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腎不全の治療選択

先日、夫から「移植を希望するならドナーになりたい」と言われました。私は病院の先生から治療選択について少し話を聞いていましたが、話題に出すのが怖くて避けていたので驚きました。夫婦間での腎移植が増えているのは知っていましたが、夫がそこまで考えていると思いませんでした。私は
「気持ちは嬉しいけれどそれは困るかな。」と答えました。健康である夫の体に負担はかけたくありません。それに、病気であることを知った上で結婚してくれただけでも有り難いのに、更に自分は与えてもらうだけになるなんて考えられません。
私の返事に夫は「ずっと一緒に暮らしてきて、俺はお前と一心同体やと思ってる。この先移植の道があるかもって思ったら気持ちが楽にならへんか?」と言いました。

私は中3の時に、数カ月だけ透析をしていました。腎代替療法としての透析はその時の透析とは異なるかもしれないし、何よりも30年ほど経っているので医療も進歩しています。それでも透析に前向きにはなれません。

夫からの言葉はとても嬉しいし、有り難いです。でも今の自分は素直に受け入れることができません。あと何年、今の自分の腎臓が頑張ってくれるのか分かりません。選択と決断が必要になった時、自分一人だけの問題ではないことを忘れてはいけないと思いました。

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