ちいさな島

映像制作者、フォトグラファー。 やり抜く人々のための現代の肖像画サイトGRIT JAP…

ちいさな島

映像制作者、フォトグラファー。 やり抜く人々のための現代の肖像画サイトGRIT JAPAN製作者。 https://www.chiisanashima.com/ https://www.gritjapan.com/

マガジン

  • 写真と日々、考えごと

    ぼくの撮った写真と考えていること

  • おとこの、子育て

    子育てについて。思うところ、日記、役に立つかもしれないことなど書いています。

  • 安旨ワインガイド

    安くて美味しいワインを紹介しています。

  • はなたれねこ移住する

    ここは、はなたれねこ一家が移住をするまで、そして移住してからの記録です。

  • カメラと機材

    カメラと機材の話を書いています。

最近の記事

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サイトマップとプロフィール紹介

ちいさな島(屋号です) ちいさな島について自己紹介させていただきます。 ぼくは動画制作と写真撮影を仕事にしているのでnoteに載せている写真はすべて自前である。だから「写真」で括ってしまうとすべての記事が該当してしまうので、サブジャンル的にマガジンにして分けている。 まずはそれぞれマガジンの特徴をご紹介したい。 写真と日々、考えごと ぼくが普段撮っている写真と、そのとき感じたことを書いています。ここでは機材の話題はなくて、写真そのものを見ていただければと思います。休日

    • だれもみていなくたって

      ほらご覧よ、もうこれで食べごろなんだ。 甘酸っぱいというより酸っぱいの中にわずかに甘い。 ずいぶん生ってるじゃあないか。 子どもたちにおしえてやろう。 となりの山椒を見ると鳥の糞みたいなのがいくつもついている。 アゲハチョウの幼虫である。 ちょいちょいと頭をなでて威嚇させてみた。 オレンジ色の角をだして匂いを出して威嚇していたが、 鳥に見つかればイチコロなんだろうなあ。 鳥だけじゃなくて寄生蜂も虎視眈々と狙っているよ。 さあキミは無事に大空を舞うことができるのだろうか。

      • ヘビを奪い合う兄弟

        15センチばかりの小さなヘビがいた。ヒバカリという名のヘビの幼体だという。 噛まれたら最後その日ばかりであの世に行ってしまうことから名付けられたが、実際は無毒のヘビである。しかしついてしまった名前は変えられないから今でもヒバカリと呼ばれているかわいそうなヘビである。 もちろんヘビはそんなことは知ったことではない。それよりも子どもたちに見つかってしまったのが運の尽きだった。うちの子たちはヘビを怖がらない。怖がらないどころか、自分に持たせろと奪い合いが始まる始末である。さて

        • よく死ぬ。

          しっしっ。キミ失敬だよ、降りたまへ。 いや降りるのはキミであって、私ではないのだよ。つまり私は塀の上に座っているから私なのであって降りたら私じゃないのだよ。あっ、だからそうやって歩き回るなんて。一にも二にもなんもかも。つまり無礼じゃないか。あっ、そんなふうな。もし私が塀から落ちたら。 うわあ。なんだろうなあ。ちいさくて動いているなあ。 うわあ。登ってきちゃったよ。 まったく冗談じゃないぜ。 2つ同時にってかよ。悪乗りにもほどがあるってもんだ。 おいおいどうす

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        マガジン

        • 写真と日々、考えごと
          64本
        • おとこの、子育て
          96本
        • 安旨ワインガイド
          2本
        • はなたれねこ移住する
          51本
        • カメラと機材
          29本
        • カメラと自転車
          9本

        記事

          昆虫は承認欲求を満たさない。

          庭のワイルドストロベリーがよく咲いた。 これならいちごもだいぶ生るんじゃないかと思う。去年はわずかないちごをみんな子どもたちに食われてしまったが、今年は見つかる前に一粒だけ食べた。甘さは控えめでその分酸味が効いたいかにも野生種といった味わいだった。 孵化したオオカマキリの子どもたちを放してやる。 昆虫の考えていることはまるでわからない。あまりにもわからないからそれが気兼ねなくてよい。養老先生が以前言っていた。昆虫を前にして承認欲求など無意味である。昆虫はあなたを一切認め

          昆虫は承認欲求を満たさない。

          ほっとする日本の味、蕗の煮物

          ふきのとう持っていくかと父が言うのでもらって帰ることにした。 生のあると聞くとあるよというので、それじゃあ生の蕗ちょうだいと言った。 私の煮たのよりも自分で煮たほうが美味しいっていうんでしょと母が冗談めかして言った。 違うよ、煮たのは足が早いから。 正直に言えばぼくが煮たほうが美味い。母のは昔ながらの蕗が真っ黒になるような煮方で、それはそれで美味しいんだけれどもどうしても蕗の爽やかさみたいなものが失われてしまう気がしている。ぼくのやり方はかつて日本料理屋さんの大将に習ったも

          ほっとする日本の味、蕗の煮物

          ぼくの名はオオゾウムシ

          ぼくの名はオオゾウムシ よく愛嬌がある顔ですねって言われるんだ スターウォーズに出てきそうって言われるんだ 意外に毛深いんだねって言われるんだ 勝手に言ってら

          ぼくの名はオオゾウムシ

          昆虫すごいぜっ!

