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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#160)。

 世の中の認識と現実には、大きな乖離があります。
 実は、この『チダイズム』でも「新型コロナウイルス最新情報」をお届けするのは約1年ぶりで、最後にお届けしたのが2023年1月7日になりますが、あれから1年が経ち、状況も変わり、わかってきたことも少しずつ出てきましたので、本日は久しぶりに無料記事をお届けしたいと思います。
 最近はノーマスクの人たちも増え、選挙の際に候補者がマスクをつけることもなくなりました。昔はマスクをつけた方が「感染対策をしっかりしている」と受け取られ、票が伸びる時期もありましたが、今はマスクをつけると票が減るようになってしまい、ますますマスクが嫌われています。
 しかし、新型コロナウイルスは「オミクロン株になって警戒する必要がなくなった」と認識されていますが、あまり良いデータが得られていないことを知っておく必要があります。改めて、感染しないように気を付ける必要があるということです。


■ 長期的な後遺症に治療の可能性

 世の中が「コロナはただの風邪」と考えるようになってきた中、それとは逆に、新型コロナウイルスに感染すると、長期的な後遺症に悩まされる可能性があるということが知られるようになってきました。
 我々のような危険厨にとっては、かなり初期から言われていることではありますが、「新型コロナウイルスには後遺症がある」という認識は徐々に広がっており、改めて「マスクをつける人も増えてきた」と感じます。
 科学誌「ネイチャー」によれば、新型コロナウイルスの後遺症に悩まされている人は、世界全体で少なくとも約6500万人にのぼると考えられ、アメリカのCDCでは、2023年6月時点で成人の約6%がコロナ後遺症に悩まされていると計算しています。
 後遺症の原因は少しずつ分かってきていて、イギリスのケンブリッジ大学の研究者らのチームが発表した研究論文では、長期的な後遺症に悩まされている人たちは「インターフェロンγ」と呼ばれる炎症性タンパク質の数字が高いことがわかり、この「インターフェロンγ」が多くつくられていることが後遺症の原因になっている可能性があることがわかりました。
 その上で、感染後にワクチン接種を受けた患者は、インターフェロンγの産生量が有意に減少し、後遺症を改善する効果があることが示唆されたことも発表しています。つまり、後遺症の治療法が見つかる可能性があり、我々にとっては朗報と言えます。
 ただ、元も子もないことを言いますが、そもそも感染しなければ後遺症の心配をする必要もありませんので、まずは「感染対策」をすることを優先に生活することが大事なのではないでしょうか。


■ ブレインフォグの原因に世界が震撼

 実に衝撃的な研究結果が発表され、世界中が震撼しています。
 新型コロナウイルスの後遺症の一つとして知られる、記憶力や思考力の低下が起こる「ブレインフォグ」について、そのメカニズムが特定され、世界中の研究者たちが驚きました。
 報告をしたのは、アイルランドの研究チームです。
 ブレインフォグが起こっている患者の血液を調べたところ、通常は見られない脳細胞によって産生されるタンパク質(S100β)のレベルが高いことがわかり、血液脳関門から漏れていることを示唆しています。
 これはどういうことかと言うと、脳と血液の間には壁のようなものがあって、通常は脳内のタンパク質が血液に流れ出ることはないはずなのに、その壁のようなものが破壊されているために、脳から血液にタンパク質が漏れ出しているということになります。脳の物質が血液に漏れ出ているということは、逆に血液から脳に物質が行ってしまうことも考えられるため、将来的に脳の病気になってしまうリスクが高まると考えられ、原因は特定できましたので、あとはその治療法の確立を待つということになりました。
 また、かねてから知られていたことですが、新型コロナウイルスに感染すると脳が小さくなることも分かっています。脳が小さくなるのも、脳の病気になりやすくなるのも嫌な話なので、やっぱり感染対策を怠るべきではないということになります。


■ 新型コロナウイルスの治療費は高くなる

 新型コロナウイルスの治療費は、今年4月から急に高くなります。
 これは公費負担が完全終了するためで、4月からは通常医療に移行することになり、もしパキロピットパックを処方してもらおうとなると、これまでは9000円だったものが、3割負担の人で2万9000円に跳ね上がることになります。
 また、入院することになった人たちには月1万円の医療支援がありましたが、これも廃止されるので入院費も高くなります。さらに、入院患者を受け入れていた病院に支払われていた医療機関への支援も終了となります。つまり、新型コロナウイルスの治療は「お金のある人しか受けられないもの」に変わってしまいました。4月以降は感染しても病院に行かない人や、ウイルス量を減らすための薬を受け取れず、後遺症に悩まされる人が増えることになるのではないかと推測されます。ただでも労働人口が少なくなっているのに、後遺症で働けなくなる人が増えれば、ますます社会が回らなくなるという話です。
 ちなみに、アメリカではワクチン接種に無償化が終了した際、コロナの入院患者数が1ヶ月前と比べて6割も増えるという現象が起こりました。ワクチンの無料接種が終了した瞬間に、接種する人がほとんどいなくなってしまったといい、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにも、医療費などを安くしておくことが重症化を防ぐ第一歩であると言えます。


■ コロナ治療薬の開発を目指した会社が倒産

 日本の高い技術力で、世界をリードするというのは「幻想」になってきました。福岡県久留米市で核酸医薬の開発を手掛ける「ボナック」が、破産申請をしたことがわかり、負債総額は約15億円となりました。
 ボナックは2010年に創業した会社で、住友化学や東レなどが出資してできました。2020年から福岡県と共同でコロナ治療薬の研究を進め、2021年には日本医薬研究開発機構から3年半で50億円の資金支援も取り付けましたが、成果を出すことができず、2022年に「医療品としての開発は現状では困難」と判断しました。これにより、まったく成果を出せないままに倒産することになり、日本産の治療薬の可能性がまた一つ消えることになりました。


