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【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・東京20区レポート。

 10月19日公示、10月31日投票で、衆院選が行われました。
 東京20区は、東村山市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市が選挙区となっており、けっしてリベラルが弱いエリアではありません。2012年からは自民党が勝ち続けていますが、その前は民主党の加藤公一さんが勝っていた時代もありました。現在は自民党の木原誠二さんが選出されていますが、共産党の宮本徹さんが立候補している選挙区でもあり、比例復活できるのかどうかが注目されていました。

木原 誠二  51 現 自民党
宮本 徹   49 現 日本共産党
前田 順一郎 46 新 日本維新の会

 政治や選挙に興味のない人たちにとっては、何の面白みもない選挙区なのですが、日頃から国会中継をチェックしているような人たちにとって、「東京20区」はハラハラしながら見守る選挙区になっています。
 というのも、仮に共産党が嫌いだとしても、宮本徹さんは国会に必要だと考える人は意外と多いからです。党派を超えて「必要だ」と思わせる国会議員は、けっこういます。新型コロナウイルス対策においては、物足りない部分がある宮本徹さんではありますが、それでも幅広い分野で宮本徹さんの追及は国会に欠かせないものになっているのではないでしょうか。


■ 木原誠二候補の主張

 木原誠二さんは、東京大学法学部を卒業後、当時の大蔵省に入省。ロンドンに留学し、2005年に衆院選に初挑戦。現職の加藤公一さんを破り、2009年こそ政権交代が起こるほどの逆風が吹いて落選しましたが、2012年からは連続当選をしています。
 学歴やキャリアは、かなりのエリートにもかかわらず、「核武装論」を唱えてしまうぐらいには脳味噌がアハついており、安倍晋三が唱えた「核シェアリング」について、自民党は「採用しない」と決めたものの、木原誠二さんは議論を否定しない考えを示しています。ちなみに、日本会議、みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会、創生日本、自民党たばこ議連、もくもく会などに属しており、基本的には「ネトウヨ」だと考えていいのではないかと思います。
 実は、2022年の参院選では、トライストーンの山本又一朗社長と交流があったことから、NHK党の尊師・立花孝志から攻撃を受けており、なかなか面倒臭いことになっています。

木原誠二さんが犯罪をもみ消しているという妄想を語る尊師・立花孝志(引用元リンク

 トライストーンの山本又一朗社長や綾野剛さんは一般人なので、立花孝志をどんどん訴えた方がいいと思いますが、木原誠二さんは政治家なので訴えるにはハードルが高いことでしょう。しかし、木原誠二さんも立花孝志による勝手な妄想で「犯罪をもみ消している議員」というレッテルを貼られており、十分に名誉毀損にあたると考えられる発言をされています。
 ちなみに、「政策のココは間違っている!」という話ではなく、脳内で作り出された勝手なストーリーにより、「犯罪をもみ消している人」として扱われるのは、なかなかの名誉毀損だと思います。安倍晋三の桜を見る会みたいな話であれば、「犯罪をもみ消すな!」と言っても名誉毀損にはあたらないと思いますが、勝手に話を作り上げて「犯罪をもみ消している」と言われるので、かなり迷惑だろうと思います。

杉本哲太さんの息子についての過去を政見放送で勝手に暴露をする立花孝志(引用元リンク

 立花孝志いわく、杉本哲太さんの息子は逮捕されたと言っています。
 通常、「犯罪をもみ消す」というのは、あった犯罪をなかったことにすることだと思いますが、逮捕されている時点で、もみ消せているわけではありません。立花孝志に送られた嘘か本当かも分からない匿名の文書には「本当はパイプが見つかったのに見つかっていないことにした」と書かれていたようですが、既に押収しているものを「押収していなかったことにする」というのは手間がかかりすぎるため、非常に考えにくく、ほぼ「妄想」と言っていいような内容だと思います。
 また、立花孝志がやっているのは「過去の犯罪歴の暴露」ということになります。逮捕されたということは、当然、起訴もされているはずで、何かしらの判決が下されているはずです。反省し、罪を償えば、何事もなく普通に社会復帰できる社会を目指すべきが政治家だと思いますが、約627万人の千葉県民に向かって大きな声で「杉本哲太の息子は逮捕された」と言っているのですから、これが原因で決まりかけていた就職ができなくなってしまったら、どうするつもりなのでしょうか。どんなに過ちを犯した人間であっても、立花孝志に人生を狂わされる筋合いはありません。他人の人生を勝手に狂わせておいて、「それは自業自得だ」と言ってしまうのであれば、もし立花孝志が逮捕され、のちに出所した後であっても、世間からは永久に見捨てられる人生を過ごすべきだと思います。

田中圭さんの写真を無断で使って名誉毀損をする立花孝志(引用元リンク

 田中圭さんについても、高額の賭け麻雀をしていると言っていますが、これも根拠は「ガーシーが言っているから」です。しかも、田中圭さんの写真を無断で使用しています。綾野剛さんの写真使用料とほぼ同額の請求になると思いますので、お支払いが2倍です。
 そもそもトライストーンの山本又一朗社長と木原誠二さんが懇談をしていたとしても、「日本の芸能・文化事業の発展と振興」というテーマだったら大いに議論されるべきで、「話をしている=癒着に違いない」というのは頭が悪すぎます。確かに政治と企業の癒着は存在しますが、たかだか話をしたぐらいで悪者扱いされていたら、日本のために政府に専門知識を持った人がアドバイスすることさえも「癒着」と言われて叩かれるようになってしまいかねず、そうなったら誰もアドバイスをしなくなってしまい、日本は衰退します。立花孝志はまさに、そういう環境を作ろうとしている害悪です。
 そもそも政見放送で名誉毀損をできるくらいに頭が悪いNHK党と立花孝志ですから、こんなにあっさりと法の一線を超えられるアホの言うことを信じてしまえば、日本は確実に滅びるでしょう。バカを政治家にしてはならないのです!


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