見出し画像

腰が抜けそうな確信犯

1週間ごとにテーマをかえてエッセイを綴る試み、今週はテーマ「手のひらサイズ」です。今日は初日で「腰が抜けそうな確信犯」です。


ーーーーーーーーーーーーーgo!


今日の朝、腰をやってしまった。
朝、娘、6歳、20キロ弱を、保育園に送るために、眠いとフニャフニャしてるから、自転車の後部座席から、引き上げて降ろそうと持ち上げた瞬間に、ピキッてきた。

やばい!

持ち上げかけた娘のお尻は一瞬浮くやいなや、また後部座席にくっついた。

痛い!やっちまったか?

幸いにも痛みは走ったが、歩けるようだ。歩くと痛いし、何かの弾みにさらにビキキーっと腰が抜けないか、ビクビクしながら、

おいいー、娘、自分で降りてくれないからー。とか、やばい、これ、仕事いけないやつだったらどうしよう。とか、なんだよ、今日早めにでれたのに、これで遅くなっていつもと一緒かも。とか、今から勤務交代のお願いなんてひんしゅくもんだぞ、とか。もう一瞬でいろいろ考えたよね。

どお?あたしの腰大丈夫か?腰との対話をしながら、娘とも話す。

娘ちゃんに、「ごめんおかーちゃん、ちょっと腰やっちゃったから降ろせない、自分で降りて」というと、スルスルっと後部座席から出てくるが、座席に座ってペダルを漕いでイタズラをする。

今余裕ないんだよなー、降りてくれー。と思いながら「ちょっとおかーちゃん腰やっちゃったから、はやく」
ちょっとイラついたが、イラつきはみせないように。(最近の娘はすぐ怒るし、すぐ凹むし、すぐ泣くし、機嫌を損ねたら大変だし、大変に時間のロス!6歳ってこんなにわがままなもん?)

動揺で、ただおんなじことを言うわたし。娘わかってない、このわたしの切迫した状況。いつ腰が抜けるかもしれない恐怖。

そのあと、保育園の外階段をのろりのろり上がって、娘もいつもより2時間も今日は早く目が覚めたから眠くて、のろりのろり上がる。腰の痛いわたしよりのろい。

おいー、ちょっとちゃんとして。そう思うけど、機嫌を損ねたら詰む。とにかく待つ。のっそのっそ上がってくる娘。わたしは今にも何かのはずみで腰が抜けるかもとビクビクしているので気が気じゃない。

なんとか、保育園に娘をあずけると、保育園の外階段を腰に痛みを感じながらビクビクしながら、降りて、また自転車に乗って、仕事場に向かった。

職場にはなんとか辿りつけて、着くなり、みんなに、朝から腰やっちゃいまして〜、今日は素早く動けないかもしれません、すいません!でへへへへへ〜とヘラヘラぺこぺこした。わたしの必殺、ヘラヘラ攻撃!

みんな、あらー大丈夫?と言ってくれる。優しい!「ほんとおばちゃん丸出しでやんなっちゃう」と言うと、そんなそんなと苦笑いでかわしてくれるスタッフ。想定内。わたしは自虐をぶっこんで、さらにお愛想する。

なんとか制服に着替えて、腰を曲げないで、太ももの筋肉を使って真下に下がるようにしたり、手すりや壁を触って、しゃがんだり、立ったりして仕事をした。もとバレー部の太い足がここで生きる!
だれがごんぶと足じゃ!うるさいわい!

なんとかいちにち勤務して、帰りにいつもなら一瞬、パン屋のイートインでコーヒーのんで、保育園にお迎えにいくところを、自宅に帰って倒れてた。

お迎えの前に、夫に事情を言って、今日の夕飯つくれないわー、じゃあお迎え行ってくるって言ったら、寝とけ、ひどくなるぞってお迎え行ってくれた!

神ーーー!神ーーー!
ありがとう。

わたし、自分で行くつもりだったよ?
ほんとだよ?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?