          あたまの突起はなんのため? 卵鞘を突き破って出てくるため それだけ? もしかして、ここに数日分の栄養が蓄えられていたりしないかな? 触ったら、かんたんにつぶれてしまうほどやわなのに もうカタチだけはいっちょ前にカマキリしてるんだな カラダを前後にゆらゆら揺らしてさ、 一体だれに教わったというのかね スズメが庭で待ち構えてるよ キミたちを食おうって待ち構えてるよ だからもうすこし カラダがほんのりと色づくまで こころゆくまで うちにいたまへ

          昆虫すごいぜっ!

          BETWEEN THE SKY AND THE BLUE

          あらすじ 旅にでた成人女性が迷ってある村にたどり着く。そこは空がどこよりも青く深い色をしていた。なぜそんなに空が青いのか。その空の色に魅せられた女性は、猫と会話をし、星降る夜を経験し、イモムシに出会っているうちに自分がよじれた世界に入ってしまったことに気がつく。元の世界へもどるための鍵を握るのは二頭のライオンであることを猫に知らされて、穴熊やベンチや星の子たちに出会いながら二頭のライオンを目指す旅をすることになる。二頭のライオンはいつも一歩先を行ってしまう。風の子たちに道を教

          BETWEEN THE SKY AND THE BLUE

          甘え上手と甘え下手

          上の子をみていて思うのは、つくづく甘え下手だなあと言うことである。 それに引き換え下の子は甘えるのが上手いなあと思う。 甘え上手と甘え下手。一体なにが分けるのかと言えば、一重にその態度にある。 端的に言えば、甘え上手なひとは可愛がってもらおうとする態度をとる。一方甘え下手のひとはありのままの自分を受け入れろという態度をとるのだ。 ここに、甘え上手と甘え下手とで甘えることについての理解が異なることに気がつく。 つまり、甘え上手は相手が自分を可愛いと思ってくれるような行動

          甘え上手と甘え下手

          世界は賑やかだ。

          植物たちは春の雨を待っている。 植物たちは雨の翌日の太陽を待っている。 土のなかでゴゴゴゴと音がする。 植物が根を伸ばしている音である。 ドドドドと音がする。 茎が水を吸い上げている音である。 ザザザザと音がする。 葉を勢いよく広げている音である。 カマキリの子どもは、植物の脈動に恐れおののく。 ああ世界はなんて賑やかなんだ。

          世界は賑やかだ。

          安旨ワインガイド|トロピカルですっきりフルーティ。KONO ソーヴィニヨン・ブラン

          ワイン名:KONO(コノ) ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン 生産国:ニュージーランド 販売価格:1,300円くらい 飲んでからのレビューなので空き瓶フォトであるが、ワイン自体もほとんど透明に近いレモンイエローだった。あんまり色が薄いのでどうかなと思ったが、これは正解。 トロピカルフルーツの香りと柑橘の爽やかさが同居して、口中に含めばキリッとした酸をしっかり感じることができる。いかにもニューワールドのソーヴィニヨン・ブランといった味わいである。 アルコール度

          安旨ワインガイド|トロピカルですっきりフルーティ。KONO ソーヴィニヨン・ブラン

          ぼくが1万5千歩歩けば、子どもは2万歩歩く。

          GWの谷間。 本当は平日で学校があるんだけれどもお休みにして家族で動物園へ行った。 休日は混むに決まっているし連休となれば尚更だ。行くなら今日しかないということで小雨がぱらつく中電車を乗り継いだ。幸いにも動物園へついたら雨は止んで、平日と雨のコンビネーションにより人がとても少ない。 ぼくは息子をここの昆虫館へどうしても連れて行きたくて、ひと月前につれてくるはずだったのだけれども息子が足を骨折して、治るのを待っていたら一番人出の多いGWの季節になってしまった。 温室

          ぼくが1万5千歩歩けば、子どもは2万歩歩く。

          誕生ラッシュ

          我が家のカマキリの孵化が止まらない。 1日ひとつは孵化する勢いで毎日たのしい悲鳴をあげている。 でてくるのはみんなオオカマキリで、ハラビロカマキリはあともうひと月ほど待たなくてはいけない。 一般的にカマキリの卵と呼ばれているものは、本当は卵が格納されている卵鞘とか卵嚢である。内部は空気の層が何重もあって冬の寒さから卵を守っている。その卵鞘の特定の場所からそれを突き破るようにしてカマキリの幼虫たちが出てくる。 出てくるときの形態を前幼虫と呼んで、頭にある突起を利用し

          誕生ラッシュ

          受け継いだ鎧兜

          今どき端午の節句に鎧兜を飾る家はどのくらいあるのだろうか。 仕舞ったきりになっているひともあろうし、そもそも持っていないひとも多いだろう。 ぼくだってもしなかったら買うことなんて絶対になかったと思う。 我が家には受け継いだ鎧兜がある。 受け継いだといってもぼくが子どもの頃にじいさんが買ったもので、全身甲冑のなかなかに大きなものである。それから40年以上が経過して、ぼくの息子に受け継いだのである。 鎧兜は40年以上前のものとは思えない美しさを保っている。年に一回、それも

          受け継いだ鎧兜

          生き抜けよ!

          彼らが出てくると春も本番である。 まずオオカマキリが登場する。大きい卵鞘だとだいたい200匹くらい出てきて、あたりは小さいカマキリだらけになる。 最強の捕食者である彼らも生まれたばかりの頃は狩られる側である。身体が出来上がったものから順繰りに世界へと散らばっていく。 成虫になれるのはこのうちのほんの一握りである。それを見越しての200匹なのだ。昆虫は個人の意識ではなく総体で生きている。 カマキリは不完全変態だから、生まれたときからカマキリの格好をしている。 小さくて

          生き抜けよ!