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リベンジのイギリス留学

高校時代のホームステイの体験から、大学で絶対留学する!と心に決め、
大学1年の終わりには準備を開始し、TOEFLの勉強や留学情報を調べはじめた。

大学の交換留学(アメリカ)の選択肢もあったが、やっぱりイギリスに行きたい!!最初に訪れた国の影響は、大きいものだ。

留学雑誌で調べたBritish Councilに通い、OBに話を聞いたりしてリサーチしていくと大学の専攻でもある言語学で有名でもあるイギリスのランカスター大学で
4月から始まる1年プログラムというものを見つけた。

大学の教授から、ランカスター大学で過ごし学んだ話を聞いていたことも決め手になり、志願を決めた。教授に推薦状を書いていただき、TOEFLも何とかクリアー。
無事合格通知を受け取ったのだった。

ネットもない時代に、今考えると一人でよくやっていたものだ。
決めたらまっしぐらの私だが、全面的に支援してもらった両親にも感謝しかない。

ランカスターは、湖水地方の入り口にほど近いロンドンから特急で北に4時間ほどのところに位置する田舎街だ。大学を少し離れると周りに牛や羊がいて、時たま
風とともになんとも言えない匂いが漂ってくる。そんなのどかな場所である。

学部の授業は10月から始まるため、最初は大学付属語学機関でアカデミック
準備コースで様々な国からの留学生と一緒に学んだ。アカデミックに備えて、エッセイライティング、そしてクラスでのディスカッションが主だ。
この時、まだぬるま湯だったと気づくのはアカデミックに入ってからすぐのことだ。

学部の授業では、講義とセミナーがワンセット。
大講堂での講義後、少人数でのセミナーがある。講義を踏まえ、課題図書を読んだ上でディスカッションをしていくのだ。

英語力以前に、受け身な授業スタイルが当たり前で、発言することやディスカッションに慣れてない。全く太刀打ちできない自分に対し苛立ちが募る。
なんとか食らいつこうと、毎晩夜遅くまで図書館に篭り必死に課題図書を読み込んだ。

留学で英語のスピーキング力を伸ばしていきたい思いも、実態は図書館に篭り
リーディングやライティングに明け暮れる毎日。こんなジレンマにも思い悩んだ。
セミナーでは、みんなが積極的に発言するなか遠慮していると発言のチャンスもない。

時折クラスメートが「日本の場合と比較してどう?」と助け舟を出してくれて、
少しずつ発言できるようになり、ディスカッションに慣れていった。
学期末試験もエッセイ提出に、図書館とドミトリーの自室で睡眠を削って励み、
ジレンマは超えて、とにかく自分のベストを尽くした。

英語だけでなく精神的にもずいぶん鍛えられた留学生活。
もっともっと想いや考えを伝えられるようになりたいと強く誓ったものだ。

留学前に思い描いていた英語力、1年の留学生活で手にできたわけではないが、逆にずっとその後も英語に関わり続けているモチベーションの一つになってるのかもしれない。


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