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Staatsoper Stuttgart 29.01.23 オペラの記録:シュトゥットガルト・オペラ、ワーグナー《神々の黄昏》プレミエ(1月29日)

1月29日、シュトゥットガルト・オペラのワーグナー作曲《神々の黄昏》プレミエを観ました。これで新しい《ニーベルングの指環》も完結です。

劇場正面入り口。

入り口を入ったところ。右側がチケット売り場です。


2階では制作の説明会が行われていました。
あらすじではなく、演出や美術の説明です。シュトゥットガルトくらいのクラスになると、全国やヨーロッパから熱心なワーグナー・ファンも来ます。

上階の反対側から説明会を見たところ。

これがその上階です。

客席からステージを見る。


両サイドのロージェにはハープが2本ずつ。
ピットにも2本入っていました。
《黄昏》ではハープ6本必要なのですが、ピットが狭いこともあります。
ただ、このような配置にすることで、ハーフのサラウンド効果も生まれます。

天井。いつも美しいなぁ、と思い眺めます。

上階から見たところ。

プログラム。

16時に始まり、それぞれ40分の2回の休憩を挟んで22時終了。
第一幕だけで二時間かかります。

観ている方も大変ですが、出演している方はもっと・・・

カーテンコールでオーケストラがステージに出てきました。お疲れ様でした。

両脇は3人のノルンとラインの乙女。同じ衣裳なので見分けがつきません。
その向かって左から役名で:グートルーネ、ハーゲン/アルベリヒ、ブリュンヒルで、合唱指導者、指揮者、ジークフリート、グンター、ワルトラウテ

演出チームの登場。
大ブーが出ると思っていたのですが、拍手のみ。
最近の観客は優しい・・・

ハーゲン/アルベリヒ役のパトリック・ツィールケが素晴らしく、大発見でした。
第一幕終了後、ドイツ人の批評家とも話したのですが、もう第一幕だけで、「彼はすごい」ということで意見が一致しました。

プレミエ・パーティーで。
グンター役の石野繁生が讃えられています。
もともとヨーロッパ、ドイツで活躍している(できる)日本人歌手は非常に少ない。その中でも、バリトンはドイツでは最も競争が激しいのですが、石野さんは20年以上にわたり、第一線で活躍している数少ない日本人歌手です。
この約20年で、声の深みと幅がますます広がり、素晴らしいグンターでした。

シュトゥットガルト・オペラが『ミレニアム・リング』として1999年〜2000年に制作した《ニーベルングの指環》が上演史上の不朽の制作として評価されています。
ですが、これで《ジークフリート》以外は全て消去されてしまいました。
《ジークフリート》と並んで、せめてペーター・コンヴィチュニィ演出《神々の黄昏》も残して欲しかったのですが、万物は変転するので仕方ありません。
ただ、この『ミレニアム・リング』は日本でもDVDで観ることができます(私もライナー・ノーツを書いていますので、ぜひどうぞ!)。


劇場の外にも星が光っていました(これでは見えない)。

パーティーを後にしたのは、翌日になっていました。

20年前は、パーティー会場だけでは足りず、劇場の食堂に場所を移して夜中の2時過ぎまでみんなと話したものです。
そこで色々なことをたくさん学びました。感謝でいっぱいです。

FOTO:©️Kishi


以下は劇場の公式サイトです。



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Kishi Culture & Media Consulting Companie UG
代表:来住 千保美(Chihomi Kishi)
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