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ドイツ語講座で繋がったご縁

コロナ禍になる前、近くの大学で開講されている生涯学習のドイツ語講座に参加していました。初めて参加したのは子宮摘出術をした後で、何か夢中になることを見つけないと心身のバランスが崩れてしまいそうに感じていた時です。

年齢も環境も異なるけれどドイツ語を学びたいという共通の想いを持っている人たちと一緒に過ごせる時間は本当に楽しく貴重な時間でした。
そして目の前の世界が広がって、暗闇の中に少し明るい光を見つけることができたような気がしました。
もう一度勉強して、ドイツやドイツ語圏の国に行ってみたいという目標もできました。

そのドイツ語講座で、Tさんと仲良くなりました。いつもご主人と一緒に授業を受けられていて、仲睦まじい御夫婦の姿に勝手に憧れを抱いてしまうほどでした。ドイツ語の理解力も素晴らしく、いつも流暢にドイツ語を話されていて、「私も少しでも近づけるように頑張ろう」と勉強のモチベーションも上がりました。

その後コロナ禍になり、講座に通わなくなった後もメールで頻繁に連絡を取るようになりました。
私より少し人生の先輩ですが、ドイツ語以外にもいくつか共通のことがあり、そのことが気持ちの距離感を一気に縮めることになりました。Tさんがどのように思われているかは分かりませんが、私にとってTさんはいつの間にか心許せる大切な方になりました。

Tさんからのメールが来ると開けるのが楽しみになります。ドイツ語に関してはご自身が取り組んでいらっしゃる勉強方法や新しい情報を。また日常の他愛もない話もユーモアたっぷりに。そして時にはお互い深い内容を語り合い、悩みに対してはアドバイスをくださいます。
少し弱気になっている時も元気になれます。

今は遠方に移住され、なかなか実際にお会いすることができないのが残念ですが、これからもこのご縁を大切にしていきたいと思います。
ドイツ語と言えばドイツと思っていた私に、ドイツ語を話す他の素晴らしい国もあるのだと教えてくださったTさん。来年は久しぶりにドイツ語圏に旅行されるようで、お話を聞くのが今から楽しみです。
ドイツ語講座でたまたま知り合ったご縁。
やっぱりドイツ語を学んでいて良かったなあと感じる出来事です。



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