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おはようみたいに強力な

魔法を使いたい

言葉の数は減らして

表情の変化は眉毛だけ

貨幣経済の落とし穴、一から勉強し直して

ヘリウム抜けた風船のお墓を建て終えたら

アレルギー忘れちゃうほど笑える話考える

大判焼きの差し入れは喜ばれる組み合わせにして

太陽光発電の耐久性も心配して

届けられるものなら、多少臭くても届けたい

愛しか勝たない世界は嫌だと堂々と言おう

あの人の好きなものしかわからない頭の悪い動物になる


おはようみたいな告白で

不穏な空気削ぎ落としたい

小6レベルの算数自慢して

コペンハーゲンが何処にあるのか

聞かれたらすぐに答えよう

振り付けの仕組みは説明出来ずとも

西城秀樹のヒット曲を全部覚えて歌いたい


喉が渇いて

ポカリスエット一気に飲んで

記憶とは誠に遺憾

残ってしまえは後は追うしかなくて

消滅する時でさえ私たち立ち会えない

勝手にドアの開け締めを覚えるのは

死ぬ瞬間を飼い主に見せたくないからだ


おはようみたいにいつまでも

生意気な振る舞いで

薬も飲まずに生きていたい

ワニワニパニック最後は泣きながら叩きたい

毎日来るのを許してる「おやすみなさい」に

たまには礼を言われたい

おはようみたいな朝に

おはようみたいな顔で答えて

悪人と化したあの人どっか飛ばしちゃって

後でちゃっかり後悔したい


・・・・・・・・・

お読みいただきありがとうございます。Twitterが復活しました。ご迷惑をおかけしました。


読んでいただき、ありがとうございます。 ほとんどの詩の舞台は私が住んでる町、安曇野です。 普段作ってるお菓子と同じく、小さな気持ちを大切にしながら、ちょっとだけ美味しい気持ちになれる、そんな詩が書けたらなと思っています。