■ 改めて「ゾコーバ」に効果を確認

 日本産のコロナ治療薬「ゾコーバ」(塩野義製薬)に14症状の改善を早める効果を確認したと発表がありました。日本、韓国、ベトナムで軽中等症の患者約1800人を対象に、2022年2月から治験を実施。
 発熱や鼻水などの5症状で1日の短縮効果、味覚障害や嗅覚以上などを加えた14症状で見ると、中央値で約2日短縮することわかり、データをアメリカでの承認申請などに活用するといいます。


■ 溶連菌でも感染力の高い株が見つかる

 最近、溶連菌(A群溶血性レンザ球菌咽頭炎)に感染する人が増えているそうですが、なんと、溶連菌にも「感染力の強い株」が見つかるようになったそうです。
 特に気を付けなければならないのが「STSS(劇症型溶血性レンサ球菌感染症)」で、急速に症状が悪化することが知られ、致死率は3割にも及ぶとされています。朝起きた時には足の先が腫れている程度だったのに、4時間ほどで膝まで壊死し始めるというような現象が起こり、2023年はSTSSの患者が過去最多となる941人に。今年は2月11日時点で、前年を上回るペースとなっており、290人がSTSSを発症したことがわかっています。患者の大半は高齢者だということですが、2010年代にイギリスで流行した病原性や感染力の強い株が2023年夏以降、日本でも増えるようになったことが原因だと考えられています。
 溶連菌が劇症化するメカニズムは不明な点が多く、飛沫や接触によって感染するため、手指の消毒や咳エチケットなどの基本的な感染対策が重要だと専門家は指摘しています。また、足の腫れと40度以上の高熱が同時に出た時には我慢せず、速やかに救急車を呼んでほしいとしています。


■ コロナはピークを迎えるも数週間は要警戒

感染の波を繰り返し、救急車が常に逼迫するようになってしまった日本

 実は、オミクロン株になり、「コロナは明けた」という認識で行動するようになってから、救急搬送困難事案は常に高い水準を維持するようになってしまいました。
 救急搬送困難事案が多く発生しているということは、すなわち医療崩壊を起こしているということなので、常に低い状態をキープできていた方が、救急隊員や病院の負担は少なくなります。ここ2年ぐらいはコロナ前の水準になることがなく、常に逼迫した状態になっています。今年のピークの波は7波、8波、9波に比べると小さなものになっていますが、それでも救急搬送される人の数は高い状態にありますので、あと数週間は警戒をして、ピークが過ぎるのを待つべきでしょう。
 なお、僕も現状を把握しましたので、今日から3月下旬まで外食を自粛することにします。移動の際は必ずN95マスクをつけます。


■ 流行の「JN.1」は後遺症リスクあり

 現在、世界で流行している変異株の「JN.1」は、「BA.2.86」という株をベースにして、従来のXBBやBA.2に比べて30ヶ所以上が変異しており、免疫回避能力が優れていることで支配的になりました。免疫回避能力が高いので、昔に一度かかったことがある人でも再び感染するリスクがあるということは覚えておいた方がよさそうです。
 従来のオミクロン株に比べ、陽性反応が出てくるのが少し遅いと考えられており、潜伏期間が長くなっている可能性があります。また、重症化する場合には肺炎になることが多いとされています。
 今、日本で打たれているオミクロン株(XBB.1.5)のワクチンが効きにくいとされ、少なくとも「JN.1」は感染予防はできず、重症予防効果があるかどうかは評価できないとされています。
 ただし、かつてのデルタ株ほどの致死率には戻っておらず、これまでのオミクロン株程度の致死率ではないかと考えられています。というのも、日本より先行して流行していたアメリカでは入院患者が増加しておらず、以前の株と比べると79%となっています。
 一方で、後遺症になる人が一定確認されており、収束するスピードも遅いと考えられています。ピークアウトしてから急速に収束せず、ジワジワと時間をかけて収束しているので、警戒すべき期間は少し長いです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 残念ながら、日本は何もできない国になっています。
 その理由は簡単で、皆さんが何も考えずに「バカ」を政治家にしているからで、我々国民が自分たちの手で何もできない国にしていると言っても過言ではありません。何もできないポンコツの2世議員を選び続けた結果、こうなっているのです。
 いよいよパチキレてしまった日本は、能登半島地震の被災者たちに、少しでも上を向いて生きて行ってもらおうと、ブルーインパルスを飛ばすという検討が始まりました。滅多に見ることのできないブルーインパルスの飛行を拝むことで、被災地に勇気と希望と笑顔を届けようと言うのです。
 もちろん、メディアは「ブルーインパルス、ありがとう!」のテンションで報じることでしょう。しかし、たとえブルーインパルスが100万回飛んだとしても、広範囲に焼け落ちた輪島朝市が復活するわけではないし、家を失った人たちにお金が配られるわけでもありません。水が電気が通るようになるわけでもないのです。
 新型コロナウイルス対策も同じです。「JN.1」が感染の中心になり、予防のためのマスクを呼びかけるわけでもなければ、空気清浄機の導入を積極的に進めるわけでもなく、治療を打ち切り、助成金も打ち切り、貧乏な人たちほど感染した時のリスクが上がる世の中にして、後遺症で苦しみ、働けなくなる人たちを増やし、ただでも人が足りないと言っているのに、ブラック労働を推し進めています。どうしてこんな国になってしまったのか。「バカを政治家にしているから」なのです。浜田聡や齊藤健一郎も国会議員です。よく考えてください。

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