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はたらく

デンマーク留学で一番良かったことは間違いなく人との出会いだ。
これは私が通っていた学校の多くの人が答えたこと。

特に、社会人を経験した日本人のお姉さまがた、フォルケの愛すべき先生たちから多くのことを学んだ。これを忘れるわけにはいかないのでそこから学んで自分で考えた一端をここにも書き留めておく。

留学に行く前に日本で就活をしていた。その時は”はたらく”ということにマイナスなイメージばかりだった。周りの女性で生き生きと会社勤めをしている人が見つけられず、見つけても自分の興味とは全く違う温度というか価値観とかで。自分がああなろうとは思わなかった。一番身近な母の仕事はとても尊敬するし、かっこよくて自慢の母なんだけれど、音大出の母と、普通の大学の私だとあまりにかけ離れていて、ロールモデルにはしにくくて。
でも、デンマークでは本当にたっくさんの素敵な大人に出会うことが出来た。はたらくってことに対しての抵抗感は消えて、その代わりに、仕事というものに対して自分はこれを求めているんだなということがはっきりしてきた。ロールモデル、のような存在の人がたくさんできて、私の前にぼんやりだけれど道、というか光がさした感じかな。
共通して惹かれたのは『自分のやりたい仕事を楽しみながらやっているひと』
なんてことないことに聞こえるかもしれないけれど、前の私にはこれが非現実的なものに思えていて。というか、それを仕事にするにはいろいろと捨てるものもありそうで、何となく怖くて、自分のこころの声を無意識に遮断してたのかも。世間体やお金を気にしすぎていたり。せっかくまあいい大学入ったしな、、、なんて。
それで自分のやりたいことに蓋をするのはなんだか本末転倒。

日本に帰ってきてから色々な言葉に背中を押されたので書き留めておく。
留学前から同じようなことは散々聞いていたはずなのに最近はとても心に残るんだ。
こういう言葉を素直に受け取るようになったってこと。変わったってことかな。

”好きなことを仕事にできる人は少ない” ”でもそれで失敗しても人生には何かしらの意味がある”
仕事の失敗と人生の失敗って関係ないなって思わされた。失敗したって、意味があるなら、やってみようと思える。やらない後悔して死んでいくのは嫌だなあと。

”お金は無くていい、動けるうちに、なんでも動いてみること。時間は戻らないし、歳をとったら動けなくなる”
と、海外のおじいちゃん。

動けなくなった時にたくさんのお金はいらないな。今、自分の経験になる事に使いたい、と思ったし、貯金のためにやりたいことを制約してはいけないと思う。とりあえずベース買おうかな弾きたいんだよね。

はたらくことは人生の大きな部分を占めるから、絶対に自分が輝いて、心身健康でいられる場がいいな。
『自分の仕事が好き』と言ってやろうじゃないか。そして好きな珈琲を淹れて、映画を観て、たまに、そんなに豪華じゃなくていいから海外に行けるだけの余裕(心と時間とお金)を持つ。

グネット

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