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COMICS LIBRARY~漫画の部屋~

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お気に入りの漫画、読み終わった漫画をご紹介。このマガジンをきっかけに、貴方のお気に入りの作品が見つかれば幸いです。※ほぼネタバレしています
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記事一覧

あかりとシロの心霊夜話 -猫好きまっしぐら-

長らく続いて愛されているロングラン作品ですが、猫ちゃんずのかわいさもまた大きな魅力です シロちゃんのパシリ(笑)、瓜丸ちゃんもかわいい😍 シロちゃんは賢く、かわいく、人語を完璧に理解するスーパーにゃんこの上、なんと「霊感猫」(パワーワード!!) いつも心優しい人の味方で、邪な人は容赦なくバリバリひっかきます お返事も完璧です ナン!!(うん!!) 白猫黒猫コンピも最高 シロちゃん、よく「ナウナウナウ」とおしゃべりするのですが、確かに猫はそんなふうに話しかけてきますよ

深く、静かに刻まれる名作

「螺旋じかけの海」、これはもう読まずに死ねるかのカテゴリ入りの名作です。 何の前知識も無しに、まっさらな心で読み進めるのがオススメです。 遠くに、近くに響く波の音を感じながら、物語に深く深く、潜水していく幸福感を間違いなく与えてくれる作品です。 ていねいに心を込めて描かれた、人生の宝物になる物語。 読後の余韻はいつまでも続きます。

Kindle Unlimitedでコミックス読み放題

現在(2024年3月)、Amazonの電子書籍サブスクサービスKindle Unlimitedにて、30日間無料キャンペーン&二ヶ月間99円キャンペーンが実施されています。 この機会に花粉の嵐から避難して、ゆったりコミックスを楽しんでみるのも、またこの春のひとつの楽しみ方です。 個人的にこのキャンペーンで楽しんでいるコミックスのいくつかをご紹介したいと思います。 「Kindle Unlimited」を付けて検索すると発掘しやすい感じです。 早く花粉が収まると良いですね😫

セクシー田中さん-作中に登場した映画-

小さな恋のメロディ ローマの休日 きみに読む物語 ティファニーで朝食を タイピスト エターナル・サンシャイン her/世界でひとつの彼女 タイタニック レボリューショナリー・ロード ミスト カッコーの巣の上で タクシードライバー ダンサー・イン・ザ・ダーク 八甲田山 マレーナ グリーンマイル 明日、君がいない 少年は残酷な弓を射る イエスマン “YES”は人生のパスワード きっと、うまくいく マダム・イン・ニューヨーク ブルース・ブラ

Sugar&Spice Over the Rainbow

待ちに待った、最終巻。堂々完結。 発売日に速攻ゲットして夢中で一気読みし、2周目でしみじみ堪能。 本当に終わってしまった、という切なさと、さみしさと、チナちゃん、イズミ、みんなみんな、ありがとう、という胸いっぱいの気持ち。 表紙にこれまでのすべてが込められている、と、各エピソードが走馬灯のように脳内自動再生されていきます。 (あの指輪が描かれていることも感涙。一度は捨てようとしたこともあったんだよなぁ……と) チナちゃんの、泣いた夜も、悩み苦しんだ日々も、先の見えないゴー

PPPPPP-作中に登場した楽曲まとめ-

多くの人の心を掴みながらも、残念ながら打ち切りになってしまった「PPPPPP」 作中に登場した素晴らしき音楽達をまとめてみました。 モーツァルト ピアノ協奏曲26番 モーツァルト きらきら星変奏曲 バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻 第1番 ショパン エチュード 作品25 第9番 変ト長調 蝶々 ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ リスト 超絶技巧練習曲集 第4番 マゼッパ シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 op.54 モーツァルト ピアノ協奏曲 第19番

天才に、やっと時代が追いついた      ――榛野なな恵作品

ひどく雄弁な沈黙。 寡黙なのにあふれる情感。 ワンセンテンス、ひとコマで、激しく琴線を響かせる表現力。 もの静かなヒロインがひっそりと登場するだけで、空気が変わる、かぐわしいなにかに一気に満たされる。 これを言語化できたらもう明日、死んでもいいよね、というくらい、繊細なガラスのナイフで削り出されたような登場人物たちが、もういとおしすぎて、大ハマリしています。 新作、新刊を喉から手が出るほど、心待ちにしているのですが、そんな愛読者の願いは叶うのでしょうか。 一気読みして

