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最近読んだ新しい本との出会い

先日、ある一冊の本を読みました。タイトルは、「遊んでないで」と言わないで-おもちゃと遊びのキッズビジネス-です。


一莖書房から刊行されています

筆者はこれまで「教育学」「母子支援」「赤ちゃんポスト」などを研究されてきました。そんな中、勤務先に「キッズビジネスコース」という新たなコースが創設されたことをきっかけに、「おもちゃ」「遊び」について書かれた本です。どちらかというと専門書だと思ったので、最初は読み進められるか不安もありましたが、身近な具体例が出されているなど一般人にも読みやすくされている配慮が感じられました。

私がこの本の中で印象に残ったのは「遊びにおいて学ぶのは、何かに没入してただ幸せを感じることだ」という言葉です。人は物事を判断する時に「損か得か」「有用か無用か」と考えがちです。おもちゃや遊びでさえ「学ぶための手段」の対象とみなしていることも多いのではないでしょうか。
そしていわゆる「より良い教育、学びとされているもの」だけで将来幸せになれるのかという疑問は、後半に書かれている「18歳総進学主義」への警告にも繋がると思います。同調性の強い日本人が考える「よいコミニュケーション」と「遊び」についてもとても興味深い内容でした。

子育て中の方や、子どもに関わる仕事をされている方、子どもについて学ばれている方は、きっと筆者の想いがもっとストレートに伝わると思います。

最後に。筆者との出会いは、筆者がプライベートで書かれているブログをたまたま目にしたところから始まりました。
今まで聞いてきた音楽(特にバンド)の共通点がかなり多く、読み進めるうちに筆者に関心を持ちました。
最近は読書をすること自体少なくなりましたが、たまに読む本も自分が好きなジャンルや読みたいものに偏ってしまいます。
そういう意味でも今回は新たな発見があり刺激を受ける1冊になりました。
筆者、そしてこの本との出会いに感謝したいと思います。


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