美味しい献立

あの木に花が咲くと 2周目の競技場

此花にすずめがいて 花ごと落ちる足元

[自由律俳句]❽山頭火ちゃん(Memento mori編)

[自由律俳句]❽山頭火ちゃん(Memento mori編)

私だけの終わりを想う朝 水の煌めき

終末から描く物語 たおやかに瞼を伏せる

時との勝負 勝ち目は無けれども 行く

寒すぎて 咲けない花を待つ

煌めく水面の下 水鳥の覚悟

綾糸の両端は終わりと始まり

過ぎた日に死に物狂いで切り通した道 今ではありきたりの道

この拍子で終いまで歩く

[自由律俳句]❼山頭火ちゃん(美味いもの編)IQ低め

[自由律俳句]❼山頭火ちゃん(美味いもの編)IQ低め

焼き鳥には全てが詰まっているんだよ

焼肉って美味いよね

山ちゃんの手羽先で一生飲める

チーズたら レンチンするとサクサク

うなぎに絶滅されたら絶滅しちゃうかも

崎陽軒シウマイ年賀状 もらってみたい人生だった

牡蠣には散々な目にあった でも今も愛してる

三角形界隈で 一番カワイイのは握り飯

麦と妙な実で出来てるなんて信じられない

数の子 鱈子 筋子 悪女になるなら月夜はおよしよ

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[自由律俳句]❻山頭火ちゃん(夕焼けの丘編)

[自由律俳句]❻山頭火ちゃん(夕焼けの丘編)

灰色と茜色 その下に君

朱赤の光に照らされた頬に触れよう

燃ゆる山を越え 道を行く裸の足

夕日の声に導かれ 共に暮る

沈む夕日の朱 滲み 帰り道失くした

暮れたら冷え 冴える晩秋

見る前には跳べぬ事 痛む胸で知る

潤む視界の揺らめき 光る絵の夕日

うつむき歩く足元に 落ち葉の囁き声

どの道解らぬなら 解らぬままの道

[自由律俳句]❺山頭火ちゃん(apocalypse編)

[自由律俳句]❺山頭火ちゃん(apocalypse編)

低い山の谷筋に濃霧が溜まる

星空柄の風呂敷 結び口は固く絞られて

コールタールに映る星を 素手で掬う

視界が極限まで狭められ 反転するなら愉快

いつかの戸惑いの訳を 痛みと喜びの内に証する

見開いた 血走る眼を何処へ向ける 何を見る

全てが星座の導きだったらいいのに

A situation where all values may change

Fear and joy of

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[自由律俳句]❹山頭火ちゃん(センチメンタル押し売り健康法編)

[自由律俳句]❹山頭火ちゃん(センチメンタル押し売り健康法編)

他人にセンチメンタルを強要し 健康を我がものに

忍び寄る 秋の気配は もはやゾンビ

なんとも言えない秋の匂いを嗅いでしまった

夏も辛いが 秋も辛い なんなら冬も そして春も

秋のセンチメンタル祭り 会場はこちらです

薄手のカーディガンをお持ちください

夏の終わりに よく吠える犬に共感

落ち着かない心に 落ち着いた事などあったかと問う

風邪ひいたら 諦めて寝るのと同じ事

初秋に

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[自由律俳句]❸山頭火ちゃん(昼酒場編)

[自由律俳句]❸山頭火ちゃん(昼酒場編)

晴れたり曇ったり忙しい 我も同じか

雷鳴轟く夕方の 心細さに薬は無く

日焼けした私の手 いい感じ

酒場でまみえる見知らぬ先輩と 甲子園の夏

夏の終わりの痛み 分かち合う 昼酒場

柔らかいお父さん達に囲まれて 飲むホッピーは甘露

一人一人にある アオハルに うっかり感涙

夏の終わりに臀部に響く ドーナツイスの 堅牢さ

青春に 涙を流せる清らかさを こっそり妬んだ昼下がりの酒場

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[自由律俳句]❷山頭火ちゃん

[自由律俳句]❷山頭火ちゃん

何度失えば 櫓の屋根の雀になるか

大人なのに 泣く

捻れたら捻じ切る 気概

縺れたら引きちぎる 力

見慣れた景色が違う朝に

蝉にはわからない事と 蝉にしかわからない事

自覚のない美しさに 見惚れる猫

山と夜空の境界線が 滲んだ 天満月の宵

ここが何処かは 私が決める

柔らかいモノに 触れたいだけの魂

[自由律俳句]❶山頭火ちゃん

[自由律俳句]❶山頭火ちゃん

部屋の隅に吹き溜まる 獣毛が愛おしい

しばし待てば 消えるはずの顔

行く道に また 血赤の花を見つけた

可愛いと泣く

尽くし難い感情 なお尽くし

忘れない 忘れない 忘れる

変えるまでも無く 変わる模様

何が言えるか 言えないか 問う

呼ぶ声は いつも後ろから

解き放たれたら どこへ行くか