淡々と、静かに進む、おそろしい物語

ペコさんファンなら誰しも、この「恋じゃねえから」のページをめくった瞬間「おや」と小さなひっかかりを感じたかもしれません。 フラットで穏やかなのに、ひんやり静かなページの奥にはなにか、灼熱のものがあるような――。 そんな不思議な冒頭です。 誰ひとり声を荒げるわけでもない。 泣き叫ぶわけでもない。 責め立てるわけでもない。 けれども、なぜ、徐々にこの激痛は高まっていくのだろう――。 ひとつひとつのセリフが、時間差で効いてくる、不思議なこの感じは、ペコさんの真骨頂。 けれどもこ

静かに、しなやかに、鬨の声があがる

行間の深み、というものがありますが、まさに「ジーンブライド」にはコマ間の深み、というようなものがあります。 中心のテーマの奥底に流れる作者さんの強い想い、というような。 しかもそれは、これから大きく爆発する予感をひしひしと感じさせます。 一読したら最後、新刊を待ち焦がれる日々がはじまります。 登場人物達が話し、動くにつれて、読み手の中にあったもやもやとした名前のない、けれども重く降り積もっていたものに輪郭が与えられ、やがてはっきりと色が付き、押し込めていた本心を激しくゆさ

Sugar&Spice            モノクロ画面に溢れる鮮やかな音楽

今回は、お気に入りのコミックスをご紹介します。 「ピアノの森」「のだめカンタービレ」をはじめとする、音楽がテーマの作品は大、大、大好物です。 「Sugar&Spice」も、登場するアーティスト達が織りなす音楽と、ヒロインの恋の物語です。 この作品、まず、何が凄いかといえば、「境地」という目に見えない、感覚的なものを、ずばり、描きだし、読者に見える形にした、というところなのです。 創作に没頭し、テーマを追い求め、ストイックに鍛錬している時、ふいに訪れる「境地」。 そんな「境

流れるようなセリフの快感

女性向けコミックスがお好きな方にはもちろん、あまり馴染みのない方にもオススメしたいのが、蘭子さんのコミックス。 少女マンガのようにきらきらした表紙に騙されてはいけません。 それはもう、キレの良いギャグと、中毒性の高い、魅力いっぱいのキャラがオンパレードの、読みだしたら止まらない、徹夜系コミックスなのです。 登場人物が多めなのですが、必ずその存在の必然があり、その登場によって主人公の魅力もさらに増す、マシマシの法則が活きています。 良い意味で漫画らしい激展開でも、読み手が

どうにもこうにも、ならない時

モチベーションがどん底。 テンションがダダ下がり――。 きっと誰にでもそんな日はありますよね。 そんな時、いつも手にとるのがこのコミックス。 派手な演出も大きな事件もありません。 どのキャラもデコボコしていて、イロイロ抱えて、でも、そのデコボコ、イロイロがいとおしい。 どこか懐かしい感じのキャラ達が、悩んだり、右往左往する様子に、いつの間にか引き込まれ、読み終えた後は、ふんわりとあたたかい読後感に包まれます。 まさに、ココロのビタミン、というおひさまのような作品です。

恋する乙女は花を吐き

「重版出来!」はすっかりクリエイターのバイブル本となっていますが、松田作品といえば、「レタスバーガープリーズ. OK, OK!」の衝撃が忘れられません。 残念ながらリアタイではなく、口コミで知ってから一気読みしたのですが、 「こんな超弩級の天才がいたんだ!」 「これからどんどんスゴイ漫画が読めるんだ」と大喜びしたものです。 「ゲロ花」「花吐き病」とSNSで定期的に話題になっているこの作品もまた、圧巻です。 純愛を語るのに、ゲロですよ、嘔吐ですよ。 なんということでしょう😲

ごく当たり前に多様性が花咲く世界

「ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話」 というタイトルからは想像のつかない、メチャクチャなカオスワールド(褒めています)がページをめくった瞬間にはじまります。 さらに、中盤以降にさしかかると、加速するこの中毒性! 決して電車内で読んではいけない一冊です。(噴き出し必至) ヒロインの心の絶叫の通り、「へんなやつ」しか出てきません(笑) けれどもその「変」具合が実に絶妙で、不快、かつ後味の悪い人物はひとりも登場せず、周囲はその個性をごくごく当たり前のものとして受け