見出し画像

アメリカ留学入国後 幸運のケサランパサラン

忘れもしない、私は2003年6月1日に渡米した。入国の検査を終え空港から出ると、白い大きな綿毛があたり一面飛んでいた。何の綿毛か分からないが、とにかく大きい。羽毛布団に入っているダウンボールともちょっと違う。調べてみると『ケサランパサラン』と出てきた。見た目も、似ている気がする。

ケサランパサラン
白い毛玉のような物体で、空中をフラフラと飛んでいると言われる。東北地方では嵐の前などに雷とともに降ってくるという伝承がある。一つ一つが小さな妖力を持つ妖怪も言われるが、植物か動物かは判然とせず、未確認動物として扱われることもある。

ケサランパサランを見つけると幸運になるという伝承がある。ケサランパサランを持っているということはあまり人に知らせないほうがいいと言われているため、代々密かにケサランパサランを伝えている家もあるという。

ウィキペディアより一部抜粋


私がそれまで通っていた日本の語学学校が、財政難で2003年3月で閉校となり、在籍していた生徒は強制的にアメリカに送られた。3月から9月まで何もせずに過ごすと、生徒の語学力が落ちるため、6月1日から8月中旬までの3か月弱、特別なカリキュラムを提供してもらった。

特別なカリキュラムを受けられるのは、閉校前に在籍していたESL(English as a Second Language)の生徒。私はその閉校する学校に3年間通い、やっとレベル6まで上がることができた。最後の最後に、お情け合格をさせてもらいESLを卒業した気がする。なんせ、20年も前なんで、詳細までは覚えていない。

ESLのクラスの生徒は、皆で一斉に2003年6月1日に渡米した。約60人くらいはいたかな?アメリカの中型スクールバス2台分くらいの生徒。生徒たちは3か月間、特別なカリキュラムを受けた後、4年大に進学するか、同じ場所で引き続き勉強するか、どちらかを選ぶことができた。

3か月間の時別なカリキュラムとは、とある短大に併設されているESLのクラスを受けられるというものだった。本来であれば、6月から8月は夏休みで学校がお休みのところ、その短大は授業があった。週末は、スクールバスで色々なところにfieldtrip(遠足)で行く予定が組まれていたり、泊りがけで遠出をすることもあった。他にも、体験学習が準備されており、普通の留学では経験できない特典がいっぱいあった。

閉校前の学校は、飛行機の手配や、学生ビザの取り方、進学する大学の手続きを分かりやすく事前に説明してくれた。生徒はお手本に従い、4月から5月の間に、各自自宅で渡米の準備をした。他にも、短大近くのアパートに、直ぐに入居できるよう手配されており、カトラリーや寝具もアパートに人数分準備されていた。空港まではバスが迎えに来てくれ、皆でそのバスに乗り込みアパートに向かった。

私はケサランパサランと採ることはしなかったが、今思うと本当に幸運を呼んでくれたと思う。だってTOEFL 500点以下で4年大卒業できたのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?