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美術室で垣間見える個性

美術室で垣間見える子どもたちの個性。
このお仕事をしていて1番幸せだと感じる瞬間は、
まさに自分にはない世界観を子どもたちが見せてくれる時。

もちろん、個性は絵図のように決して分類できるものではない。

1人ひとりの感性を知るために、
どんなアーティストタイプか、
目安にしているだけ。
つまり、私の勝手なメモでもある。
が、これが結構子どもたちと対話する時の
ヒントになったりする。

年間150人以上の子どもたちの作品に触れる。
尊い作品との対話と管理。かなり緊張する。
これを17年間やってきたことを考えると、
単純計算で2550人の作品に出逢ってきたことになる。

ただ職場に遣わされたのではなく、
かけがえのない子どもたちが与えてくれた機会に
感謝したい。

作品は単に作品なのではなく、
子どもたちのアイデンティティでもある。

教卓で、子どもたちの作品を眺めながら、
その一つひとつに敬意を払う。

その時点では、教師側の熱意は独りよがりなパフォーマンスであることが多い。ただ、その結果がでるのが、10年後、20年後だと私は思っている。

〝10年後、20年後、30年後まで語り継がれるものを描きたい〟

これは『からすのパンやさん』や『だるまちゃんとてんぐちゃん』の作者である かこさとしさん が仰ていた言葉だ。

子どもたちの成長は自発的に花開くこと。

花が咲いた頃、もしくは咲く手前で、
子どもたちはまた訪ねてきてくれる。

ある子は咲いたことを報告するために。
ある子は「なかなか咲かない」と、もがきながら。

どんな状況でも腕を広げて待っていてあげたい。

〝「子どもさん」は厳しい観客であり読者〟

これも かこさとしさん の名言であるが、
学校は本来、この厳しい観客によって大人が鍛えられる場所であると思う。

美術はとりわけ、作品が仲介者となり
教師と生徒という立場を、
人間と人間の交わりへと導いてくれる。
このことを忘れないように
子どもたちの前に立ちたいと思う。

〝弱いまま立ちなさい。〟

人間、弱いからこそ素晴らしい。
恵みが表れるから。

最後に、聖書のメッセージを添えて。

二学期も楽しみだなぁ!

                   大人の図工塾管理人 米光智恵

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子どもたちの個性 type ギャラリー】

芸術家になるために生まれてきたのか君は!というtype
ストイックで葛藤する割合が高い生徒type 緻密な表現
とにかく可愛い世界観!お花畑や小動物好きな生徒type
アニメーターの血を感じさせる生徒type 
プレゼンだってできる
文化度が高いので、自分の神観や宗教哲学が 
すでに芽生えている生徒type
北欧のテキスタイルを彷彿とさせるデザインの生徒type
草間彌生や岡本太郎より優しく主張する。
誰に見せたいわけでもない自己完結な生徒type
見せるためじゃないのに、すごい頑張ってる!
思春期の子どもたちは意外とマイヤーtypeが多いかも?
ほんとは頑張りたい!
ツンケンしてるか、かまってちゃん♡
このtypeちゃんが芽を出したらすごい!
この子たちの背中を押すことを「配慮する」と言う。
個別じゃなく子別で育てる。

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