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大人の嗜み[随筆]

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私の書いた随筆(エッセイ)をまとめました。
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記事一覧

大人の嗜み[熱々サウナ編]

大人の嗜み[熱々サウナ編]

サウナ流行ってるでしょ?今。
え?そんなでもない?みんなもう飽きたの?

サウナにはまっています。どっぷりと、しっかりと。
少し前までサウナといえば、おじさん(おじさん検定7段クラスの)の嗜好品。すなわちストロングなオヤジの嗜みで、そこに女性の介在する余地はありませんでした。
だって女風呂にはサウナが無い施設も多かったし、サウナに入ったなんていう女性の話など聞いたこともなければ、その姿を見たことも

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プロレスの歩き方②[アンチとの攻防戦]

プロレスの歩き方②[アンチとの攻防戦]

プロレスにおいて、華麗な技を綺麗に決めて観客を盛り上げる事は極めて重要なことです。
これ、アンチの皆さんがよく言う「エンタメなんでしょ?」の処。
そうなんです。エンタメなんです。エンタメなんですけどそれだけじゃないんです。試合後半にモードが切り替わるのは見ていればわかります。

まぁ、結局プロレスの一番の魅力は、カッコいい技を見ることと、ストーリに巻き込まれて感情移入することで味わえるカタルシスの

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プロレスの歩き方①[愛の告白]

プロレスの歩き方①[愛の告白]

私はプロレスが好きです。

とうとう告白してしまいましたね。
「プロレス好き」って言いづらいのは何ででしょうか?
割と潜伏している同志はいるはずなんですけど。

八百長だの、出来レースだの、見世物だの、エンタメなんでしょ?だの、(ま、エンタメ要素は当然ありますので否定はしません)随分な言われようで、心が削られちゃいます。そうしてどんどん地下深くに潜伏して行く事になるのです。もはや迫害に近い。(被害

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酒は友達?[歌丸構文]

酒は友達?[歌丸構文]

えー、世間じゃ酒は友達なんてことを言いますが、あたしの場合にはちと違います。
まぁ、言うなれば酒は古女房みてぇなもんでして、切っても切れない腐れ縁と言った恰好。
まぁ言うなれば拙宅の女房、富士子の様なものであります。

閑話休題

私にとってお酒は、恩人、師匠、恋人、愛人のような物です。
私はお酒に命を救われて来たかも知れない可能性すらありますので、友達よりもっと親密かつ拠り所的な存在です。

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嫉妬のライセンス

嫉妬のライセンス

私が嫉妬業務を遂行するに際し、大体の場合に置いて無免許、無許可、無資格にて行っております。 お構い無しです。
いや、お構いは有りますが止められるものではありません。

そもそも嫉妬のライセンスを取得することが出来るのは、一体どう言う場合なのでしょうか?

相手と同じ土俵に立った上で、乗り越えられない差を感じる時。
この場合、しっかり相手と同じ土俵で戦っていると言う事が決め手となり、普通免許が交付さ

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勤労感謝の日に寄せて[雑談]

勤労感謝の日に寄せて[雑談]

「働く事」について、1年に1回くらいまじめに考えてみようという日。

本日11月23日勤労感謝の日🎌
私ごときが誠に僭越ではありますが、働くと言う事について少し考えてみたいと思います。

私の今までの人生において、働くと言うことは大体苦痛を伴う嫌なことであった気がします。
基本的には楽して生きたいタイプの人間です。
けれど、私には回避することのできない試練でした。

ちなみに、何度か逃避を試みは

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「言わずもがな」の罪[雑談]

「言わずもがな」の罪[雑談]

日々の暮らしの中で、ついつい無意識のうちに犯してしまう罪があります。

「言わずもがな」と言う罪。

言わなくたって解るでしょ?なんで解ってくれないの?こんなことも解らないの?考えれば解るでしょ?解らないのは愛が足りないからだ!自分は解っている。解らないのはあなたの方だ!

