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東京外国語大学に編入して1年経った

こんにちは、さちです。

気づけばあっという間に4年生になります。

振り返れば、大学に全落ちした挙句立教に受かり(このnoteがいまだに見られていることにびっくり↓)、

入学したらコロナでオンライン授業が始まり全く大学生活を謳歌できず、気づいたら編入して外大生に変わっていたり(この記事↓)

めちゃくちゃ濃い大学生生活を送っています。
そんなこんなで今回は、外大に編入して実際どう?ということを書いていきます。夏休みに書くと言っていたのですが、先延ばし癖がすごいですね。

すごい外大生活を謳歌してるよ、と自慢も兼ねたいので、3年生を振り返ってもみたいと思います…。

外大編入して実際どう?

ここでは前にいた大学(立教異文化コミュニケーション)との比較をしていきながら、つらつら述べていきます。
あくまで一個人の意見なので、全てを真に受けずに、へえそうなんだという感じで読んでくださいな。

シンプルに、
Q,外大に編入して良かったか否か
という問いに関しては、

間違いなく良かった。

と思います。
ありがたいことに、自分は他に2つ、しかもなんかめっちゃ強そうな大学からも合格を頂いておりました。
正直な話、家から通える&アラビア語が学べそうという理由だけで外大を選んだので、入学するまでは、この選択肢を生かすも殺すも自分次第だし、外大に決めたからには他2つではできないことをたくさんしよう、と誓っていました。

1年経って振り返った時に、阪大でも名大でもなく、外大に進学したことは最善の選択だったと思います。
1年前の私、ありがとう。

外大というかなり特殊な環境(諸説あり)

通ってみてすごく感じたのは、合う人合わない人がはっきり分かれる大学だなということです。
立教と外大しか知らない人間なので、他の大学もそうだよという意見があるかもしれませんが。

高校の延長線上ぽい(良い意味でも悪い意味でも)

外大は高校の延長線上みが強いなと思いました。

自分はアラビア語科(以下アラ科)の1年生の授業を3コマ履修しています。
アラ科の授業は主専と呼ばれる、アラビア語の授業が5つ、地域基礎(地基礎、私は良く知らない)と呼ばれる授業が1つあります。
つまり、週6で同じ仲間たちと顔を合わせることになるんですね。

これはアラ科に限らず、それぞれの言語科or地域科で同様です。

クラス的な概念がなく(コロナも影響していたかもだけど)、好きな授業を取ってそこで人と出会う、みたいなのが普通だった立教から来た私としては、すごく新鮮でした。

ほぼ高校と変わらない雰囲気がありますね。

そのため、同じ語科・地域の同級生とはすごく親しい仲になれると思いました。
私もこの恩恵を授かり、アラ科の仲間たちと遊んだりしてます(みんな、仲良くしてくれてありがとう)

一方で、固定の人間関係が最低2年は続くので、周りに馴染めない人も出てくるでしょう。
実際、同じ語科内で仲良くすることが出来ない、外大生活がきつい、私大とかに行けばよかったと嘆いている人を数人観測したことがあります。
私も多分一般入試で入ってたら絶対馴染めないだろうなと思っています…。

めちゃくちゃ勉強する。ほんとにやばい。

言語を修めるということもあってか、まじでめちゃくちゃ勉強します、外大。
英語などといった中高からの経験があるものではなく、100%はじめましての言語を、2年である程度(CEFR B1~B2くらい)向上させる必要があるので、それはそれはもう膨大な課題とテストがあります。

”外大は留年率70%!なぜならほとんどみんな留学するから!”とか言いますけど、普通に1年から2年に上がる際に成績が悪いと留年します。
主戦に2,3人留年生がいることが普通です。※成績の他、出席日数や個人的な問題で留年している方もいます。

所謂”大学生活”を思い描いて外大へ入ると、予想を裏切られることになります。
例えば途中で自分の専攻言語に興味がなくなってしまったり、もともとそこまで興味が無かったりした場合、毎日が苦痛になってしまうだろうなと思います。

基本的に外大生は真面目な人が多いので、勉強することが当たり前という環境で育ってきた人が多いイメージです。なので、甚大な勉強量でも問題なくこなせている人が多いですが、
そこまで勉強したくないという人は、前述した通りクラスメイトと馬が合わず馴染めない、といったことが起きてしまうのかなあという気がします。

個人的には、たくさん勉強がすることを外大生活に望んでいたので、最適な環境だなと思っていますが、本当に勉強量がすごいです。

また、勉強するのが当たり前、という環境なのも個人的にすごく良かったことです。
いくら勉強しても、すごいね!!とならないことが自分としては楽でした。

多言語学習が当たり前

外大には言語の授業がたくさんあります。(詳しくは↓note)

多くの学生の母語である日本語、大学受験までに培った英語に加えて主専(英語科以外)で出会う言語で、みんな最低トリリンガルになります。

それに加えて、諸地域言語や教養外国語といったサブで学習する言語があり、5言語習っているのとかが普通になってます。すごい。

地域の専門性が高められる(言い換えれば他地域には疎くなる)

入学すると、地域基礎という授業や言語の授業を通して、専攻地域の専門性をすごく高めることが出来ます。
一方で、専門と離れている地域に関しての学習は、やる気がないと触れることが難しいのではないかと感じます。
例えば中東地域専攻の人がベトナムの話を聞こうとしたり、フランス専攻の人がブラジルについて学ぼうとしたりするきっかけがあまりない気がします。

