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無期雇用派遣というのは派遣会社のトラップかもしれない

これは派遣社員としてまもなく2年が過ぎようとした頃に起こった出来事です。
派遣社員として働く方や、無期雇用派遣について考えていらっしゃる方の何かの参考になれば幸いです。

初めから不信感

私がこの派遣先に登録したのは、決して派遣社員を希望したわけではありませんでした。
当時パート先を変えようと考えていた時に、たまたま時間と距離的な条件に合う求人が「派遣社員」だったというだけ。
なので、雇用形態には特別こだわりはありませんでした。

求人の応募から採用までスムーズに進みました。
私の担当は派遣会社のAさん、現職15年のベテランの女性。
契約には派遣会社の副社長Bさんも同席されました。

まず、一通りの書類にサインをします。
そのあと、「派遣先にお金のことは言わないように」とBさんから念押しがありました。
「派遣先は今回初めて派遣社員を使うから、派遣のことを色々聞いてくるかもしれない。でも答える必要はない」と。
どこか派遣先を見下すような口調に、傲慢さを感じうっすらと不信感を抱いたのを覚えています。

早退を強いられコメダで月一面談

毎月一度、担当のAさんとコメダで面談がありました。
私の終業時刻より早い時間を指定されることに驚きました。
時給で働く身なのに、面談を理由に早退を強いられることはあっていいのだろうか?と、これが勤務開始2ヶ月目に抱いた二つ目の不信感です。

時に、派遣先の業務が立て込んでいて早退するのは忍びない日もありましたが、「面談はBからの命令なので」と、結局は勤務先に無理を言って早退したことも少なくありませんでした。

面談内容は、その大部分がAさんのプライベートな話でした。
好きな韓流アイドルの話、ライブの話、漫画の話、、、私はエンタメに興味がないので相槌を打つ程度、主婦の夕方の貴重な2時間を毎月一度裂かなければならないのが辛かったです。年も近い私に親近感を持ってくれたのかもしれませんが、夕方の貴重な時間を奪われている状況に納得していなかったので一線を置いていました。
毎回終わりの5分ほどで仕事について触れられ、現状確認がされました。

2年後、事件は起きた!

「次回は契約更新なので、印鑑持ってきてくださいね」
これは通常の会話ですが、この日はこれで終わりませんでした。
「派遣先の希望で、これからは無期雇用派遣になることが決まりましたよ、よかったですね!」

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