とても独りよがりで暴力的なエモーション。
すでに大罪を犯しちゃっていますね。

更にタチが悪いのは、このエモーションが無意識

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酒場で暮らしたい[酒場愛]

酒場で暮らしたい[酒場愛]

一年365日、ずーっと酒場にいたいくらい酒場が好きです。なんだったら住みたい。酒場と銭湯を往復しながら暮らしたいです。

一番好きなタイプの酒場は、店主が女性(女将さん)で、裏で旦那さんが料理を作っている割烹居酒屋。今はもう絶滅危惧種となりましたね。

その次が、店主が焼き場に立って居る、炭火焼きの焼き鳥屋。炭の調整に職人技が光ります。

そして三番目は、安い、早いが揃っているセンベロやさぐれ系酒

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オタクは人生後半戦に強い説[雑談]

オタクは人生後半戦に強い説[雑談]

ヤンキーやパリピは人生後半戦に弱い。

それに比べてオタクは人生後半戦に強いと思いませんか?

観た映画の数、読んだ漫画の数、沼ったアニメの数、ハマったゲームの数、聴いた音楽の数が物を言い出すのが人生の後半戦なんじゃないのか?

オタクは沢山の言葉と感情を貯金してるから、奴らが感情の貯金を使い果たした頃に、人生の実りの時をむかえるのではないか?

ふとそんなことを思った、休日の昼…
(酔っ払って書

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脳を活性化させる遊び(合法)

脳を活性化させる遊び(合法)

なにか、良からぬ遊びと思われたかも知れませんが、違いますよ。(2回目)

私の愛する伊集院光さんの深夜ラジオ番組「深夜の馬鹿力」にて、自由律俳句のコーナーがはじまりました。
それを機に、改めて種田山頭火の自由律俳句を読んでいます。
中学校か高校か忘れましたが、教科書でチラッとお目にかかった位で、ほぼ予備知識無しでした。

そもそも、自由律俳句俳句とはなんぞや?
Wikipediaさんから引用させて

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脳を痺れさせる遊び(合法)

脳を痺れさせる遊び(合法)

なんか、良からぬ遊びと思われたかもしれませんが、違いますよ。

私は、高校生くらいの頃から、難し過ぎる本をよんで脳を痺れさせる遊びが好きです。
難解な文章や、文語体の文章、古典など、私の脳みそでは読んでも理解出来ず、頭に入って来ない様な難し過ぎる文章をあえて読むことで脳内が痺れるような、マヒする様な感覚が楽しいのです。

初めてそれを感じたのは、大江健三郎氏の「芽むしり仔撃ち」と「飼育」という小説

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プラネタリウムと私

プラネタリウムと私

先日、よく行くプラネタリウムが新しいプログラムに変わったので行ってきました。夏の星座と天の川についてのプログラム。季節ごとにプログラムが変わるので、年に2回位は行っています。

私にとってプラネタリウムは闘いの相手です。
おそらく一度も勝てたことがありません。彼奴は強過ぎるのです。
プラネタリウムが私に妖術をかけて眠らせに来ます。
プラネタリウムのあのリクライニングシートはあまりにも甘美な世界を演

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あの頃の自由と今の自由

あの頃の自由と今の自由

まだ世間知らずの子供だった頃、学校や先生や親や兄弟やクラスメイトやご近所さんやミミズやオケラやアメンボまでも煩わしくて仕方がなかった。私以外、みんないなくなればいいのにって本気で思ったりしていた。
とてもイヤな子供だったと思う。
だけどそんなこと誰にも言えないから、ただ黙って人に合わせて暮らしていた。自分では上手くやれてるつもりでいた。

友達はいたけど、遊び仲間なだけで、親友なんて思って居なかっ

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ダメすぎて思い出せない事

ダメすぎて思い出せない事

記憶って曖昧ですよね。
自分の中にある記憶が本当の事かどうかなんて、実はわからなかったりします。
記憶は、あまりに簡単に上書きされたりデリートされたりしてしまうものだから。
そうやって、脳が心を守っているんだと実感します。
自分の記憶。主に辛い記憶は、ほとんどの場合多かれ少なかれ自分で補正したりトリミングしたりした状態で「つらい記憶」箱にしまってあるような感覚があります。そうしないとエッジが効きす

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