1,2年で特定地域の専門性を高めて、3,4年で色々な世界を見る、という形なので、前半部分がキツいと感じる人も多い気がしますね。

授業数が少ない

外大は長期休暇中の海外進出を後押ししているため、通常15回あるべき大学の授業が13回+アクティブラーニングという形になっています。

アクティブラーニングとは、自学習で2回分の授業を補ってもらおうという目的から、出される大きな課題のことです。

ほとんどの授業で、13回目がテストになります。
そして初回は授業のガイダンス、2回目も履修修正期間なのでそこまで本腰を入れた授業ではないです。
となると、ガチの授業というのが10回しかないんですね。
90分授業が10回なので、なんというか、少し物足りない感じがあります。
もう少し深掘りされた内容を学びたいなあと感じることもあります…。結構厳しいですよねこの授業回数。

外大編入1年目の振り返り

そんなこんなで自省も含め、どんな1年だったのというのを振り返ります。

4月:コミュ力があがった

入学式の日に撮った写真。

編入前は、「あー、自分のとこにも編入生来たけど、あんま馴染めてなくて孤立してるよ」とか「編入生いるけど、あまり話さないなあ」という話を高校同期から聞いていたので、どうにか友達を作らなければ…という気持ちを強く持っていました。

とにかく話しかける!話しかけやすい雰囲気を作る!ということを意識して、アラ科主専の授業やゼミなどでたくさんの仲間を作りました。(みんな仲良くしてくれてありがとう)

5月:多言語履修に後悔する

スワヒリ語のノート
アラビア語のノート

せっかく外大に入ったからにはたくさん言語を勉強しよう!と意気込み、立教時代から第二外国語のフランス語、聴講の主専アラビア語に加え、フィリピノ語(タガログ語)、スワヒリ語、ラテン語、独学していたフィンランド語をはじめは履修していました。
が、当たり前にキャパオーバーでした。ラテン語とフィンランド語は履中しました。

でも、色々な語族の言語に触れたことで、語学学習の楽しさを知ることが出来ました。

6月:特に覚えてないので割愛

7月:怒涛のテスト、初の海外一人旅

すごくきれいな関東平野(多分)

春学期のまとめとして、多くの授業で筆記試験が行われました。立教異文化はレポート試験が多いので、筆記試験をたくさん受けることに新鮮味を感じました。

そしてモロッコとフランスに旅立ちました。外大生の仲間は語学留学(ショートビジット)で、スペインやヨルダン、トルコなど色々な場所へ旅立っていました。

更新が止まってしまったマガジン↓

8月&9月:夏休みなので割愛。すごい楽しかった

10月:秋学期開始、初めて単位になるアラビア語の授業を取る&サブゼミの履修開始

秋学期は(も)すごく充実していました。

春学期は聴講のアラビア語しか取っていませんでしたが、秋学期には教養外国語アラビア語を履修しました。
こいつ春学期いなかったのに何でアラビア語できんの?みたいな目線が先生から向けられていましたが、学生はみんな、主専ではなくサブの言語としてアラビア語を履修していたので、主専とは違った緩い雰囲気があり、すごく楽しかったです。(来年も取るのでよろしくね)

また、自分は編入試験を受けた際、今所属しているメインのゼミのほかに、もう一つのゼミに入るか迷っていました。

「僕のほかにも〇先生がいるけど、なんで僕なの?」と面接時に詰められたのも良い思い出ですが、サブゼミ(メインのほかにゼミを取る)として、当初悩んでいた先生のゼミを履修することにしました。

それぞれのゼミで学生の雰囲気が違うので、とっても良い経験になりました。(来年は聴講という形で履修予定です)

11月:特別に外語祭に参加

外語祭での様子

11月は外語祭がありました。アラ科の1年生と混じって、1年生の料理店に参加させていただきました。
みんなでアラブ料理のコシャリとバスブーサを売りました。
すごく楽しかったです。参加を認めてくれたアラ科の仲間と外実(外語祭実行委員会)の方に感謝です。

12月:アラビア語スピーチコンテストに参加&ゼミ論ドラフトの提出

シリアのお菓子

アラ科1年が参加する、シリア大使館と共催のアラビア語スピーチコンテストに参加しました。
アラビア語ネイティブの前でアラビア語を披露するという、すごく貴重な経験をしました。

参加記念の賞状。名前が間違ってます。(後日修正版をもらいました)

私のゼミは卒論の前身となるゼミ論というのを3年次に書くことになっています。初めてきちんとした論文チックなものを書くという経験をしました。

1月:秋学期修了

ゼミ論の最終稿

振り返れば本当にあっという間に1年が過ぎ去りました。
ゼミ論は最終稿を無事提出し、1月は2週間しか授業がありませんでしたが、充実していたなと思います。

外大編入1年を振り返って

たくさんの素敵な仲間に出会い、たくさんの学びを得た1年だったと思います。

外大にだけ注目して記事を書きましたが、立教でできた仲間とも変わらず連絡を取ったり遊んだりしていますし、他大の先生にもたくさんお世話になったり、いろんなイベントに参加させていただいたりしました。

1年の総括として、この記事を書けたことが良かったなと思います。

来年度もたくさん学んで、たくさん遊んで素敵な外大生活を送りたいですね。
それではまた


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