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児童書って素敵だなっておはなし

こんにちは、桜田千尋です。
先日、僕が好きでずっと追っていた児童書のシリーズが完結しました。

「とっとと成仏してください!」
(花千世子 著・海ばたり 絵・ポプラキミノベル刊)

終わってしまうのは寂しいですが、1巻が出てから一年もの間、楽しませてくださった先生方に感謝です。
本当にありがとうございます。そしてお疲れ様でした!

元々、イラストを描かれている海ばたり先生のファンだったんですよね。児童書のイラストを担当されるとのことだったので手に取ったのですが、笑って泣けてきゅんとするとても素敵な物語でお話を書かれている花先生のファンにもなったという次第です。
キャラクターの掛け合いが面白くて続きが読みたい!となっていました。

「カバーに惹きこまれてお話に絡めとられる」という本のハマり方は気持ち良くて好きなんですよね。
素敵な読書体験をありがとうございました!

僭越ながら描かせていただいたファンアートです。
玲香ちゃんと東雲くん描かせてもらいました。


児童書って「絵と言葉がいい関係を築けている」素敵な読み物だと思うんですよね。

小説よりも絵がたくさん入っていて手に取りやすいなと思うし、絵本より文章量が多いので読みごたえもある。ちょっと言葉では説明し辛いかも……と思う箇所には絵で補足したりイメージを広げられたりするし、大切なことは言葉でしっかり伝えることができる。

そんな感じで絵と言葉がそれぞれ補って高めているみたいなのがすごく素敵でいいなと思っています。

フォントが文庫本に比べて大きいのもいいなと思います。ページをめくるスピードが速くなるので読んだ気になれるんですよね。
絵本ほどサイズが大きくないので電車やバスで読みやすいのもポイントが高いのではないかと。

お話の内容もファンタジーや恋愛、ミステリーや伝記など色々あるんですよね。
個人的には易しい言葉で大切なことを教えてくれるようなお話が好きです!

ポプラ社さんの児童書レーベル「キミノベル」。
デザインが可愛いのでついつい並べたくなります。
「ぜんぶ、藍色だった」は木薾チレンさんらしいドキドキする恋愛のお話。
「窓ぎわのトットちゃん」は言わずと知れた黒柳徹子さんのベストセラー。

「かがみの孤城」「窓ぎわのトットちゃん」のように元々児童書のレーベルではなかった作品が児童書レーベルで出るということも多くあります。その際にイラストが変わったり読み仮名がついたりと単行本とは少し違った変化があるのも面白いなと思っています。

「かがみの孤城」はキミノベル版では村山竜大さんがイラストを手掛けられています。単行本の禅之輔さんの絵とは違った印象で物語を楽しむことができました。
「窓ぎわのトットちゃん」はオリジナルと同じいわさきちひろさんの絵ですね。ちなみにこの本は僕の人生のバイブルです。

児童書版の書籍を持ってないのですが僕が好きな児童文学です。

「銀河鉄道の夜」はもう鉄板中の鉄板ですね。わずか4万字のお話に色んな感情がぎゅぎゅーっと詰まっています。ラストがたまりません。
上橋先生の作品は児童文学の賞を数多く受賞してはいるものの、間違いなく大人が見ても楽しいです。「狐笛のかなた」「精霊の守り人」「獣の奏者」「鹿の王」「香君」どれも壮大な命の物語です。
「今日、僕らの命が終わるまで」はアメリカのYA小説です。最近読んで面白かったので一緒に紹介しておきます。

そんな児童書や児童文学が醸し出す「やさしい読み物」みたいな雰囲気はわりと大人にも共感してもらえるのではないかと思うんですよね。
大人向けの児童書、とでも言いましょうか、そんな本をいつか絵を描く立場から携われたらなと思います!

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