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【選挙ウォッチャー】 千曲市議選2020・分析レポート。

7月5日告示、12日投開票で千曲市議選が行われました。今回は新型コロナウイルスの感染防止のため、千葉県柏市から鹿児島まで車で行くという無謀な計画を立て、その途中で行われる選挙については、ひとまずポスターの写真だけでも撮ってくることにしています。もし4年後に取材をすることがあれば、その頃にはさすがに人類が新型コロナウイルスを克服できていると思うので、電車とレンタカーを駆使して、もう少しじっくりと選挙を見ることができるのではないかと思うのですが、今回はさらりと見るに留まりました。

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さて、今回の千曲市議選は定数20に対し、25人が立候補する激戦となりました。田舎の選挙なので、親戚の多い人が有利になる選挙ではあるのですが、そんな中で日本維新の会が勢力を伸ばそうとしていること、日本共産党の支持者が高齢化に伴って激減していることなど、この選挙から見えてくるものもあると思います。なので、ポスターを撮影したぐらいの140円のレポートではあるのですが、じっくり検証していきたいと思っております。


■ 長野維新の会はどこまで伸びるのか

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大阪で非常に大きな盛り上がりを見せている「大阪維新の会」ですが、最近は東京でも勢力を伸ばそうと候補者が立つようになりました。東京では、柳ヶ瀬裕文さんと音喜多駿さんのコンビが積極的に動いていて、党勢拡大を目指していますが、実は、ここ長野でも勢力拡大のために動いている人たちがいて、千曲市議選にも日本維新の会からの挑戦者が登場しました。

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高村隆徳さんは、見た目が完全にホゲホゲしているオジサンです。ポスターを見ても「ウィズコロナに適した、子育てに優しい街づくりを目指す」と書いていて、新型コロナウイルスとの共存を目指す「ウィズコロナ」という言葉を安易に使ってしまう奴はポンコツだと思っています。人間が死ぬかもしれないウイルスとの共存は、ゴキブリとの共存以上に不可能です。そんな簡単なことも分からない人間は政治家になってはいけないし、千曲市議の議員報酬は34万5000円。議長になると44万5000円になるそうですけど、さほど高い報酬をもらっているという印象でもありません。議員報酬を年収に換算しても414万円に過ぎず、さまざまな手当を足しても、手取りの金額はそこまで多いとは言えないでしょう。これ以上、議員報酬を減らしてどうするのでしょうか。

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とにかく議員報酬を減らしているとアピールするのが「日本維新の会」の選挙戦略なのだと思いますが、そんなポンコツを吉村洋文知事が応援していると言っているのです。それで大丈夫なのでしょうか。ここでも日本維新の会は吉村洋文知事を前に出して戦っているのですが、おそらく長野県も東京と変わらないぐらいに吉村洋文さんにピンと来ていないと思います。東京のみならず、長野県でも吉村洋文さんを前に出しているので、おそらく選挙戦略について通達があって、統一した戦略で戦っているのだと思いますが、こういう所を見ると、まだ全国が「日本維新の会」に侵略されるまでには、もう少し時間がありそうだと思います。

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実際、高村隆徳さんは当落ラインにまったく届かずに落選しています。今日まで稲荷山まち並み委員会、更埴市庁舎活用委員会、無籍動物復活委員会、長野市バイオマス研究会、NPO法人霧ヶ峰基金などに参加していると言いますが、そこそこ街のコミュニティーに入っていても落選してしまうというのは、やっぱりホゲホゲしているのだと思います。


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