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野心のすすめ

簿記も全く知らないところからはじめた米国公認会計士(USCPA)、やっと合格し30歳で外資ファイナンスのキャリアをスタートしました。

そこから7年弱の間に3度の転職をして、部長職(Japan Head of Finance)に就くことができました。


「野心家」と言われた30代


仕事をやっていくなか、新しい仕事やプロジェクトなどを任されていくうちに、

  • もっとこんな世界がみてみたい、こんな仕事や経験を積んでいきたい、

  • 自分ならではの関わり、マネジメントをしていきたい

  • 自分が指示される側より、自分の裁量で意思決定をしていきたい

と思うようになり、根拠もなく、なりたい自分、手にいれたい世界に、

「私、できるんじゃない?」と、勝手に自分に期待して、小さな第一歩を進めていきました。

親しい友人に、「お嬢さまなのに野心家」と言われた30代の私、

比較的恵まれて育ち、おっとりした気質なのに、意外に貪欲に、

こんな自分になりたいなと周囲にも伝え、手にいれていこうとする私に対して形容された言葉でした。

林真理子さんの「野心のすすめ」を読んで。


何かでおススメって出てきて、手に取りたくなったもの。2013年発行なので、もう10年前の本になります。

多分、野心家と言われていた自分を思い出したのかな??

「野心」って、本でも紹介されてますが、広辞苑でこんな意味があります。

① 人に馴れ服さないで、ともすれば害しようとする心。
②身分不相応の大きな望み、野望。
③ 大きな飛躍を望んで、新しいことに大胆に取り組もうとする気持ち

この③の野心、”Boys be ambitious” (少年よ、大志を抱け!)の意味ですね。

わたし、野心上等!だと思うんです。
もちろん人によりますが、経済の停滞とともにでしょうか、安定志向、海外に行きたくない、普通がいい、そんな傾向が強いように思えます。

もっと自分自身に欲張ってみる、期待してみていいんじゃないかな。
いつでもスタートできるし、うまくいかなければ、何度でもやってみればいい。

健全な野心を持とう

この本でも書かれてましたが、「健全な野心を持つことが、人生をより良いものにする」

野心が車の「前輪」だとすると、努力は「後輪」
野心と努力、両方のバランスがうまく取れて進んでいるときこそ、健全な野心といえるのです。

野心のすすめ

そして、野心と努力のバランスが良くなってくると、「運」も味方についてくる、とも。

やってみたいこと、手にしたい世界、ただ口にしていても、それは単なる願望であり憧れ。

手にいれたい世界があったら、まずは一歩行動してみる。行動するから、その世界が手に入り、運もついてきます。

その手にいれたい世界を、実際手にいれた時、まだフィットしていない、足りない自分、居心地の悪さに気付き、すごく努力が必要になったりします。

私の初めての部長職は、ものすごい試練が待っていました。

ただね、どうすればと目の前のことを必死にやっていく中、そしてできない自分にも否応なしに向き合うことになりました。

一人で頑張りがちですけど、ちょっと助けを求めてみると、大切なヒントがもらえたり、すごく助けてくれる人もあらわれるんですね。

これが私の中で、宝物になっています。

周りの協力や信頼関係の中、自分も成長していき、経験を積んで、手に入れたかった世界の住人になっていきますよ。

何もしないより、やらなかった後悔の方が大きいもの。

あなたの心の奥にしまってある憧れ、ほんとうは、あきらめきれない何か、こんな風に生きていきたい・・あなたの手にいれたいもの、世界はなんですか? そっと心に聞いてみてください。

ぜひ、野心上等、健全な野心を育んで、行動してみてくださいね。
Let’s be ambitious!!


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